ココロ屋 文研ブックランド

梨屋アリエ【作】, 菅野由貴子【絵】

• 販売会社／発売会社: 文研出版
• 発売年月日: 2011/09/22
• JAN: 9784580821347

商品レビュー

2025/11/01

いろんなこころをいれてくらしてみたが自分の心がいいとなった。
自分の心のほうがいいと思う。
自分もそう思う。

2025/08/06

ココロを入れ替えるココロ屋って面白い。しかしココロを入れ替えてもそんなにうまくいくもんじゃないよね。

2025/05/15

「ココロを入れ替えて出直してこい」
言われたことがある人もいるだろう。私もある。
「いやー　入れ替えられるほどたくさん持ってたらいいんですけどねぇ」と思う。

もし心を入れ替えることができるとしたら、どんなココロと入れ替えたいかーーー
「おおらかなココロ」かな、私は。
ウツロイ博士がヒロキに見せたビンのラインナップを見て、思う。
書いてないけど、「穏やかなココロ」でもいい。
それを手にいれて、なにかデメリットはあるだろうか。
穏やかすぎるとナメられるだろうか。夫や、子どもから。

小学校中学年から、となっているけれど、大人が読んでもおもしろい。というか、深い。
作者はあとがきで、「大人になるまでにどんなココロを育てたいですか？」と問いかけている。私は十分に大人になった年齢だけど、自分のココロを育てるのは一生かけてやっていけたらステキだと思うし、何歳でも「天然モノのココロは育てることができる」と思いたい。そうでないとつらい…。

公文式のプリントで、「おはなしの紹介」として出てきたのを夫が見て、面白そうだと図書館で借りていた。夫が先に読んで「ぜひ」と薦めてきた。
私はこのところ、精神科医の書いたエッセイなどを読んだばかり。心の話からはいったん離れようと思ったが、読書リレーとしても面白そうなので、読みかけの本をいったん置いて、こちらを優先。

極めてキレやすい夫である。
オススメしてきたということは、文字どおり、〈改心〉したか！？さては、ココロ屋に取り替えてもらえたか！？
とワクワクして夫の様子を見守っているが、今のところ変化はない。相変わらず子どもたちや私や仕事などいろんなことにキレている。
「ウツロイ博士、大人には来てくれないのかな…うぅ」と声をかけたら、怒りのトーンが下がった。効き目があったのかもしれない。

ちなみに夫に、どんなココロと入れ替えたいか聞いてみた。
「うーん、キミのココロかな」
大変けっこう。私のココロと入れ替われば、私があなたの何に不満を持っているのか、言わなくてもわかるってことね。それは素晴らしい。
「え゛っ（え、にテンテン）」と夫は言っていた。

ココロは目に見えない。
見えないけれど、いろんな部分が組み合わされている。
心には「ウツワ」というイメージを持っていたが、いろんな形が合わさったブロックのようなもの、と考えるのもおもしろい。

夫は娘が読むには少し早い気がする、と懸念を持っている様子。基本的に私は「本人が読んでみたいと思ったら、年齢に関係なく手にしたらいい」と思っている。お友達とのトラブルも増えてきた。昨日もお友達に叩かれて鼻血を出したが、先生の話ではケンカのキッカケを作ったのはどうやら娘らしい。週末にでも、私が音読して娘の反応を見てみたい。

いまは響かなくてもいい。押し付けるつもりはない。
いつか「こんな自分はイヤだ」という思いを抱えたときに、きっとこの本は助けになるだろう。

ココロは１つしかない。
１つしかないのだけど、この本のおかげでいくつも側面があっていいのだと思った。
〈その場面に合わせて、いちばん良いココロを選べたらいい〉
いろんな形のあるココロの、どの部分を使ってその場面を乗り切るか。大人になっても訓練は続く…。