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常勝将軍 立見尚文(下) PHP文芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
| 発売年月日 | 2011/07/19 |
| JAN | 9784569676852 |

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常勝将軍 立見尚文(下)
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商品レビュー
5
3件のお客様レビュー
下巻では、日清戦争から日露戦争を経て、立見の死に至るまでの足跡を辿っている。 日清戦争・日露戦争を通じて面白かったのが、職字率も含めた国民の平均能力の差。義務教育の普及で誰もが文字を読めて命令の伝達も可能な日本に対し、清国軍では漢字が書けるものが少なく、ロシアも文盲が多く、きち...
下巻では、日清戦争から日露戦争を経て、立見の死に至るまでの足跡を辿っている。 日清戦争・日露戦争を通じて面白かったのが、職字率も含めた国民の平均能力の差。義務教育の普及で誰もが文字を読めて命令の伝達も可能な日本に対し、清国軍では漢字が書けるものが少なく、ロシアも文盲が多く、きちんとした教育を受けているのは指揮官クラスのみ。そうした軍隊は指揮官が倒れると烏合の衆となって崩壊する。一方、日本国は将帥の指示を兵達までが理解して行動するところに差があったようだ。後年、日本軍はアメリカから、兵は一流、下士官二流、将校三流と言われてしまうが、軍人教育が普及して陸士・陸大卒が少将まで輩出した日露戦争において、統一的な指揮統率ができたようにも思える一方、満州軍総司令部の松川少将のように自分の理論に固執して黒溝台へのロシアの攻撃を過小評価して危うく崩壊を招きかねなかったケースにも見られるように俯瞰する目が劣化してきたようにも思える。これが昭和へと続く陸軍劣化の萌芽なのかなとも思った。一方、立見は部下の福島大尉や永沼中佐に自由に研究させており、彼らの活躍の原動力となった。やはり押し付けでや暗記ではなく自分で考える力が必要だったのだろう。 また、日本軍というと悪いイメージを持ちがちだが、日清戦争では清国軍がそこら中で掠奪し、日本軍は銀を対価に住民との良好な関係を築いていた。昭和には見られない美点であるが。また、ロシアでもロシア軍の砲撃にさらされた集落を気遣って一時撤収する動きもあった。 また、国の守りは国民の決意あってのものということも改めて感じた。八甲田山の死の彷徨で200名近い凍死者を出した立見麾下の青森第五連隊に対し、青森市の予算の2倍もの義捐金が寄せられた。遺族も作戦に必要な訓練での殉職として文句も言わない。そして出征時・帰還時の大阪始め日本各地での熱狂的なもてなしぶりの描写もすごい。現代でこれを地で行くのはイスラエルくらいだろうか。 立見自身は満州での過酷な気候と戦場勤務で動脈瘤を発症して、体調回復せぬまま、1907年3月に他界する。賊軍からの司法官を経て陸軍大将という他に類例を見ない出世だったが、こうした能力を見出す明治政府の柔軟さもすごいと言える。
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本書は、史上まれに見る天才指揮官であった立見尚文の生涯を、少年時代から永眠までを克明に描いた渾身の歴史大河小説(上下巻)です。 上巻では桑名藩内で頭角を現わし、戊辰戦争では鳥羽伏見の戦いからやがて北越方面へ転戦、雷神隊という精強な部隊を率いて新政府軍を恐れさせた立見の前半生を描きます。 旧幕府軍の降伏後は謹慎を経て司法省へ出仕、やがて指揮官としての能力を買われて陸軍に招かれます。西南戦争では西郷隆盛の本軍を追い込む活躍をし、陸軍軍人として立見の評価は一気に高まり、出世街道を駆け上がります。 下巻では日清・日露戦争での活躍を描きます。日清戦争が勃発すると、立見は歩兵第十旅団長として出征し、平壌攻防戦などで戦功を重ねます。戦後は中将となり、第八師団を任されますがが、麾下の歩兵第5連隊が八甲田山の雪中行軍で全滅する事件もありました。 しかし立見の真骨頂は、日露戦争における「黒溝台の戦い」で発揮されます。第八師団を率いた立見中将は、多くの部下を失いながら全滅寸前という激戦を続け、ロシアの大軍を黒溝台から撤退せしめたのです。これによって全体の戦局は一気に好転し、奉天会戦勝利への道筋が付けられます。 戦後は陸軍大将に昇進。賊軍として謹慎を余儀なくされてから38年後のことでした。一度はどん底に沈んだ人生を、自らの力だけで取り返した立見の生き方は、現代人にも通じる多くの示唆にあふれているといえます。 傭兵経験を持つ著者のならではの、戦場の空気感を損なわない見事な描写も圧巻です。
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あの「八甲田山雪中行軍」が、立見中将在任時だとは知らなかった。。日露戦争では目を掛けていた部下を失いながらも、黒溝台の激戦を戦い抜いたのは、結果を知っているとはいえ非常に痛快だった。賊軍から陸軍大将にまでなった事も、立見さんの人柄や、信念に薩長閥の人間も魅せられた結果だと感じた。 僕も、こんな上司の元で仕事がしたいし、また、立見さんの様な上司になりたいとも思った。
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