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希望 ハヤカワ文庫JA
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2011/07/11 |
JAN | 9784150310394 |
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商品レビュー
3.3
26件のお客様レビュー
ロマンチックから始まって哲学的へとどんどんシフトしていくその文章は、SFでありながら非常に詩的であり、エレガントにさえ感じる。論理物理学から哲学から総動員しなければならない難読書ではあるが、確固と築かれる各編の世界は非常に鮮鋭ではないだろうか。
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難解でした。 この作家さんは、デビュー当初はエンターテイメントな作風だったけど、次第に本業の科学者の本領を発揮し始めて難解になってきた。 本書は、哲学な内容で読むのがつらかった。 読み手の知識不足のせいだな。
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「パラサイト・イブ」の瀬名秀明の短編集第一弾。 ニューヨークに住み、生まれつき声が出ない栞は、自身の専門である幹細胞の技術を使い、生きて呼吸をする本を作成する(光の栞)。 SFの手法から純文学にアプローチするという、ちょっと変わった作品集である。SFとは言うが、完全にSFっぽ...
「パラサイト・イブ」の瀬名秀明の短編集第一弾。 ニューヨークに住み、生まれつき声が出ない栞は、自身の専門である幹細胞の技術を使い、生きて呼吸をする本を作成する(光の栞)。 SFの手法から純文学にアプローチするという、ちょっと変わった作品集である。SFとは言うが、完全にSFっぽいのは最初の「魔法」と最後のサイバーパンク風「希望」である。あとのものは、シートンの「狼王ロボ」をモチーフに、人工ウイルスの拡散だったり、サン・テグジュペリの大西洋横断をネタにしたりと言う話。 それぞれの話の、純文学的な"比喩"の部分が、たとえば相対性理論であったり、質量保存の法則であったりと、科学的な知見になっているのは、本心からではなかろうということで、あえて「実験小説」カテゴリにしておく。 で、一言で感想を言うと「わかりにくい」。 狼王ロボの話は、元々のタイトルがそうなので仕方ないのだけど、ロボ(狼)とロボットをのようにダブルミーニングらしい表現が散見されたり、表題作も主人公だか聞き手なのだかがフラフラしたりと、始終落ち着かない。そこへ来て、文末が先述したような、とっつきにくい科学的比喩で収束するので一見何が言いたいのかわからないなど、ちょっと目に余る。 おそらくは、先に書いたようにSFの手法で純文学を表現するという実験的な部分が大きいのであろうが、ちょっと説明が荒すぎないか。完全に自己満足・自己陶酔に終わっている感が強い。 少なくとも、この人の短編は、今後辞めておこうかなと言う気になる1冊である。
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