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つぎはぎ仏教入門
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2011/07/23 |
| JAN | 9784480842961 |
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つぎはぎ仏教入門
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商品レビュー
3.8
28件のお客様レビュー
仏教に興味を持ったり、信仰するのなら、開祖である釈迦の態度を、まずは見倣うべきであろう。 釈迦の修行の第一歩は、「当たり前」や「常識」や「思い込み」を疑ってみることから始まった。 これには、誰も異論はないだろう。 さて、その態度に倣うなら、釈迦が「覚った」という通説も、疑って...
仏教に興味を持ったり、信仰するのなら、開祖である釈迦の態度を、まずは見倣うべきであろう。 釈迦の修行の第一歩は、「当たり前」や「常識」や「思い込み」を疑ってみることから始まった。 これには、誰も異論はないだろう。 さて、その態度に倣うなら、釈迦が「覚った」という通説も、疑ってみるべきであり、「覚った」とされる内容の、正誤や価値についても、疑ってみるべきである。 そうした視点から、わたしが浅学なりに、釈迦を評価するならば、「極めて優れた、大昔の哲学者」であり、彼の哲学は、「現在でも、おおくのインスピレーションを与えてくれる」が、「さすがに古くなっているし、古いがために、むやみな神格化がされているので、その点には要注意」である。 ----- 著者の基本スタンスは、「初期仏教のみを仏教とみなし、その哲学を尊重する。大乗仏教には文化的価値のみを認める」といった感じである。 そのスタンスには、おおむね賛同するし、そのスタンスに至る理屈も、おおむね理解する。 しかし、そのうえで、本書に通底している著者の「理性偏重主義」とも呼ぶべきスタンスに、違和感を覚える。 著者自身が、自覚的に何度も書いているとおり、「知識人と大衆」という構図で、物事を把握する習性が染み付いているようだ。 著者自身は、もちろん「知識人」にあたるだろう。 しかし、本当に「知識人と大衆」といった構図が存在し得るのか? いや、そもそも「知識人」というものが、存在し得るのか? つまり、「覚者」といった境地があり得るのか? そんな境地は、ひとつの視点・立場・文化的背景からの、思い込みではないのか? 理性によって整理整頓されない、浅薄な人々の営みの中にこそ、実は、人間の思考形式の限界能力が発揮され、最適解が反映されているのではなかろうか? 理論的説明などないが、そんなことを考えてしまう。 ーーー 著者のトゲトゲしい書きぶりが楽しい本ではあるが、期待したほど、新たな視点やインスピレーションが得られるわけではなかった。
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呉智英の仏教解説を再読。 仏教の立ち位置(キリスト教との対比など)や流れについて、概括的に極めてわかりやすい。 最近の仏教本は当然のように書いているが、大乗仏教は釈迦の仏教ではないというのはこの本で初めて読んだ気がする。 他のコメントに初期仏教(小乗)に甘いとの評価があったが、知...
呉智英の仏教解説を再読。 仏教の立ち位置(キリスト教との対比など)や流れについて、概括的に極めてわかりやすい。 最近の仏教本は当然のように書いているが、大乗仏教は釈迦の仏教ではないというのはこの本で初めて読んだ気がする。 他のコメントに初期仏教(小乗)に甘いとの評価があったが、知識人たらんという呉智英のスタンスから当然のことだと思う。 仏教再生には教理の徹底や分析、反省が必要という指摘、また経済発展や女性差別が弱点という指摘もその通りだが、その反社会性故に人を惹きつけるのではないか? 経済発展と調和的な仏教など仏教だろうか? 私的な感想とすれば、植物的とか結婚や子供を厭う最近の若者は仏教に近いのではないか。 いや、少子高齢化で将来滅びると言われる日本こそが涅槃の道を辿っているのかもしれない。
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仏陀の語ったとされる金口直説に最も近いとされる阿含経典から、その後まもなく派生する小乗、大乗仏教、それから中国に渡り発展する荘子的な禅宗、密教、日本で発展した浄土宗、日蓮宗などについて、大まかな知識を得れた。 釈迦自体が、カーストの身分制度に対して肯定的だった事や、女性はまず成...
仏陀の語ったとされる金口直説に最も近いとされる阿含経典から、その後まもなく派生する小乗、大乗仏教、それから中国に渡り発展する荘子的な禅宗、密教、日本で発展した浄土宗、日蓮宗などについて、大まかな知識を得れた。 釈迦自体が、カーストの身分制度に対して肯定的だった事や、女性はまず成仏出来ず、一度男性へと変体する工程を経なければ解脱出来ないなどは男尊女卑的であり、現代では受け入れ難い思想も包含している事には留意しておきたい。現代性を考えた時にそういった点が衰微の原因の一つになるなだろう。 この本を読むと、阿含経典以外は傍流で釈迦の真理から大分離れているとしているが、漱石が禅宗に傾倒し、則天去私という真理を説いた事を思い、傍流とは言え、素晴らしく傾聴するに値する思想がまたあるのだと思う。禅宗の元となった荘子の思想に触れてみたいと思った。 それから、コラムにあった漢語の漢音と呉音、宋音についての記載が興味深い。それぞれ、呉の地方音と漢民族の標準音それから唐音(宋音)で、政治や文化、宗教を通して時代も異なる時期に伝来したとされる。これまで一つの漢字に対し漢音がいくつかある理由を考えてみた事もなかったので目から鱗だった。
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