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おまえさん(下) 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2011/09/22 |
| JAN | 9784062770736 |

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商品レビュー
4.3
239件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前に読了したぼんくらシリーズを、ブックオフで再購入して再読。「ぼんくら」も「日暮らし」も、うっすら覚えてはいるけれど登場人物のキャラが立っているから、リピートなのにとても新鮮な気持ちで夢中になって読んでしまった。 そしていよいよ再読の最後は「おまえさん」。この本でも魅力的な人物が新たに登場した。特に好きだったのは、十徳長屋の丸助と、弓之助のお兄ちゃんである淳三郎。丸助は素朴に今を一生懸命生きていて、ひたむきな市井の人の代表という感じ。丸助のところを読むと心が洗われるというか、こちらまで優しい気持ちになる。淳三郎は飄々としていて、弟・弓之助のお説教も柳に風と受け流すように見えつつ、実は相手のことをきちんと考えて行動しているところが憎めない。もっと活躍を見たいなと思った。 謎解きは「王疹膏」を売り出していた薬売りの新兵衛が切り殺され、その前に殺されていた身元不明の亡骸と同じ人が犯人かもというところから、弓之助やおでこちゃん、平四郎などみんな大活躍で話が進んでいく。煮物やのお徳さんの、お馴染みの義理人情も小気味が良い。一度読んだのにすっかり忘れていて、「あれ、犯人この人だっけ?」「こっちも怪しい?」と初心に戻った気持ちで楽しめた。途中から犯人を思い出したけれど、追い詰めていくまでの流れがさすが宮部さんの面白さで、久しぶりにページをめくる手が止まらず夜更かししてしまった。厚みのある文庫本2冊分。まだ読んでいない人をうらやましく思う面白さだった。読み終えたときの寂しさといったら……。 次は「きたきた」の最新シリーズが早く出ないかな。夢中になって読める推理小説はやっぱり本当に楽しい。宮部さんの過去作も、また再読しようかなと思う今日この頃。まずは蒲生邸事件でも買ってこよう。
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謎解きも早々に、終盤の追跡劇の間に様々な人間模様が交差する。 主題もサブストーリーも含め、共通するテーマは「男と女」か。
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すごく分厚くていつ終わるのと読み始めは思っていたものの、あっという間に終わってしまう程面白かった。 登場人物はみんな個性的で、それぞれの立場から話が展開する。貧しく苦労の多い時代的背景に人情味あふれた人々の生きざまに触れられる。
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