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ブエノスアイレス食堂 エクス・リブリス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2011/10/11 |
| JAN | 9784560090183 |
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ブエノスアイレス食堂
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商品レビュー
3.8
22件のお客様レビュー
20世紀、アルゼンチン。生後七か月の赤ん坊が母の乳房に噛り付き、そのまま屍肉と血に塗れた姿で見つかったのは、百年前から続く老舗レストラン「ブエノスアイレス食堂」の厨房だった。イタリアからアルゼンチンへ移り住んだ移民一家が守り続けてきたレストランの歴史と、その末代となったカニバリス...
20世紀、アルゼンチン。生後七か月の赤ん坊が母の乳房に噛り付き、そのまま屍肉と血に塗れた姿で見つかったのは、百年前から続く老舗レストラン「ブエノスアイレス食堂」の厨房だった。イタリアからアルゼンチンへ移り住んだ移民一家が守り続けてきたレストランの歴史と、その末代となったカニバリストの物語。 裏表紙のあらすじに「ノワール」とあり、いきなり母の肉を喰らって生き延びた赤ん坊という猟奇的場面から幕を開けるものの、すぐにそこから時は百年遡り、イタリア人の船乗り兄弟がアルゼンチン移住を決める場面へ移る。本作の前半部はこの兄弟が開業した「ブエノスアイレス食堂」の波瀾万丈な百年史がユーモラスに描かれていくことになる。 心理描写も会話文もないルポルタージュ風の文体。時代が日付まで細かく示されるかと思えば、「資料がない」「わからない」とあっけなく言い渡されたりもする。しかし語り手は明らかに食堂のオーナーシェフ一家にシンパシーを寄せていて、その資料の少なさに悶える伝記作家のような立ち位置で語っていく。その暖かな目線と対比するように、移民一家は戦争と軍事独裁に翻弄されて次々にあっけなく死んでいく。その落差がよかった。 20世紀のアルゼンチンは労働力として積極的に移民を受け入れ、特にイタリアからの移民はいまや大きなコミュニティを築いているという。食堂は創業者の兄弟をはじめ、それを継いだおじさんも師匠もイタリア人、そして後半では亡命したドイツ兵もシェフに加わり、移民国家としてのアルゼンチンを映しだしている。 それを象徴するのが「料理指南書」というアイテム。初代兄弟が遺したこのレシピノートには、古今東西のあらゆる料理書から書き写したレシピと、兄弟が新たに生みだした料理とが混在している。その後も代々のシェフたちはそのノートを参考に自分たちのスペシャリテを創りだし、それが今でもブエノスアイレスやカリブ海の定番メニューになっている、なんて一文がちょくちょく挟まれるのだ。味の記憶が引き継がれ、パクられイジられ、家系とも関係ないところで生き残るというのは、ある意味で移民文化の粋とも言えるものだろう。そしておそらく、「指南書」を厳守することを強いたセサルのやり方はブエノスアイレス食堂の精神とは真逆だった、ということなのではないだろうか。 レストラン百年史ではたくさんの悲惨な出来事が起こるものの、レストランの人びとは支え合い、裏切りや諍いによる仲違いとは無縁。そこが理想化されていてほのぼのした読み味になっているんだけど、終盤になって冒頭の赤ん坊であるセサルに物語が収斂していくと、小説のジャンルがいきなり変わってサイコパス人肉食者の犯罪小説になる。 この切り替えは斬新で面白かったけど、殺人者としてのセサルは杜撰なハンニバル・レクターでしかないので少しダレてしまった。それまでと違ってセサル周りの人間関係がじっくりと描かれるのでスピード感がガクッと落ちるせいもある。語り手がセサルの殺人衝動を愛に飢えて云々だのと分析したりしないのは救いだった。少しパトリック・ジュースキントの『香水』を連想したけれど、あの気持ち悪さ(誉め言葉)には程遠く及ばない。 まとめると、ノワール部分は中途半端でカニバリズム小説としての新しさもないけれど、アルゼンチンとイタリア系移民を料理と理不尽な死を通じて描きだしていく前半部はとても好きだった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
非常に趣味の悪い読書体験だった。 ノワール小説は好んで読む身のため嫌ではなかったが、冒頭の描写には度肝を抜いた。 ただ、呪われているかのような食堂に纏わる惨劇は、淡々と語られるうちに「思ったほど悪趣味ではないな」と感じられるようになる。食欲をそそられる…というより、調合の過程をあらわすようなレシピの描写、第三の語り手がひも解く歴史書のようなストーリー故だろうか? 正直なところ、かなり面白く読めたがゆえにラストは「やっぱそうなるのか~」という落胆があった。ちょっとだけ。 でも、読ませる力がある面白い本でした。
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しょっぱなから飛ばすな…。ネズミって死骸にマジでああやって食らいついてくっての、他の何かでも読んだ気がするんだけど、ほんとにそうなんかな…怖いよ…。
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