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星へ落ちる 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2011/09/16 |
JAN | 9784087467413 |
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星へ落ちる
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星へ落ちる
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商品レビュー
3.5
30件のお客様レビュー
くるしくてつらい、だけどその中に潜む愛がこれまた残酷。まるで恋愛から甘いところをほとんど抜いてしまったよう。目を背けたいのにページを捲りつづけていた。 もどかしい気持ちでいっぱいになりますが、わたしはすごく好きでした。
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2021年最後のブックレビューです! 誰かを死ねって思うほど、自分が死ぬって思うほど、毎回誰かを好きになっていたら、わたしはこれから先、何人の命を奪ってしまうのだろう。 好きな人を忘れられないのは、そこにあるのが好きって感情だからなのか、もっとこうしたかったという後悔なのか、...
2021年最後のブックレビューです! 誰かを死ねって思うほど、自分が死ぬって思うほど、毎回誰かを好きになっていたら、わたしはこれから先、何人の命を奪ってしまうのだろう。 好きな人を忘れられないのは、そこにあるのが好きって感情だからなのか、もっとこうしたかったという後悔なのか、それともそれは執着や依存の類なのか。 自分が壊れてしまうほど、誰かを好きになるのなら、いっそのこと誰かを好きにならない方がいい、とすら思う。恋愛が素晴らしいことだ、って誰が決めたの? 誰かを好きでいることでこんなに壊れるくらいなら、いっそ死んだ方がマシだと思ってしまう人に、「そんなことないよ」って、「生きてればきっと、もっといい人に出会えるかもしれないから」って、誰が言える? だって、次に好きになる人だって、きっと同じようにわたしを壊すもの。 だけどそれでも、人はきっと、いや、わたしは絶対、誰かを好きになる。 嫉妬にまみれて苦しむよりも、苦しまずに平穏に過ごす方がいい。そんなことわかってるし、そんな風にわたしに平穏な生活をもたらしてくれる人がいることだって知っている。 なのに自ら自分が苦しむ道を選び、結局苦しむことになる。 安定を求めていたはずなのに、気づけばなぜか刺激を求めて不安定になっている。 刺激を求めて、気づいたその先にあるのは満足ではなく渇望だ。何をしても、決して満たされることのない、渇望。 結局、わたしが求めているのは、安定なんかじゃない。誰かを好きになっても満たされない、心の奥の奥の方から常に湧き上がってくる、欲望の塊だ。これは、わたしの命が尽きるまで、ずっとずっと、湧き上がってくるのだろうか。それとも、どこかで湧き上がるのをやめるのだろうか。それは、勝手にやんでくれるんだろうか、それとも、わたしが自らやめないと、湧き続けるのだろうか。苦しいよ。 金原さんが描くのは、恋愛小説と見せかけた、いのちの物語だ。 だからこそこんなにも苦しい。 生きることの苦しさを描く物語は数多存在するけれど、金原さんの描くその苦しみは唯一無二だ。誰かを好きになることと、それに付随する依存と不安と孤独と衝動。 わたしはいつも自分のことを貶めてしまうのだけれど、そんなわたしにも寄り添い、かつそれを否定も肯定もしない。そういう人がいる、そういう人がいたっていい、ということだ。 そういう種類の優しさっていうのも存在していて、自分自身が、作品によって包み込まれている感じがする。 いい意味でも悪い意味でも、自分を貶めちゃう時に読むと効果抜群。 金原ひとみさん。大好きな作家さんです。 こちらでも選んで頂き、大変嬉しく思います。 https://booklog.jp/hon/event/bestofbest-20211223 ブクログのみなさん、本年も大変お世話になりました。 こんなわたくしですが、来年もどうぞよろしくお願い致します!! よいお年を!!
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男性と女性とまた違うホモセクシャルの男性との決して交わることはあるけれど不安や恐怖、嫉妬、拭えない三者の暗闇を彷徨うような物語。果たして登場人物は愛を感じていて幸福なのだろうか。疑問を感じた。けれど登場人物の腐敗した感情は読者を魅了する。愛ってなんだ、そういう時に読まれる小説だと...
男性と女性とまた違うホモセクシャルの男性との決して交わることはあるけれど不安や恐怖、嫉妬、拭えない三者の暗闇を彷徨うような物語。果たして登場人物は愛を感じていて幸福なのだろうか。疑問を感じた。けれど登場人物の腐敗した感情は読者を魅了する。愛ってなんだ、そういう時に読まれる小説だと思う。
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