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大いなる遺産(上) 河出文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2011/07/06 |
| JAN | 9784309463599 |
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大いなる遺産(上)
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大いなる遺産(上)
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商品レビュー
4.5
6件のお客様レビュー
『100分de名著』で取り上げられるとのことでテキストも買って挑戦。遺産が残されていることを知らされるまでがちょっと辛抱ターンだったかな…。これからどう話が進んでいくのか、下巻も読もうと思う。
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現代でも色褪せない名作が、新たな訳で読みやすく。小説の醍醐味である時代も違う壮大な別の人生のストーリーを楽しめます。
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うーん、何から書こうかなあ。 面白いよ。 この本を読もうと思ったのは実はちょっと前に読んだカルロス・ルイス・サフォンの「天使のゲーム」がいまいち良く分からなくて、「天使のゲーム」の中の主人公が子供の頃から大事にしていたこの「大いなる遺産」に鍵があるのではないかと思ったから。なるほ...
うーん、何から書こうかなあ。 面白いよ。 この本を読もうと思ったのは実はちょっと前に読んだカルロス・ルイス・サフォンの「天使のゲーム」がいまいち良く分からなくて、「天使のゲーム」の中の主人公が子供の頃から大事にしていたこの「大いなる遺産」に鍵があるのではないかと思ったから。なるほどねえ。鍵かどうか分からないけれど、河の下流の沼地近くの最底辺の生活、お屋敷の中の時間が止まったような老婆…。似ているモチーフはある。 主人公ヒップはテムズ川の河口の沼地に近い所で、姉とその夫ジョーと暮らしていた。両親は亡くなり、癇癪持ちの姉に虐待されながら育っていた。回りの大人にも馬鹿にされ、いつも嫌な思いをしていたが、鍛冶屋である姉の夫のジョーだけがいつも友達のように暖かく接してくれた。 ある時、大きなお屋敷に呼ばれ、そこの女主人の前で遊ぶように言われる。その女主人はかなりの老婆なのに、黄ばんだウェディングドレスに身を包み、時が止まった暗い部屋で陰気に暮らしている。そして、その傍らにはエステラという美しい少女がいた。老婆に命令されるがまま、老婆の目の前でエステラとトランプをしたり、老婆を支えて部屋中をぐるぐる歩き回ったりしたあと、報酬をもらうということが何回かあった。エステラはものすごくお高くとまっていて、ヒップを下品だと馬鹿にしたので、ヒップは泣くほど傷ついたが、エステラに恋する気持ちは抑えられなかった。そして、その時から自分を小さい頃から大事にしてくれたジョーが教養が無くて下品であることを恥ずかしく思うようになってしまった。 お屋敷の老婦人に気にいられたヒップはある時、その大いなる財産を貰えること、そしてジェントルマンになるためロンドンに出て教育を受けるように弁護士を通じて告げられる。 エステルに相応しい男になるためにジェントルマンになることを夢見ていたヒップは、突然の幸運に意気揚々とロンドンに向かう。ジョーとの別れの時、愛するジョーと別れることを辛く思う反面、下品なジョーを恥ずかしいと思う自分の薄情さに罪の意識を持つ。 ああなんかこの気持ち分かるな。 次にジョーに会ったときにジョーが自分に相応しい人間であるよう、ジョーにももっと勉強してほしいと願うのだが、ジョーはもっともっと誇り高き人間だということにこの時は気づいていなかった。 夢見たロンドン。夢見た都会。 都会の現実とは?紳士淑女の現実とは? 暗く黴臭い部屋。死刑囚から宝飾類を頂く趣味の悪さ。お金への執着。爵位への執着。 先が見えないロンドンでの生活をヒップの同居人ハーバートの明るさが救う。 そもそも、お屋敷の老婦人(ミス・ハヴィシャム)とエステルとは何者なのか?どうしてヒップが気に入られて財産を受け取ることになったのか? もしかして、小さいころ沼地にいた脱獄囚に命令されて食べ物とヤスリを与えたことに関係あるのか? 大きな謎と十代(?)の少年が最底辺の生活から最高の生活へ棚ぼたで抜け出す過程の成長が面白い。 一番最近読んだイギリス文学は「高慢と偏見」で、上流社会の視点から書かれていたが、この小説は下流社会から上流社会を見て書かれているので、同じイギリスでも目線が違っていて興味深い。
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