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消された時間 ハヤカワ・ミステリ文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 1987/09/30 |
| JAN | 9784150731014 |
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消された時間
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商品レビュー
2.7
6件のお客様レビュー
アメリカの作家ビル・S・バリンジャーの長篇ミステリ作品『消された時間(原題:The Longest Second)』を読みました。 アメリカの作家の作品は、昨年9月に読んだシャーロット・アームストロングの『疑われざる者』以来なので久し振りですね。 -----story-----...
アメリカの作家ビル・S・バリンジャーの長篇ミステリ作品『消された時間(原題:The Longest Second)』を読みました。 アメリカの作家の作品は、昨年9月に読んだシャーロット・アームストロングの『疑われざる者』以来なので久し振りですね。 -----story------------- 私は運がよかった。 救急車で病院へ運ばれ、一命をとりとめた。 ニューヨークの夜の街路に、喉を切られて倒れていたのだという。 靴をはいていただけで、あとは裸だった。 靴の底には千ドル紙幣が一枚入っていた。 しかし、私は憶えていない。 完全に記憶を失っていたのだ! 私は記憶から消された時間を取り戻そうとする。 だが、手がかりは千ドル紙幣一枚だけ─ミステリ作家中屈指の技巧派が放つ、類い稀な意外性に満ちた傑作 ----------------------- 1957年(昭和32年)に刊行された作品……以前から読みたかったビル・S・バリンジャーの作品、初めて読みました。 ニューヨークのとある街路、喉を切られて倒れていた男が発見された……しかも靴以外は何も身に付けていない状態で、、、 さらには靴の中に1,000ドル紙幣が入っているた……男は運良く一命をとりとめたが、完全に記憶を失い、自分の名前すらわからない始末だ。 手がかりは1,000ドル紙幣のみ……男は自分の失われた時間を取り戻そうと、独力で調査を始めるが……。 記憶をなくした主人公の自分探しの本格ミステリ……叙述トリックの先駆け的な作品ですね、、、 このオチは予想できましたが……作品の雰囲気が大好きだし、結末の数行はとても印象的で愉しめました。 本作品が刊行された後に似たようなトリック使った後発作品が描かれており、後発作品の方が洗練され出来が良いのは事実ですが……本作品が70年近く前に描かれたことを思うと、その発想力や読者に挑戦する姿勢は素晴らしいなぁ と感じました、、、 物語が進むにしたがって主人公の男の過去や性格が徐々に判明する展開は好みですね……代表作である『歯と爪』も読んでみたいですね。
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バリンジャーといえば「歯と爪」が有名だけれど先にややマイナーなこちらを読む。古い海外ミステリーにしては読みやすいし、謎も悪くない。ちょっとご都合主義かなと思うところはある(実際に評価が分かれている部分ではある)し、感情が希薄で淡々としたハードボイルド調の主人公は好き嫌いがでるとこ...
バリンジャーといえば「歯と爪」が有名だけれど先にややマイナーなこちらを読む。古い海外ミステリーにしては読みやすいし、謎も悪くない。ちょっとご都合主義かなと思うところはある(実際に評価が分かれている部分ではある)し、感情が希薄で淡々としたハードボイルド調の主人公は好き嫌いがでるところだろう。 古典であることの弊害で今では意外性だけでは評価されにくいので(もはや使い古されたネタになっていることが多い)ストーリー的に薄味な本作はそこそこのミステリー好きでなければわざわざ読まないだろうなあと思う(古本か図書館でしか手に入らないということはそういうことなんだろう)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昔の字の小さい文庫本苦手なのに読んでしまった。殺人事件捜査の検死報告が上がってくるのに時間がかかったこともあり途中までまた息を吹き返したという展開になるのかと思ってしまった。ウェインライトが同一人物ということはローズマリーの反応や消えた時期などから分かりやすかったが、サンティーニの柄が悪すぎて偽刑事だと思い込んだので終盤に本物の刑事と判明して驚いた。最後の最後に死の商人で奴隷売買組織の首領という悪の権化-ロンメル将軍より年長の元上司?に命を賭して対峙する(その瞬間が原題のthe longest secondなのだろう)以外は冷めた虚無的な主人公で、この著者の本に多いひたむきな人物像はビアンカぐらい。アラビア語が多少わかるとすぐ気づいたのにドイツ語がペラペラだと気づくきっかけなかったのか。というか自分にとって英語が外国語だと言う感覚はなかったのか?後にこの手の話が結構沢山出たと聞くが、1980年代のオカルトテイストの映画「エンゼルハート」を思い出した。バリンジャーは切なさが持ち味の作家だと思うが、この作品はその辺が薄めだった(最後になって正義感に目覚め勝ち目のない勝負に挑むところが感動的なのだがあまりに一瞬過ぎる)ので、12年後に多少似た構造のスパイ小説「歪められた男」を執筆したのかな。
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