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茗荷谷の猫 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2011/09/02 |
| JAN | 9784167820015 |

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茗荷谷の猫
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商品レビュー
3.9
113件のお客様レビュー
作品紹介・あらすじ 担当編集者より 染井吉野を生んだ植木職人、世にも稀なる黒焼を探究する若者、絵を描きはじめて夫を失う主婦、内田百けんの魔力に呑まれそうになる地方出身者、世間から逃げる高等遊民、映画制作を夢みつつ戦地に送られる青年、復員兵と戦災孤児の交流、田舎からきた母の老いと...
作品紹介・あらすじ 担当編集者より 染井吉野を生んだ植木職人、世にも稀なる黒焼を探究する若者、絵を描きはじめて夫を失う主婦、内田百けんの魔力に呑まれそうになる地方出身者、世間から逃げる高等遊民、映画制作を夢みつつ戦地に送られる青年、復員兵と戦災孤児の交流、田舎からきた母の老いと野暮ったさに苛立つ娘、洋風の家を眩しく眺めるブルーカラーの男。幕末から戦後にかけ、各々の人生を精一杯全うした名もなき人々を描く名篇9本。読むたびに発見があります。(KH) ***** 9編からなる短編集。登場人物も時代背景も異なるので、連作短編というわけではないけれど、とある男の功績や、大きな夢を抱いた青年の末路などが時空を超えて明らかになるところなど、各短編のあいだには、思いのほか確かな連なりが感じられた。ただしその繋がりがなくとも、各短編それぞれが独立した面白さを備えていた。 どの短編も運命や時流に翻弄されながらも、懸命に生きた市井の人々の物語。彼らの夢や野望は叶うことがないのだけれど、不思議と恨みつらみといった感情は読んでいて沸いてこなかった。諦念、とも違うし、やり切ったといった充実感とも違う、うまく言葉で表すことができない何かがあったように思う。 最初の4編はそれなりに面白かった、といった印象なのだけれど、5編目の「隠れる」から以降はまさに胸ぐらをぎゅっとつかまれる、あるいは鋭い刃でえぐり取られるような怒涛の勢いで心の奥を射抜かれた。 「庄助さん」では夢を追っていた青年がその夢を諦めざるを得なくなった場面で、比喩ではなくまさに物理的に僕の頭がのけぞり「そんなぁ」と嘆いていた。そこまで深く物語にのめり込めたのも久しぶりだったように思う。読んでいて本当にのけぞってしまったのだ。 「てのひら」は2011年度の大学入試センター試験の追試問題に採用されたとのこと。感受性が強い受験生がこの問題を読んだら、心を揺さぶられてしまって試験どころではなくなってしまうのでは、と余計なお世話かもしれないけれど、心配になってしまった。読み終わった後、お母さんの「お母さん、もう佳代ちゃんの家に帰りたいよぉ」というセリフがいつまでも胸の中でこだましていた。 「ぽけっとの、深く」の少年は大人になって「スペインタイルの家」に登場する。「ソンザイカン」っていったい何なのだろう。 どの短編もきちんと白黒はっきりした結末があるわけではないので、読んでいてモヤモヤが残る方も多いかな、と想像できる。でもその「モヤモヤ」が心の中に滞留し、その奥で何かが姿を形作ってくるような感覚に襲われる。それが僕なんかはたまらなく心地良かった。物語自体は決して心地よい内容ではないのだけれど。
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その時代の空気がわかる 誰に何と言われようと私だけは信じる そしてあなただけは信じてくれるって すごいね 愛だよね できないよ
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小説とは“取るに足らない小さなこと” その取るに足らないことでも人それぞれに“わけ”があり、人の時間は綿々とつながっている。 東京の地名を副題にして、江戸末期から戦後の高度成長期までを、つながっているほどでもない人たちが織りなす連作短編集 バッサリと断ち切れるように終わる短編...
小説とは“取るに足らない小さなこと” その取るに足らないことでも人それぞれに“わけ”があり、人の時間は綿々とつながっている。 東京の地名を副題にして、江戸末期から戦後の高度成長期までを、つながっているほどでもない人たちが織りなす連作短編集 バッサリと断ち切れるように終わる短編たちの登場人物が別の物語の中で現れて、その後の消息をさりげなく聞くことになる。 暗いことも悲しいことも、案外皆んな似たようなことかも…… そんな感じの本でした。
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