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リベルタスの寓話 の商品レビュー

3.1

33件のお客様レビュー

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2022/04/02

安心して楽しめるミステリー 流石、島田荘司というところ 現在、ロシアとクロアチアで戦争が起きており、考えさせられる作品

Posted byブクログ

2020/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私、実は島田荘司先生の結構なファン。 太宰治がシェイクスピアを「情熱の火柱が太い」と評していたが、それが私にとっては、シェイクスピアよりもドストエフスキーよりもコナン・ドイルよりも、島田荘司なのだ。 また、切り裂きジャックというか島田荘司的死体の描写も、大の好み。(その意味で本作はど真ん中。) いわゆる本格だか新本格だかといった討論には興味がないのだが、その渦中の真っ渦中の島田荘司を、ムーヴメントから外れても支持したいと思う、読者だ。 まあ御手洗潔のファンでもある。 が。が! 本作は……うーん……どうあっても擁護しきれない、トンデモなのだ。 都市、歴史、医学、とった島田興味が盛り込まれていると思いきや、なんとオンラインRPGというかMMORPGが盛り込まれている。 しかも結局はマネーの雪崩に抗えない現代人の散文性をも描いている。 と、要素を書けば書くほど作家性の凄まじさが見えてくるわけだが、……いや踏みとどまろう、この作品はスレスレのところでトンデモであり盛り込み過ぎであり視点がブレている、と。 だからユーゴスラヴィアや民族浄化やをお勉強して、ミステリに混ぜることで日本人に啓蒙するという作家性はいいにしても、さすがにどうか……というトリックの粗さ。 トリックメイカーとしての島田荘司が、ぼろぼろ崩壊していく様を見てしまったとでもいうか。 いや悪く書いたが、アンビバレントに好きなのか嫌いなのかもはやわからない、そういうところまで引き込んでくれた作家と贔屓しているが、でもやはり作品としては、だーめー!!

Posted byブクログ

2019/06/12

 昨年6月、「クロアチア人の手」だけ先に読む。  1年後の今月10日、化学療法センターでの点滴中「リベルタスの寓話」前編を読む。敬遠していた理由は、島田ミステリ特有の「しまだ世界昔ばなし」が入っていたから。  「水晶のピラミッド」など、長々とした古代の悲恋ばなしが、現代の謎解きと...

 昨年6月、「クロアチア人の手」だけ先に読む。  1年後の今月10日、化学療法センターでの点滴中「リベルタスの寓話」前編を読む。敬遠していた理由は、島田ミステリ特有の「しまだ世界昔ばなし」が入っていたから。  「水晶のピラミッド」など、長々とした古代の悲恋ばなしが、現代の謎解きと特に関係ないのだから、読み手は徒労感を覚えてしまう。  難癖をつけたが、自動人形にまつわる奇跡譚は感動的だった。  翌11日、同・後編を読む。なるほど! クイーンのあれのバリエーションか。

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2018/05/31

この夏は、ボスニアに行こうと思っている。 だけど、全く歴史を知らない。だから まずは、の導入として、ボスニアを舞台とした小説を読んでみた。 虚構か、事実が元になっているのか。話がエグくて、酷すぎて、しっかり勉強せねば、と思う。。。 20180531

Posted byブクログ

2016/08/26

丁度旅+歴史のクイズ番組でやってたのですよね。 そして私は行ってたのですよね。ドゥブロヴニク。 クロアチアやスロベニア。アドリア海。 と、色々懐かしくてしかも御手洗と言うことで購入。 そしてそしてネトゲな要素もあるとかないとか。 買うに決まってるじゃないのですか。 ドゥブロ...

丁度旅+歴史のクイズ番組でやってたのですよね。 そして私は行ってたのですよね。ドゥブロヴニク。 クロアチアやスロベニア。アドリア海。 と、色々懐かしくてしかも御手洗と言うことで購入。 そしてそしてネトゲな要素もあるとかないとか。 買うに決まってるじゃないのですか。 ドゥブロヴニクのお話に関しては、情景が、本当にあの町が蘇って来て、写真出して見てしまう程。 史実にはなかった創作だったそうなのですけど、ありそうありそう。 確かに民主国家で独立してたっぽかったし、ふしぎ発見でもそんな事言ってたし。 もう一つのお話に関しても、RMTの仕組みは分かっていたし、海外の……と言うかほぼ中国だと思っていたのですけど、日本人の個人ユーザーだけじゃない、海外の組織的な金策の影を感じていたのは事実で、そしてそれはMMOの世界じゃ皆知ってる事なのでしょうけど……何と言うか、思ってたのと少し違った……。と言うのが正直な感想だったのです。 御手洗は数える程度しか読んでいないので(だって老後にとって置くから)御手洗探偵って……こんなホームズ拗らせたようなキャラだったっけ?と、そんな事を思ってしまったのでした。 やっぱりしーなの記憶にある勝手な御手洗イメージは、島田潔の方だった……ora

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2016/07/10

ボスニア・ヘルツェゴヴィナで、酸鼻を極める切り裂き事件が起きた。心臓以外のすべての臓器が取り出され、電球や飯盒の蓋などが詰め込まれていたのだ。殺害の容疑者にはしかし、絶対のアリバイがあった。RPG世界の闇とこの事件が交差する謎に、天才・御手洗が挑む。中編「クロアチア人の手」も掲載...

ボスニア・ヘルツェゴヴィナで、酸鼻を極める切り裂き事件が起きた。心臓以外のすべての臓器が取り出され、電球や飯盒の蓋などが詰め込まれていたのだ。殺害の容疑者にはしかし、絶対のアリバイがあった。RPG世界の闇とこの事件が交差する謎に、天才・御手洗が挑む。中編「クロアチア人の手」も掲載。

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2015/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

リベルタス~もクロアチア人~も面白かった。 どっちも他国の人ゆえのグロさと難解さがあった気がする。 義手はちょっとトリッキーすぎる感じもあるが、嫌いじゃない。

Posted byブクログ

2014/06/25

リベルタスの寓話とクロアチア人の手の2話。 なんでそんなことをしたのかわからない殺人事件に 論理的にその理由を明らかにしていく、いつもの感じ。 これが心地よくて好き。 ただ今回は舞台がボスニア・ヘルツェゴヴィナやクロアチアなので民族紛争や人種の話などが少し関わってくる。 ネト...

リベルタスの寓話とクロアチア人の手の2話。 なんでそんなことをしたのかわからない殺人事件に 論理的にその理由を明らかにしていく、いつもの感じ。 これが心地よくて好き。 ただ今回は舞台がボスニア・ヘルツェゴヴィナやクロアチアなので民族紛争や人種の話などが少し関わってくる。 ネトゲのRMTも題材にした、なんかちょっと考えさせられる話でした。

Posted byブクログ

2013/11/01

読むのが辛かった。ミステリに現実がのしかかってくる。じゃあ劇中のリベルタスの寓話は必要だったのかと。

Posted byブクログ

2013/09/17

推理云々ではなく歴史だとか民族だとかの情報を娯楽小説で得ようとしているのではないかという自分の陳腐さを思い知らされる。教養ある人は楽しく読める?はず。私には知らないことが多すぎるのだろう。

Posted byブクログ