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これが見納め 絶滅危惧の生きものたち、最後の光景
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2011/07/25 |
JAN | 9784622076162 |
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商品レビュー
4.2
28件のお客様レビュー
SF作家による冒険譚? シニカルなユーモア溢れる文章で、絶滅危惧種に会いにいくというテーマは重いが、非常に面白い 「ゴリラは畏るべき生きものだと言われる。わたしもそこに自分なりの感想を付け加えたい。ゴリラは畏るべき生きものである。」 「人類は、他者の経験から学ぶことができると...
SF作家による冒険譚? シニカルなユーモア溢れる文章で、絶滅危惧種に会いにいくというテーマは重いが、非常に面白い 「ゴリラは畏るべき生きものだと言われる。わたしもそこに自分なりの感想を付け加えたい。ゴリラは畏るべき生きものである。」 「人類は、他者の経験から学ぶことができるという点でほぼ唯一の動物であり、またそうするのをどう見てもいやがっているという点で大いに際立った動物でもある。」
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淳水堂さんの感想に刺激されて読んでみる。著者のひとりは「銀河ヒッチハイク・ガイド」のダグラム・アダムスではありませんか。しかも序文はドーキンス博士。世界の絶滅危惧種の動物を見に行くBBCのラジオ番組の書籍化とのことですが、そのただ「見に行く」と断言する姿勢や同行する動物学者らとの...
淳水堂さんの感想に刺激されて読んでみる。著者のひとりは「銀河ヒッチハイク・ガイド」のダグラム・アダムスではありませんか。しかも序文はドーキンス博士。世界の絶滅危惧種の動物を見に行くBBCのラジオ番組の書籍化とのことですが、そのただ「見に行く」と断言する姿勢や同行する動物学者らとの珍道中が最高に面白くお腹が捩れる。ただ面白おかしいだけでなく、絶滅を回避するための動物保護の活動と、その活動にともなって生ずるどうしようもなく愚かな行為があまりに皮肉すぎ。さらに著者の手にかかって心にグッサリと刺さり笑いながらも切なく涙がこぼれる。序文ではその著者への愛が溢れ出ていてまた涙する。独りよがりで薄ぼんやりした自分褒め文学を読むより100倍すばらしい。 例えばコモドドラゴンの章のタイトルは「ここにチキンあり」。なぜチキンなのかは読んでのお楽しみですが、メッセージは強烈。著者は動物学者でもないし生物学者でもないから絶滅危惧動物の生態についてはまったく触れられていない。笑。著者のシニカル・フィルターを通した動物を取り巻く人間たちの描写が鋭く、しかし進化論の核心なんかは的確についていて都合のいいようには解釈していないから心にいつまでも残ってしまう。マウンテンゴリラの章ではゴリラに人類の言語を教えようとする実験への疑問をあらわにしています。「わたしたちはかれらの声に耳を貸そうとしない。なのに、類人猿が語ることにならなぜ耳を貸すと思うのだろう。」科学という体裁を取りつつも傲慢なわれわれ。こういうリアルで非情な感じが夢見がちな緩いフィクションとの最大の違いなのだと感じてしまいます。 ぐっさりツッコミながらも著者の視点にはまだ切ない愛があるから一方的に断罪するようなXX警察のようにはならない。自分にはこんな目線はもてるだろうか。ユーモアって大事だと再認識。もう一回銀河ヒッチハイク・ガイド読み直して鍛え直すかな。こんな素晴らしい本に出会えたのもこのサイトのおかげか。淳水堂さんにも感謝です。この本はもっと読まれてもいいはずだと心底思います。
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動物を見に行くまでの珍道中がメインの本。もうちょっと動物の生態について読めると思っていたので、物足りなさは感じるが、ダグラス・アダムスという人やその作品を知っていればより楽しめるんだろう。ラジオ番組が元だとこうなるかな。
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