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百代の過客 日記にみる日本人 講談社学術文庫
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百代の過客 日記にみる日本人 講談社学術文庫

ドナルドキーン【著】, 金関寿夫【訳】

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百代の過客 日記にみる日本人 講談社学術文庫

1,903

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2011/10/14
JAN 9784062920780

百代の過客

¥1,903

商品レビュー

4

15件のお客様レビュー

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2020/01/07

平安期から江戸末期までの日記を数多辿ることにより、結果的に日本人の普遍的な心性を見出そうと試みられている。確とした結論は見当たらないが、多くの読者は日本人の普遍的な心性の何かを感じ取るのでは。特に芭蕉への筆致には感動をおぼえる。

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2019/04/11

労作。ドナルド・キーンに哀悼を捧げる。 外国人にして、母国語でないにもかかわらず、日本人以上の研究である。視点が異なることを最大限利用している。 総論がややうすいようだが、各論における研究の綿密さは舌を巻く。捨象したものを含めれば膨大な事前研究による裏付けがある。 例えば『奥の細...

労作。ドナルド・キーンに哀悼を捧げる。 外国人にして、母国語でないにもかかわらず、日本人以上の研究である。視点が異なることを最大限利用している。 総論がややうすいようだが、各論における研究の綿密さは舌を巻く。捨象したものを含めれば膨大な事前研究による裏付けがある。 例えば『奥の細道』『土佐日記』『蜻蛉日記』その他のメジャー級に関しては、それだけで一切の本ができるはずである。索引的に使うべきだろう。通底する日本人の言葉による日本人のイメージという観点からの切り口は見事。 マイナーな作品を含めた精緻な論証は頭が下がるが、魅力に欠ける作品があったことは惜しまれる。

Posted by ブクログ

2018/11/12

ドナルド・キーン博士が、日本の日記について書いた本。1983年から朝日新聞紙上に連載されたものが1984年に本となり、2011年に文庫化されたもの。平安時代から江戸時代までの様々な日記を取り上げ解説している。日本人でも研究が十分進んでいない資料を含め、極めて精緻な研究がなされてお...

ドナルド・キーン博士が、日本の日記について書いた本。1983年から朝日新聞紙上に連載されたものが1984年に本となり、2011年に文庫化されたもの。平安時代から江戸時代までの様々な日記を取り上げ解説している。日本人でも研究が十分進んでいない資料を含め、極めて精緻な研究がなされており、ただただ驚くばかりである。訳もすばらしく、全く違和感がない。偉大な作品といえる。 「私の知る限りでは、日記というものが、そうしたもの(小説や随筆)に劣らぬぐらい重要だと思われているのは、ほかならぬこの日本だけなのである」p11 「伝統の消滅を嘆く人は常にいるものだ。このような保守主義は、頭から馬鹿げているとは言わぬまでも、所詮無駄な抵抗のように思われる」p162 「きちんとして正式なことについて書くには、漢文を用いるのがよい。だが歌のように、人の心から自然とわき出るような事柄を伝えるには、仮名にしくものはない」(飛鳥井雅有)p244

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