ブエノスアイレス食堂 の商品レビュー
しょっぱなから飛ばすな…。ネズミって死骸にマジでああやって食らいついてくっての、他の何かでも読んだ気がするんだけど、ほんとにそうなんかな…怖いよ…。
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始まりと終わりの恐怖の肉の饗宴に挟まるように、淡々と綴られる食堂の年代記。代々、引出しの中に収まっていた料理指南書を巡る料理人の物語といえる。そのクロニクルの終わりに指南書に巡り合った若者がどえらいことをしでかしてしまった。 感情をなるべく排除した書き方が、最後の悪夢に至るまでの...
始まりと終わりの恐怖の肉の饗宴に挟まるように、淡々と綴られる食堂の年代記。代々、引出しの中に収まっていた料理指南書を巡る料理人の物語といえる。そのクロニクルの終わりに指南書に巡り合った若者がどえらいことをしでかしてしまった。 感情をなるべく排除した書き方が、最後の悪夢に至るまでのクロニクルを冷静に描く。 一方、料理小説ともいえ、出てくる料理やレシピが、どんな料理なのか、頭の中で想像するのも楽しい。
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時間軸の往来と、人物名(特に女子)に苦戦はしたけど、胃にズキュゥゥゥンきたわ!食材、スパイス、調理器具が胃を刺激し、胃がせり上がるようなグロテスクな描写も。ふたつの意味の「肉欲」は罪深く……んでもって「悪魔の書」"二重構造。
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[ 内容 ] 故郷喪失者のイタリア人移民の苦難の歴史と、アルゼンチン軍事政権下の悲劇が交錯し、双子の料理人が残した『指南書』の驚嘆の運命、多彩な絶品料理、猟奇的事件を濃密に物語る。 「アルゼンチン・ノワール」の旗手による異色作。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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久々の挫折本・・・ イタリア移民家族を通して、アルゼンチンの歴史と世界の流れが描かれるが・・・ 移民の母系家族によって引き継がれた、ブエノスアイレス食堂が舞台になるが、とにかく家族の名前が覚えられない。 そのうえ時代も微妙に前後するので、ついていけない・・・ 冒頭に描かれたショッキングな主題へ、いかにつながり、その先の終焉にまで、またどのような道のりがあったのか・・・ またの機会のお楽しみにしておきます・・・一先ず今回は挫折です
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なんちゃら食堂…みたいなゆるゆるとした物語だと思ったらとんでもない作品。冒頭いきなり「人を食べちゃいますよ」という宣言があります。 そこで背筋に冷たい物を走らせておいて、続くのは天才的な料理の才能を持つ双子と料理の指南書に連なる一軒のレストランの数十年にわたる盛衰の物語。メモしておかなければ誰が誰やらという作品の終盤で訪れたいきなりの黒展開でした。 えぇぇ…と声が漏れるようなラスト。えぇぇ…としか言いようがありませんでした。なんか、もっと違う終わり方は無かったのでしょうか。 でも投げつけたくなるような本でもないのです。すごく不思議。
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ブエノスアイレス食堂とアルゼンチンの歴史を描きながら、生々しい食材で官能的な料理を作る狂気料理人の話へ。登場人物の名前と時代背景がややこしいが、なかなかゾゾゾとさせる作品。映画にしたら時系列がわかるかもな
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バランスの悪い話でした。 最初の章はショッキング、次の章からは淡々と(悪く言えばだらだらと)食堂のオーナーの移り変わりとブエノスアイレスの社会状況。最後の数章でやっと最初に出てきた主人公が天才的な料理人になったよっていう紹介とあっさりカニバリズムに手を染めていく段階が書かれてます。 レビューを見るとこの淡々さが受けているようだけど、心情描写が無いのは狙いだとしても「この子は小さい頃母親を食い殺し、叔母夫婦の養子になって成長し天才的な料理人になりました、そしてあるとき邪魔になった人がいたので殺して料理にして始末しました、そして最後は自分を料理にしてネズミに食わせました」ていうあらすじ以上のことが皆無なのは書けてなさすぎるとしか思えない。 料理の描写も単なる食材と調味料の羅列だし、ショッキングな部分の恐怖感とか鮮烈さも足りない。途中からこの作者はどういう話を書きたかったのかとウンザリしながら斜め読みすることになりました。
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「ブエノスアイレス食堂」読んだ!http://tinyurl.com/76t43bm はーすごかった。幾度の閉鎖の度に復活してきた食堂と、料理の天賦の才を伝えるロンブローソ家そして彼らと関わる料理人たちの濃密な破滅の物語が淡々と展開する。心理描写抜きが凄惨さを強調する(つづく ...
「ブエノスアイレス食堂」読んだ!http://tinyurl.com/76t43bm はーすごかった。幾度の閉鎖の度に復活してきた食堂と、料理の天賦の才を伝えるロンブローソ家そして彼らと関わる料理人たちの濃密な破滅の物語が淡々と展開する。心理描写抜きが凄惨さを強調する(つづく 前半は時代と人物が交叉し混乱するけど、収束に向かう後半は狂気も加速し一気に読めた。絢爛なグロテスクさではグリーナウェイの「コックと泥棒〜」を、展開は「パフューム(映画)」っぽい。数多の料理は豪華で官能的で匂いが漂ってきそうで、材料があるなら作ってみたい。カニバルは抜きで…(終わり
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本の雑誌の書評を見て気になったので読んだ。 時代が前後して混乱したり、人間同士のつながりに混乱したり、 「マリア」っていう名前の人が2・3人出てきて混乱したりしたが、面白かった! 主人公のセサル・ロンブローソのキャラクターがすごく魅力的で、 殺人を犯す場面でも鮮やかな手さばきにはほれぼれする。 料理に関してはそもそも知らない食材ばっかだったのでおいしそうに感じる よりスパイスのきいた異国の料理なイメージでした。 もっと文学的な小説なのかと思ったけどジャンル:暗黒小説の名にふさわしいグロさとおどろしさだった。
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