おまえさん(下) の商品レビュー
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前に読了したぼんくらシリーズを、ブックオフで再購入して再読。「ぼんくら」も「日暮らし」も、うっすら覚えてはいるけれど登場人物のキャラが立っているから、リピートなのにとても新鮮な気持ちで夢中になって読んでしまった。 そしていよいよ再読の最後は「おまえさん」。この本でも魅力的な人物が新たに登場した。特に好きだったのは、十徳長屋の丸助と、弓之助のお兄ちゃんである淳三郎。丸助は素朴に今を一生懸命生きていて、ひたむきな市井の人の代表という感じ。丸助のところを読むと心が洗われるというか、こちらまで優しい気持ちになる。淳三郎は飄々としていて、弟・弓之助のお説教も柳に風と受け流すように見えつつ、実は相手のことをきちんと考えて行動しているところが憎めない。もっと活躍を見たいなと思った。 謎解きは「王疹膏」を売り出していた薬売りの新兵衛が切り殺され、その前に殺されていた身元不明の亡骸と同じ人が犯人かもというところから、弓之助やおでこちゃん、平四郎などみんな大活躍で話が進んでいく。煮物やのお徳さんの、お馴染みの義理人情も小気味が良い。一度読んだのにすっかり忘れていて、「あれ、犯人この人だっけ?」「こっちも怪しい?」と初心に戻った気持ちで楽しめた。途中から犯人を思い出したけれど、追い詰めていくまでの流れがさすが宮部さんの面白さで、久しぶりにページをめくる手が止まらず夜更かししてしまった。厚みのある文庫本2冊分。まだ読んでいない人をうらやましく思う面白さだった。読み終えたときの寂しさといったら……。 次は「きたきた」の最新シリーズが早く出ないかな。夢中になって読める推理小説はやっぱり本当に楽しい。宮部さんの過去作も、また再読しようかなと思う今日この頃。まずは蒲生邸事件でも買ってこよう。
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謎解きも早々に、終盤の追跡劇の間に様々な人間模様が交差する。 主題もサブストーリーも含め、共通するテーマは「男と女」か。
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すごく分厚くていつ終わるのと読み始めは思っていたものの、あっという間に終わってしまう程面白かった。 登場人物はみんな個性的で、それぞれの立場から話が展開する。貧しく苦労の多い時代的背景に人情味あふれた人々の生きざまに触れられる。
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ぼんくら、日暮らし、おまえさん 一気に買い込んで一気に読んだ。 おまえさんは上下巻1000ページを超す長編で、久々にじっくり時間をかけて読んだ。 ああ面白かった。 いろんな事件が時系列も年月も入り乱れながら進んでいくので、じっくり向き合うのをおすすめする。 おでこちゃんと政五郎...
ぼんくら、日暮らし、おまえさん 一気に買い込んで一気に読んだ。 おまえさんは上下巻1000ページを超す長編で、久々にじっくり時間をかけて読んだ。 ああ面白かった。 いろんな事件が時系列も年月も入り乱れながら進んでいくので、じっくり向き合うのをおすすめする。 おでこちゃんと政五郎は最新シリーズの「きたきた捕物帖」にも登場。いつか弓之助や平四郎にも会いたい、欲を言えば河合屋の愛され三男も!
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さすがの文章力だったが、様々な事件が絡み合い人が交錯するため、展開が飲み込みづらい。 しかし上巻で起こった様々な事件が、複雑な人間模様とともに解決していく展開で、読み応えがあって引き込まれる感じは十分。
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読み終えたら…しんどい…。誰も彼もしんどい。しんどいけど、みんなちゃんと一歩進んだ、のかな…。これはもう続きは書かれないのでしょうか。気になるのになぁ。
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井筒の旦那本人も周りの人達もみんな好き。 丸助さんの側に人が集まってよかった。 甘露、甘露なり。ご隠居の言葉も素敵でした。 続編読みたいです。
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ホント、平四郎の感受は良いのだわ。 平四郎の行間は、落語そのもの。 テンポが良くて、スポッと落ちる。 ぼんくら・日暮らし・おまえさんの三部作だけど、 もっともっと読んでいたい。 せめて、おでこや弓之助、淳三郎の行く末を知りたかった。 時代物が読みやすいというよりも、 平四郎が好きだから、面白く読み終えた。
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弓之助の兄、河合屋三男坊淳三郎の登場により、話に彩りが加わり、間島信之輔の鬱屈と源右衛門の言葉が物語を深くする。
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目次で、上巻から続く話が早々に片がつき、あと短編?なんて思ってたのだが。 新之輔の失態で一旦棚上げ。で政五郎、丸助、新之輔の目線で、本編の事件の番外(?)が解決していく。おでこの母、刃傷沙汰の仙太郎、玄徳医師をめぐる女たち。。 さらには弓之助の兄淳三郎が登場!憎めないし、実は頼れ...
目次で、上巻から続く話が早々に片がつき、あと短編?なんて思ってたのだが。 新之輔の失態で一旦棚上げ。で政五郎、丸助、新之輔の目線で、本編の事件の番外(?)が解決していく。おでこの母、刃傷沙汰の仙太郎、玄徳医師をめぐる女たち。。 さらには弓之助の兄淳三郎が登場!憎めないし、実は頼れる兄!笑 名前だけで存在感大の佐伯さまも! 王疹膏をめぐる事件は、主犯(?)の死、の結末になってしまった。最後まで悪あがきで、史乃にはちょっと気の毒だったが、他は悪い人はいなかった!? 人と人の出会いの不思議。しかと生きよう!
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