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リベルタスの寓話 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/08/12 |
JAN | 9784062770125 |
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リベルタスの寓話
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リベルタスの寓話
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商品レビュー
3.1
33件のお客様レビュー
安心して楽しめるミステリー 流石、島田荘司というところ 現在、ロシアとクロアチアで戦争が起きており、考えさせられる作品
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私、実は島田荘司先生の結構なファン。 太宰治がシェイクスピアを「情熱の火柱が太い」と評していたが、それが私にとっては、シェイクスピアよりもドストエフスキーよりもコナン・ドイルよりも、島田荘司なのだ。 また、切り裂きジャックというか島田荘司的死体の描写も、大の好み。(その意味で本作はど真ん中。) いわゆる本格だか新本格だかといった討論には興味がないのだが、その渦中の真っ渦中の島田荘司を、ムーヴメントから外れても支持したいと思う、読者だ。 まあ御手洗潔のファンでもある。 が。が! 本作は……うーん……どうあっても擁護しきれない、トンデモなのだ。 都市、歴史、医学、とった島田興味が盛り込まれていると思いきや、なんとオンラインRPGというかMMORPGが盛り込まれている。 しかも結局はマネーの雪崩に抗えない現代人の散文性をも描いている。 と、要素を書けば書くほど作家性の凄まじさが見えてくるわけだが、……いや踏みとどまろう、この作品はスレスレのところでトンデモであり盛り込み過ぎであり視点がブレている、と。 だからユーゴスラヴィアや民族浄化やをお勉強して、ミステリに混ぜることで日本人に啓蒙するという作家性はいいにしても、さすがにどうか……というトリックの粗さ。 トリックメイカーとしての島田荘司が、ぼろぼろ崩壊していく様を見てしまったとでもいうか。 いや悪く書いたが、アンビバレントに好きなのか嫌いなのかもはやわからない、そういうところまで引き込んでくれた作家と贔屓しているが、でもやはり作品としては、だーめー!!
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昨年6月、「クロアチア人の手」だけ先に読む。 1年後の今月10日、化学療法センターでの点滴中「リベルタスの寓話」前編を読む。敬遠していた理由は、島田ミステリ特有の「しまだ世界昔ばなし」が入っていたから。 「水晶のピラミッド」など、長々とした古代の悲恋ばなしが、現代の謎解きと...
昨年6月、「クロアチア人の手」だけ先に読む。 1年後の今月10日、化学療法センターでの点滴中「リベルタスの寓話」前編を読む。敬遠していた理由は、島田ミステリ特有の「しまだ世界昔ばなし」が入っていたから。 「水晶のピラミッド」など、長々とした古代の悲恋ばなしが、現代の謎解きと特に関係ないのだから、読み手は徒労感を覚えてしまう。 難癖をつけたが、自動人形にまつわる奇跡譚は感動的だった。 翌11日、同・後編を読む。なるほど! クイーンのあれのバリエーションか。
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