はやく名探偵になりたい 烏賊川市シリーズ

東川篤哉【著】

• 販売会社／発売会社: 光文社
• 発売年月日: 2011/09/20
• JAN: 9784334927776

商品レビュー

2025/06/20

家族から読み終わって不要になったということで、
読んでみた。
探偵が事件を解決するミステリーものなのだが名前に聞き覚えがあると思ったら、以前ドラマで観た「私の嫌いな探偵」のシリーズであることがわかった。
ドラマ化したのは原作の一部をピックアップした話だったようだ。

一見関係のない雑談のように見える話題が、
トリックやオチに関わってきて伏線が回収されて読後感がすっきりした。

藤枝邸の完全なる密室
藤枝修作は資産家の叔父・藤枝喜一郎を財産目当てで殺害する。密室トリックを駆使し完璧に犯罪をやり遂げたと思った矢先、探偵の鵜飼杜夫が現れる。犯人視点の倒叙ミステリ。

時速四十キロの密室
鵜飼杜夫はある男から妻の不倫相手と証拠をつかむよう依頼を受ける。不倫現場を張り込んでいると運送会社が現れ、人が入れる程の箱を運び出して行く。運送会社を尾行し追いつくと箱から出血があり、不倫相手の男が死亡していた。箱に入った時には生存しており、トラックの荷台で殺されたとしか思えないが、犯人が近づいた様子が全くなかったのだった。

七つのビールケースの問題
鵜飼杜夫は電話で猫探しの依頼を受ける。家を訪れるが、家主は出てこない。近所の酒屋で休憩しているとビールケースが盗まれたという。急遽盗まれたビールケース探しをすることになる。

雀の森の異常な夜
鵜飼杜夫の助手・戸村流平は友人の西園寺圭介の屋敷を訪れると、深夜に妹の絵理から相談があると外に呼び出される。外出先で、絵理の祖父が車椅子に乗せられたまま崖に向かうが、帰りには乗っていなかった。崖を見に行くが祖父はおらず、崖から落とされたと考え、鵜飼杜夫に連絡する。

宝石泥棒と母の悲しみ
鵜飼杜夫は盗まれたルビーの行方を探してほしいと依頼される。ルビーは二人の人物のどちらかが盗み隠したことがわかっている。どちらが犯人か、どこに隠したのか？ペットの動物視点。

2024/06/09

烏賊川市シリーズ第六弾。短編集。

短いなかにぎゅっと詰まってて面白かった。相変わらずの鵜飼探偵。

最初の密室事件もこれギャグ漫画みたいな事してるなと思ったらまさかのそういう理由で解決か〜ってなった。密室の中の密室はどうにかしたんでしょって投げたのは笑った。

最後の話は語り手が第三者でその正体が実は…っていうパターン。アイちゃん好き。

2023/11/06

烏賊川市シリーズ第６弾は短編集。相変わらずとぼけた推理ですがキレのある作品。軽く楽しく読めました。登場人物の掛け合いが良いです。