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百代の過客 日記にみる日本人 講談社学術文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2011/10/14 |
| JAN | 9784062920780 |
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百代の過客
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平安鎌倉時代の女性日記から 芭蕉紀行など徳川時代の旅日記まで を解説した本 講談社学術文庫 ドナルドキーン 百代の過客 「日記は、日本文学を通じて流れる表現の一潮流を成している〜日本人の思考と感情をよく伝えているからである」 「日記作者こそ百代の過客〜永遠の旅人にほ...
平安鎌倉時代の女性日記から 芭蕉紀行など徳川時代の旅日記まで を解説した本 講談社学術文庫 ドナルドキーン 百代の過客 「日記は、日本文学を通じて流れる表現の一潮流を成している〜日本人の思考と感情をよく伝えているからである」 「日記作者こそ百代の過客〜永遠の旅人にほかならない。彼らの言葉は何世紀という時を隔てて、今なお私たちの胸に届いてくる」 初めて聞いたが、著者の評価の高い作品 *海道記〜京都、鎌倉間の旅を扱う日記の中で著者のお気に入り *うたたね〜感動的な日記であり、日記文学のうちすぐれた作品 *竹むきが記〜この書物によって、日本歴史の一激動期に生きることを知ることができる 現代語訳で読んでみたいのは *平安時代の 土佐日記 蜻蛉日記 *鎌倉時代の 建礼門院右京大夫集 中務内侍日記 *徳川時代の 井関隆子日記 長崎日記 土佐日記 *日記文学の始まり〜文学のうちで最も私的な文学 *訪れた土地の記録でなく、作者の最も深い感情を、美しい言葉で書き表したもの *死んだ娘の主題が「土佐日記」に潜在的な統一を与えている 蜻蛉日記 *強烈な女性的性格〜自分を客観視しようという気持ちを持たずに書いた、ある女性の不幸せな人生の記録 *兼家が手紙を書き送り始めた頃から、彼女が諦めて二度と夫に会わないと決めたときまでの二十年間 建礼門院右京大夫集 *建礼門院(中宮徳子)清盛の娘 *平氏という支配者集団の崩壊に際して感じた痛切な感情 *天皇と皇后の目くるめく美しさにも関わらず、目に映るものを信じてはならぬ 海道記 *単なる旅の記録にとどまらず、心に悩みを抱く男の自己発見の試み *日本の中心が京都から鎌倉へ新しい都をわが目で確かめたい *最も感動的なところは、不運につきまとわれた承久の乱に関わる箇所〜幕府を倒そうとした者へのあわれみ 中務内侍日記 *宮廷で起こった様々な楽しい出来事をたっぷり描いている〜この上なく洗練された宮廷の記録 *絵画的描写に優れている *京都の宮廷こそ、比類なき美的洗練の場であった〜美は永続することなく〜いずれは消え失せてしまう 芭蕉の旅日記 野ざらし紀行、鹿島詣、笈の小文、更科紀行、嵯峨日記、奥の細道 *単なる旅の記録ではなく、文学作品として書かれた *芭蕉の日記は、自己発見の表現〜旅のなかに彼自身の芸術の自己存在の根源を見つけ出そうとする 井関隆子日記 *幕末期のドキュメント *隆子のナショナリズムは、当時の日本が、内外の脅威を受けていたことからくる危機感を反映するもの 長崎日記 *勘定奉行 川路聖謨(かわじとりあきら) *日々の温度を記録した最初の日記 *言葉は通じなくとも、三十日も一所に居るならば、大方は通じる
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平安初期の『入唐求法巡礼行記』に始まり、江戸末期の『下田日記』まで、1000年にわたる日記文学の旅。その時間的ペースペクティブは「百代の過客」の名にふさわしい。日本人研究者は、作品、著者や時代に特化しているため、このようなものを書くことすら思いつかないかもしれない。ドナルド・キー...
平安初期の『入唐求法巡礼行記』に始まり、江戸末期の『下田日記』まで、1000年にわたる日記文学の旅。その時間的ペースペクティブは「百代の過客」の名にふさわしい。日本人研究者は、作品、著者や時代に特化しているため、このようなものを書くことすら思いつかないかもしれない。ドナルド・キーンだからなしえた偉業。 とくに印象深いのは『土佐日記』『更級日記』『奥の細道』の章。なぜ紀貫之は女性のふりをして旅日記を書かねばならなかったのか。なぜ、日付もなく、事実より空想がまさっているのに、更級「日記」なのか。『奥の細道』、裏バージョンの曾良の旅日記との齟齬はなにを物語るのか。キーンならではの論考が冴えている。 キーンの日記への関心は、戦場に残されていた日本軍兵士の日記の解読に始まった。しかしいまやそれは因縁か天命。本書のあとには、明治以降の日記をあつかった『続・百代の過客』が続く。
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640ページの大部で、足掛け三月でようやく読了。新聞連載だったことから、1編が10ページ程度の構成になっている。平安時代から江戸時代までの、外国人(後に帰化)である著者が選りすぐった日本の古典文学:日記・紀行文考察であり、表題が象徴する芭蕉『奥の細道』との比較検討がされている。西...
640ページの大部で、足掛け三月でようやく読了。新聞連載だったことから、1編が10ページ程度の構成になっている。平安時代から江戸時代までの、外国人(後に帰化)である著者が選りすぐった日本の古典文学:日記・紀行文考察であり、表題が象徴する芭蕉『奥の細道』との比較検討がされている。西行、宗祇などが訪れた歌枕の地を見たいという旅への憧憬と、旅に死すことも厭わない当時の旅人の覚悟を感じられた。しかし、幕末には司馬江漢、大田南畝、馬琴、井関隆子、川路聖謨のような近代的日記を書く人々が現れたことは興味深い。
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