鬼物語 の商品レビュー
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西尾維新の<物語シリーズ>第9作・・・というカウントもなんかしっくり来ないな。ということで、11冊目。 阿良々木暦と八九寺真宵の前に突如として現れた、正体不明の「くらやみ」。ブラックホールのように呑み込もうとする"それ"から逃げ回る2人。間一髪のところで斧乃木余接と出会い、彼女の能力『例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)離脱版』でいつもの学習塾跡の廃墟まで逃れた後、暦の影の中で眠っていた忍野忍は、「くらやみ」に関する自身の過去を語る。それは400年前、彼女が最初の眷属を生み出した時のお話―――。 忍の昔話がメインかと思いきや(いや、メインの一つであることは間違いないのだが。)、メインはまさかの八九寺で、『傾物語』とは逆パターンのジャケット詐欺。(時系列的にも『傾物語』直後のエピソードなので、わざとやっている可能性もあるかも。) 『偽物語(下)』で自分が恐れいたことが現実になってしまったようで悲しすぎる。。。トンデモ展開でもご都合主義でも良いから、冗句だって言って戻って来てくれよぉ・・・八九寺ぃ・・・。
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鬼ごっこのお話。 暦くん視点の地の文はかなり久々(読むのに間が空いていたのもあり)で、恒例のセクハラ芸が新鮮に気持ち悪く読めて良かった。こんなにおっぴらげだったかしら…だった気もする。そしてこんなにも情に熱い人間だったかしら、という気づきもあった。人間強度が下がりまくってますね。もう人間を辞めてるから関係のない話だったっけ?時間が空いてるせいでこの辺りも記憶が薄れてる。 記憶といえば、忍の記憶は薄れることはあっても美化されることはないってあたりも忍の化物性を高める設定だったのは「おお」となった。怪異は語り部にはなれない。「化物語」自体、人が化ける物語で人の認識の変化を描く物語だと(いまのところ)思ってるけど、その語り部にはなれないとするとなんだか怪異たちの怪異らしさを強調されているようで興奮する。怪異って強い能力ほどきつい縛り(呪術的な)が設けられてるイメージがあるから、永遠の力をもつ反面その事象から変化できない…みたいなルールの存在を感じると俄然面白く感じるのだと思う。ルールのないゲームは面白くないから。 そういう点では今回の「くらやみ」の存在は面白かった。物語の強制力とかデウス・エクス・マキナと呼ぶとむしろ面白くないものの代表なんだけど、怪異にとってはパワーアップのための助走、魔法の詠唱みたいなもんなのかもしれない。今回はやけにメタギャグが多いな暦くん視点だからかなとスルーしてたけど、今思えばあれも「くらやみ」を召喚するための儀式だったかもしれない。考えすぎか。
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そろそろ時系列が混乱してきた。タイトルが「鬼物語」ではあるものの、終盤は真宵の存在に関わる問題に発展。ルールに外れたものを罰し世界から排除する、そんな存在があったなら。
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阿良々木君の性癖は少し苦手なのですが、物語シリーズのギャグパートは割と好きなので寂しいお別れ回となってしまいました。
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忍の過去に作った1人目の眷属の話と八九寺真宵とのお別れを描いた作品。 お別れのキスに感動。。 猫物語白で阿良ら木暦がみんなに心配するなメールを送ってたのはそこに繋がるのねー 神原駿河とギロチンカッターとの共闘?の作品ってあったけ?
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表紙は忍で内容もハートアンダーブレードの過去が多いけども、 話としては八九寺がメインとなる話。 阿良々木暦が幼女と童女と少女と絡み合う話。 言いたいことはわかるのだけども、怪異に限らず、 人は何かしらを偽って生きてる面もあるのではない? 学習塾跡が全焼する話は別のところで語られているのかな? ラストはしんみりしつつ、 なぜだか落ちでは扇ちゃんに顛末を語る展開に。
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2020.8.10 読了 シリーズ第11弾! とうとう 皆が目をつぶっていた 事実から目をそらせなくなってしまったのかー。
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図書館で。 学習塾崩壊の話かと思ったらハチクジさんがぁ!! 作者がものすごくハチクジを愛しているんだなぁとしみじみさせられた一作。個人的にハチクジの潔さはすごい好き。 オチが一番納得できた作品かも。 アララギ君の能力でもどうしようもないことってあるよね、という。
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忍野忍の物語は前半。 中盤からなんだかよくわからなくなって、後半は、八九寺真宵の物語。ここら辺は全くしのぶタイム、じゃない。 「傷」の話をさらに掘り下げたかと思ったら、怪異殺しでもなく、怪異の天敵とは。解説に現れたのは噂の、臥煙伊豆湖。先輩らしからぬ外見の先輩。 忍のついた嘘、そして真宵のついた嘘。怪異が怪異らしからぬことをすれば狙われるなんて。そういう生き方も許されないなんて。
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