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うほほいシネクラブ 街場の映画論 文春新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2011/10/20 |
JAN | 9784166608263 |
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うほほいシネクラブ
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商品レビュー
3.6
21件のお客様レビュー
著者がこれまで鑑賞してきた映画作品を批評し、それらを1冊にまとめた本。多くの映画作品を取り扱うが、どの箇所を読んでも目から鱗が落ちるが、なかでも小津安二郎作品の批評は興味深い。著者曰く、小津作品は、大人としての振る舞い方を学べるという。具体的には、話し方、酒の頼み方などと、成熟...
著者がこれまで鑑賞してきた映画作品を批評し、それらを1冊にまとめた本。多くの映画作品を取り扱うが、どの箇所を読んでも目から鱗が落ちるが、なかでも小津安二郎作品の批評は興味深い。著者曰く、小津作品は、大人としての振る舞い方を学べるという。具体的には、話し方、酒の頼み方などと、成熟した男として、どのような行動を取るべきかを学べるらしい。また、宮崎駿作品の身体性や女性像に関しても、本書は言及する。空を飛ぶということと、大人でも子供でもない時期が、宮崎作品においてどうやら重要らしい。
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うほほいシネクラブ 街場の映画論 (小津安二郎の『お早う』の感想も含め) 同僚の勧めもあり、『お早う』をやっと見た。内田翁が何度も言っていたメタメッセージということがよくわかり、さらに大人というものが常套句がうまい人であると言うことにも理解できた。子供は、大人が常套句ばかりいっ...
うほほいシネクラブ 街場の映画論 (小津安二郎の『お早う』の感想も含め) 同僚の勧めもあり、『お早う』をやっと見た。内田翁が何度も言っていたメタメッセージということがよくわかり、さらに大人というものが常套句がうまい人であると言うことにも理解できた。子供は、大人が常套句ばかりいって、何も意味のない会話ばかりすることに憤慨する。しかしながら、まさに大人の社会を形作っているのが、何でもない常套句ばかりの会話なのである。「おはよう」「おはよう」という何の意味のなさないような言葉の交換が、実はメタメッセージとして「あなたの存在を私は認めています」という根本的な親愛の表現として提示しているというカラクリというか、人間社会のミソのようなものがわかった時に、人は大人になるのかもしれない。メタメッセージという重層的な観点でメッセージを捉えるということに、大人の端緒があるのかもしれない。そんなことに気づかせてくれる映画であった。
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私の求めている映画評論本でなかったので私的☆は低めだが(著者自身が前説に映画のあらすじや背景に言及するものではないと書いているので著者のせいではないんです)、今回読んだ中のなるほどなあ文↓ 『エターナル・サンシャイン』について 人間というのは不思議なもので、確定したはずの過去に「別の解釈の可能性」があり、そのとき「別の選択肢を取った場合の私」というものがありえたと思うと、なぜか他人に優しくなって、生きる勇気がわいてくるんです。 『グラン・トリノ』について 自分が何ものであるか、何ものに生まれついたのか、といったことは副次的な条件にすぎない。人間は自分を造形し、自分で演じるのである。私たちが「ほんとうの自分は何ものであるのか」といったことは問う必要のないことである。それよりは与えられた状況の中で、「自分がそうありたい人間」として、語るべきことを語り、なすべきことをなせ。ただし、どんなときもそれが虚構であることを忘れるな。
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