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日本人はなぜ大災害を受け止めることができるのか グローバル時代を生きるための新・日本人論
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 海竜社 |
発売年月日 | 2011/10/08 |
JAN | 9784759312010 |
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日本人はなぜ大災害を受け止めることができるのか
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
日本の凋落が問題視されている現代において、日本的価値観の否定と西洋的価値観の輸入に傾倒していると言える。しかし、著者は日本の価値観が持つ文脈を無視して、日本の否定にひた走るのは愚策であるということを述べており、感銘を受けた。災害が起ころうとへこたれない日本人なのだから、もっと日本...
日本の凋落が問題視されている現代において、日本的価値観の否定と西洋的価値観の輸入に傾倒していると言える。しかし、著者は日本の価値観が持つ文脈を無視して、日本の否定にひた走るのは愚策であるということを述べており、感銘を受けた。災害が起ころうとへこたれない日本人なのだから、もっと日本人が持つ良い側面を用いて、日本を世界随一の国に返り咲かせるのが得策であると感じた。
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東日本大震災、阪神淡路大震災などの災害の際、被災者の人々は争いやいさかいを起こすことなく、そのマナーの良さは世界中の人々から驚かれている。その背景となる日本人の思考について、諸外国の人々の考え方と比較して書かれている。 他の国と地続きの国境を持たず、他民族の侵略をほとんど受...
東日本大震災、阪神淡路大震災などの災害の際、被災者の人々は争いやいさかいを起こすことなく、そのマナーの良さは世界中の人々から驚かれている。その背景となる日本人の思考について、諸外国の人々の考え方と比較して書かれている。 他の国と地続きの国境を持たず、他民族の侵略をほとんど受けなかった日本と、常に紛争に晒されてきた大陸の民族。 災害死の多い日本と戦争による死の多い欧米や中国などの国々。 災害で人の命が奪われても自然そのものは恨むことはできない、そのため日本人は死を忌むもの、早く忘れようとするものという感覚になり、戦争で人の命が奪われることの多い欧米などは、殺した相手を徹底して恨み続ける、その感覚がまず違うということをいわれていた。 記述に関して、日本人と欧米や中国の比較の部分がとても多く、何故日本人は災害時に、お互い協力して助け合うことができるのか、という部分の記述が少なかったので少し物足りなかったのですが、興味深い内容です。
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『国土学再考』で述べられた思想をさらに推し進めて論じています。いわゆる日本人論の中では出色のもののひとつではないでしょうか。 日本人論はあまたあるものの、本書の「紛争史観」「自然災害史観」という中核となる発想は画期的で、目から鱗が落ちるとはこういうことかという気分を味わわせてく...
『国土学再考』で述べられた思想をさらに推し進めて論じています。いわゆる日本人論の中では出色のもののひとつではないでしょうか。 日本人論はあまたあるものの、本書の「紛争史観」「自然災害史観」という中核となる発想は画期的で、目から鱗が落ちるとはこういうことかという気分を味わわせてくれます。 日本人論は「だから日本は駄目なんだ」という批判一方のものが多いですが、本書は日本人の思考の弱点を指摘しつつも日本人としての矜持を持つことの重要性を主張しています。 ただひとつだけ気になったのは、日本に比べると外国人は合理的な思考をすると言う部分。外国人が本当に合理的であればアメリカのサブプライムローンのバブルも、中国の不動産バブルも、ヨーロッパのギリシャ危機も起きなかったと思うのですが。ミクロ的には合理的であっても、マクロ的には明らかにおかしい行動を取ってしまうのは世界共通だと思います。
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