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とある飛空士への追憶 の商品レビュー

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34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    7

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    2

  5. 1つ

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2023/03/23

アニメ映画を見て気になったので購入しました。 書評でアニメ映画がかなり酷評で「小説版を見た人には物足りない」と書かれていたので気になってました。 小説を読んで酷評の理由がわかった気がします。アニメ映画はそれはそれで好きですが壮大さが全然違うし、タイトルに込められた意味の伝わり方が...

アニメ映画を見て気になったので購入しました。 書評でアニメ映画がかなり酷評で「小説版を見た人には物足りない」と書かれていたので気になってました。 小説を読んで酷評の理由がわかった気がします。アニメ映画はそれはそれで好きですが壮大さが全然違うし、タイトルに込められた意味の伝わり方が小説の方が上でした。 ファナのその後はとても気になっていたのでそう来たか、と驚きました。アニメ映画を見て、買うの悩んでいる人がいれば是非小説版も読んで貰いたい!

Posted byブクログ

2020/10/07

これがライトノベルなのか!? 『とある飛空士への追憶』はライトノベルレーベルであるガガガ文庫から出版された。 それが人気を博し、映画化がなされたことで、加筆修正を行って新装版が出された。 新装版では、文庫にあったイラストを省き、より一般小説らしい修正等がなされたようだが、「ライト...

これがライトノベルなのか!? 『とある飛空士への追憶』はライトノベルレーベルであるガガガ文庫から出版された。 それが人気を博し、映画化がなされたことで、加筆修正を行って新装版が出された。 新装版では、文庫にあったイラストを省き、より一般小説らしい修正等がなされたようだが、「ライト」なんてとても言えない読みごたえがある。 まず文章のレベルが高い。 海、空、雲、光の表現はとても美しい。 時折、同じ言葉・表現が複数回出てきてくどいと感じることもあるが、語彙は豊富でそれを当てはめるセンスもある。 ファナの美しさを描写するときも、儚げな様子が伝わってくる。 そして何よりストーリー。 主人公シャルルはその生まれから、これまで迫害を受けてきた。 それでも、幼い頃屋敷で出会ったファナの「悲しいときは、空を見上げるんだよ」という言葉を支えにして、飛空士になった。 時はレヴァーム皇国と天ツ上の戦争の只中にあった。 戦況により、皇妃となるファナを皇国の皇子のもとへ届けなければならなくなるが、それは敵中の単機翔破が求められるものだった。 その任務にシャルルが選ばれ、二人は再会を果たす。 「結ばれないロマンス」は昔からあるが、王道もここまで書ければ最強としか言いようがない。 1週間にも満たない期間の、一瞬の恋。 それでも一つ一つのシーンがとても印象的で、身分の違いに悩む二人の心情と、それでも抑えきれない感情にあふれている。 戦闘機から逃げるシーンはとても細かく、躍動感があって、ハラハラする。 読者に「吊り橋効果」を起こさせる。 シャルルとファナと同じ危機を共有し、胸が高鳴り、それはファナに対するものだと錯覚する。 その後のシーンでファナのキャラクターや心情に共感し、錯覚ではなくなっていく。 ラストシーンは至高。 こういう甘いの大好きだ。 もう、何度二人でこの戦いから逃げてくれと思ったことか。 シャルルがファナに話した水姫の物語が思い浮かんでくる。 「たとえ短くて辛いことばかりの人生でも、一生涯のすべての歓喜を圧縮したような、かけがえのない瞬間に巡り合えたなら、その人の人生は幸せなものではないか……」 この物語はこれで終わりでも、同じ世界を舞台にしたシリーズがあるので、必ず読もうと思う。 文庫版を手に取るのもいいかもしれない。 映画も見よう。

Posted byブクログ

2019/09/09

少し遅い夏休みに、改めて新装版を読んでの感想。 6年前に文庫版を読んだ後に新装版も購入したものの、再読すると初めて読んだ時の感動が薄れてしまうような気がして、そのまま書棚の肥やしになっていた。 しかしどうやらそんな心配は無用だったらしい。改めて、名作は時が経っても名作だと感じ...

少し遅い夏休みに、改めて新装版を読んでの感想。 6年前に文庫版を読んだ後に新装版も購入したものの、再読すると初めて読んだ時の感動が薄れてしまうような気がして、そのまま書棚の肥やしになっていた。 しかしどうやらそんな心配は無用だったらしい。改めて、名作は時が経っても名作だと感じた。 世界観やストーリーはどこか既視感があり、取り立てて奇抜ではないものの、ページを繰る手が止まらなくなるのは著者の筆力のなせる技だろう。世俗から離れてただ物語を楽しむという読者の醍醐味を堪能させてもらった。 作者自身が語る通り、ラピュタとローマの休日からインスパイアされて書き上げた小説だそうだ。願わくば同じように、世代を越えて愛される作品になってほしい。

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2019/04/30

「ラピュタ」と「ローマの休日」を合わせた様なイメージのお話。 アニメにならないかなあ。 ラストもなかなか気の効いた締めくくりだった。2019/4/30読了。

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2015/05/05

ガガガ文庫版のハードカバー化。若干の改稿があり、シリーズをうまく繋げていく為の人物造詣の追加情報がある。 ほとんどがヒロイン、ファナ・レヴァームのその後であり、「飛行士シリーズ」における彼女のポジションの重要性が窺われる。 本編においては文庫版と変わらずイラストもない。ラノベと...

ガガガ文庫版のハードカバー化。若干の改稿があり、シリーズをうまく繋げていく為の人物造詣の追加情報がある。 ほとんどがヒロイン、ファナ・レヴァームのその後であり、「飛行士シリーズ」における彼女のポジションの重要性が窺われる。 本編においては文庫版と変わらずイラストもない。ラノベと銘打たれ、軽んじられるに甘んじない、万人が楽しめる永遠不滅のファンタジーである。

Posted byブクログ

2014/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アニメがよかったので読んでみた。 帝政天ツ上との戦争中、皇太子の婚約者を乗せて敵中単機突破して本国へ送り届ける ミッション。 小さい設定とかはともかくアニメとの差はほとんど感じなかった。 シャルルとファナ~ 次作以降もどんどん読んで以降と思う。

Posted byブクログ

2014/02/16

空と海の描写がとっても鮮やか。 そしてラストの爽やかさ!小説よんでこんなに印象的なシーンは久々だった。

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2014/01/08

すごくおもしろかったし、久々に胸が切なくなった。 最初はよくわからないかなーと思って読むのやめようと思ったけど 気付いたら手が止まらなかった笑 世界観もおもしろいし入り込みやすい。 主役の2人のキャラクターもしっかりしていてよかった。 最後の終わり方も素敵だったけど 続編がとっ...

すごくおもしろかったし、久々に胸が切なくなった。 最初はよくわからないかなーと思って読むのやめようと思ったけど 気付いたら手が止まらなかった笑 世界観もおもしろいし入り込みやすい。 主役の2人のキャラクターもしっかりしていてよかった。 最後の終わり方も素敵だったけど 続編がとっても気になる。

Posted byブクログ

2013/06/23

これは最初文庫で出て、あまりの人気っぷりにその後単行本で出版された経歴のある作品です。文庫→単行本の逆転現象ですね。 空軍に所属する天才的な技術をもつ傭兵シャルルが自国のお姫様をのせて援護なしの単機で敵中を逃げ切って目的地へ姫を送り届けるだけの話なのですが、それだけで一冊出来上...

これは最初文庫で出て、あまりの人気っぷりにその後単行本で出版された経歴のある作品です。文庫→単行本の逆転現象ですね。 空軍に所属する天才的な技術をもつ傭兵シャルルが自国のお姫様をのせて援護なしの単機で敵中を逃げ切って目的地へ姫を送り届けるだけの話なのですが、それだけで一冊出来上がっているほど、ひとつひとつの場面がとても丁寧に描かれています。夏の空戦と恋というテーマもあってとても爽やかな読後感があります。 また、この作品が人気だったので「飛空士」シリーズが出ているのですが、 その後のシリーズにもシャルルがチラチラ出てきてファンにはたまらない作りです。「紅の豚」や「永遠の0」が好きな方にお勧めです。

Posted byブクログ

2013/05/15

読み手は常により刺激的な内容の物語を求め、作り手はより奇を衒った物語を提供する… いつまでもそんな満たされない思いを埋めようと堂々巡りをしているよりも、とりあえずコレを読んでみよう。 なんだか原点回帰を提案された気分。 読んでスカッとする物語はやっぱり、 冒険!恋愛!葛藤!勝利!...

読み手は常により刺激的な内容の物語を求め、作り手はより奇を衒った物語を提供する… いつまでもそんな満たされない思いを埋めようと堂々巡りをしているよりも、とりあえずコレを読んでみよう。 なんだか原点回帰を提案された気分。 読んでスカッとする物語はやっぱり、 冒険!恋愛!葛藤!勝利! の王道でなくっちゃ。

Posted byブクログ