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とある飛空士への追憶
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2011/08/11 |
JAN | 9784093863094 |
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とある飛空士への追憶
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商品レビュー
4
34件のお客様レビュー
アニメ映画を見て気になったので購入しました。 書評でアニメ映画がかなり酷評で「小説版を見た人には物足りない」と書かれていたので気になってました。 小説を読んで酷評の理由がわかった気がします。アニメ映画はそれはそれで好きですが壮大さが全然違うし、タイトルに込められた意味の伝わり方が...
アニメ映画を見て気になったので購入しました。 書評でアニメ映画がかなり酷評で「小説版を見た人には物足りない」と書かれていたので気になってました。 小説を読んで酷評の理由がわかった気がします。アニメ映画はそれはそれで好きですが壮大さが全然違うし、タイトルに込められた意味の伝わり方が小説の方が上でした。 ファナのその後はとても気になっていたのでそう来たか、と驚きました。アニメ映画を見て、買うの悩んでいる人がいれば是非小説版も読んで貰いたい!
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これがライトノベルなのか!? 『とある飛空士への追憶』はライトノベルレーベルであるガガガ文庫から出版された。 それが人気を博し、映画化がなされたことで、加筆修正を行って新装版が出された。 新装版では、文庫にあったイラストを省き、より一般小説らしい修正等がなされたようだが、「ライト...
これがライトノベルなのか!? 『とある飛空士への追憶』はライトノベルレーベルであるガガガ文庫から出版された。 それが人気を博し、映画化がなされたことで、加筆修正を行って新装版が出された。 新装版では、文庫にあったイラストを省き、より一般小説らしい修正等がなされたようだが、「ライト」なんてとても言えない読みごたえがある。 まず文章のレベルが高い。 海、空、雲、光の表現はとても美しい。 時折、同じ言葉・表現が複数回出てきてくどいと感じることもあるが、語彙は豊富でそれを当てはめるセンスもある。 ファナの美しさを描写するときも、儚げな様子が伝わってくる。 そして何よりストーリー。 主人公シャルルはその生まれから、これまで迫害を受けてきた。 それでも、幼い頃屋敷で出会ったファナの「悲しいときは、空を見上げるんだよ」という言葉を支えにして、飛空士になった。 時はレヴァーム皇国と天ツ上の戦争の只中にあった。 戦況により、皇妃となるファナを皇国の皇子のもとへ届けなければならなくなるが、それは敵中の単機翔破が求められるものだった。 その任務にシャルルが選ばれ、二人は再会を果たす。 「結ばれないロマンス」は昔からあるが、王道もここまで書ければ最強としか言いようがない。 1週間にも満たない期間の、一瞬の恋。 それでも一つ一つのシーンがとても印象的で、身分の違いに悩む二人の心情と、それでも抑えきれない感情にあふれている。 戦闘機から逃げるシーンはとても細かく、躍動感があって、ハラハラする。 読者に「吊り橋効果」を起こさせる。 シャルルとファナと同じ危機を共有し、胸が高鳴り、それはファナに対するものだと錯覚する。 その後のシーンでファナのキャラクターや心情に共感し、錯覚ではなくなっていく。 ラストシーンは至高。 こういう甘いの大好きだ。 もう、何度二人でこの戦いから逃げてくれと思ったことか。 シャルルがファナに話した水姫の物語が思い浮かんでくる。 「たとえ短くて辛いことばかりの人生でも、一生涯のすべての歓喜を圧縮したような、かけがえのない瞬間に巡り合えたなら、その人の人生は幸せなものではないか……」 この物語はこれで終わりでも、同じ世界を舞台にしたシリーズがあるので、必ず読もうと思う。 文庫版を手に取るのもいいかもしれない。 映画も見よう。
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少し遅い夏休みに、改めて新装版を読んでの感想。 6年前に文庫版を読んだ後に新装版も購入したものの、再読すると初めて読んだ時の感動が薄れてしまうような気がして、そのまま書棚の肥やしになっていた。 しかしどうやらそんな心配は無用だったらしい。改めて、名作は時が経っても名作だと感じ...
少し遅い夏休みに、改めて新装版を読んでの感想。 6年前に文庫版を読んだ後に新装版も購入したものの、再読すると初めて読んだ時の感動が薄れてしまうような気がして、そのまま書棚の肥やしになっていた。 しかしどうやらそんな心配は無用だったらしい。改めて、名作は時が経っても名作だと感じた。 世界観やストーリーはどこか既視感があり、取り立てて奇抜ではないものの、ページを繰る手が止まらなくなるのは著者の筆力のなせる技だろう。世俗から離れてただ物語を楽しむという読者の醍醐味を堪能させてもらった。 作者自身が語る通り、ラピュタとローマの休日からインスパイアされて書き上げた小説だそうだ。願わくば同じように、世代を越えて愛される作品になってほしい。
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