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鬼物語 講談社BOX
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商品詳細
内容紹介 | //付属品~外ケース付 |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/09/30 |
JAN | 9784062837811 |
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商品レビュー
3.8
187件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
西尾維新の<物語シリーズ>第9作・・・というカウントもなんかしっくり来ないな。ということで、11冊目。 阿良々木暦と八九寺真宵の前に突如として現れた、正体不明の「くらやみ」。ブラックホールのように呑み込もうとする"それ"から逃げ回る2人。間一髪のところで斧乃木余接と出会い、彼女の能力『例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)離脱版』でいつもの学習塾跡の廃墟まで逃れた後、暦の影の中で眠っていた忍野忍は、「くらやみ」に関する自身の過去を語る。それは400年前、彼女が最初の眷属を生み出した時のお話―――。 忍の昔話がメインかと思いきや(いや、メインの一つであることは間違いないのだが。)、メインはまさかの八九寺で、『傾物語』とは逆パターンのジャケット詐欺。(時系列的にも『傾物語』直後のエピソードなので、わざとやっている可能性もあるかも。) 『偽物語(下)』で自分が恐れいたことが現実になってしまったようで悲しすぎる。。。トンデモ展開でもご都合主義でも良いから、冗句だって言って戻って来てくれよぉ・・・八九寺ぃ・・・。
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鬼ごっこのお話。 暦くん視点の地の文はかなり久々(読むのに間が空いていたのもあり)で、恒例のセクハラ芸が新鮮に気持ち悪く読めて良かった。こんなにおっぴらげだったかしら…だった気もする。そしてこんなにも情に熱い人間だったかしら、という気づきもあった。人間強度が下がりまくってますね。もう人間を辞めてるから関係のない話だったっけ?時間が空いてるせいでこの辺りも記憶が薄れてる。 記憶といえば、忍の記憶は薄れることはあっても美化されることはないってあたりも忍の化物性を高める設定だったのは「おお」となった。怪異は語り部にはなれない。「化物語」自体、人が化ける物語で人の認識の変化を描く物語だと(いまのところ)思ってるけど、その語り部にはなれないとするとなんだか怪異たちの怪異らしさを強調されているようで興奮する。怪異って強い能力ほどきつい縛り(呪術的な)が設けられてるイメージがあるから、永遠の力をもつ反面その事象から変化できない…みたいなルールの存在を感じると俄然面白く感じるのだと思う。ルールのないゲームは面白くないから。 そういう点では今回の「くらやみ」の存在は面白かった。物語の強制力とかデウス・エクス・マキナと呼ぶとむしろ面白くないものの代表なんだけど、怪異にとってはパワーアップのための助走、魔法の詠唱みたいなもんなのかもしれない。今回はやけにメタギャグが多いな暦くん視点だからかなとスルーしてたけど、今思えばあれも「くらやみ」を召喚するための儀式だったかもしれない。考えすぎか。
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