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イエスという男
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 作品社 |
| 発売年月日 | 2004/06/14 |
| JAN | 9784878936814 |
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イエスという男
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商品レビュー
3.8
15件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
新約聖書学者が生の「イエスという男」について迫れるかぎり迫ろうとした名著。「イエスはキリスト教の先駆者ではない。歴史の先駆者である。」という言葉から始まって、おそろしく切れ味の鋭い分析が続く。他の学者の著書をばっさり切り、キリスト教会の護教的解釈をばっさり切り、柔和で知的なイエスのイメージをばっさり切っていくのだ。そのうえで、ユダヤ教の支配者層による抑圧に対する反発や権威への皮肉めいた冷めた態度を基本線としながら、痛快なたとえ話や奇跡で民衆の熱狂を誘ったイエスを聖書の記述から浮かび上がらせる。遠藤周作を読んでからのこの本は温度差で風邪というか熱が出そうだ。 「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」という有名な聖句は政治と宗教の分離を言っているのではなく、十分の一税をはじめ莫大な税収入を絞り上げている祭司たち、その支配への批判が込められている、というのは全く頭にない解釈で面白く、驚いた。 しかし、他人の分析を根拠のない空想などと言って大量に切り捨てる割には、自己の主張の裏付けの部分の記述が少ない。新約聖書から脚色や創作を選り分け、イエスの素の発言や行動をすくい出してくるという難行をやっているだけに気になる。たぶん一般向け書籍なので削っているのだろうと思うが(荒井氏への精緻な批判を読むとそんな感じがする)、そういうところも思いっきり読みたかったなあと思ってしまう。決して不満ではない。もっと読ませてほしいのだ。
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キリスト教について、全然知らないので その過程としてこの本が紹介されてたので読んでみた。 日本人で一般的な教育過程を歩んできてる人なら、キリスト教はイエスキリストが十字架刑に処せられ、殺された、そして三日後に復活し、弟子たちが伝導したということは一般的な事実かと思う。 私はそ...
キリスト教について、全然知らないので その過程としてこの本が紹介されてたので読んでみた。 日本人で一般的な教育過程を歩んできてる人なら、キリスト教はイエスキリストが十字架刑に処せられ、殺された、そして三日後に復活し、弟子たちが伝導したということは一般的な事実かと思う。 私はその歴史(歴史の授業で学ぶ一般知識)の中で、なぜイエスの死後から数千年以上、信仰する人がいるのか、なぜイエスの名目で人を殺すに至ったのか? なぜ、キリスト教は女性蔑視なのか? そういう人の価値観の根底が知れたらいいなと 思って読んだ。 イエスが神ではないこと、 彼が普通の人間(一種のカリスマ的な存在ではある)であり、彼が話した内容が利用されていること、あくまでも当時のユダヤ教社会を批判したアクティビストであったことなど、 イエスキリスト=神である という私の知識が覆されたような感じ。 私自身の意見や思想として、 キリスト教にはあまりいい印象はない。 イエスがどんな人であろうと、のちにそれを利用したずる賢い人がいて、それが現代人の呪いとなってると思うから。 信仰は理由になる。正義となるし、言い訳となる。
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岸田秀「一神教VS多神教」の中で「右の頬を〜」の解釈を「としすました愛の倫理などというものではない。これは寛容などではなく、底意地の悪い忍従の表情である。」と紹介されていたのがオモロかったので借りてきました。 結果私にはちょっと重荷でした。 長いの。 あとムズイの。 著者は...
岸田秀「一神教VS多神教」の中で「右の頬を〜」の解釈を「としすました愛の倫理などというものではない。これは寛容などではなく、底意地の悪い忍従の表情である。」と紹介されていたのがオモロかったので借りてきました。 結果私にはちょっと重荷でした。 長いの。 あとムズイの。 著者はウィキによると「神の存在を信じないクリスチャン」だそうで、約400ページギチギチに展開される新約聖書解説からも信条は迸ってます。 てか東大宗教学だそうですがホリエモンの先輩ですかね。 私があと5倍くらい聖書(キリスト教)に対して知識があればもっと楽しめたかも知れませんが、著者が他の著名な宗教学者や聖書研究者の見解を「根拠がない」「時代背景を何も分かってない」「キリスト教について無知である」などと言い捨てる反面、自身の見解を自信たっぷりに展開されると「え、でもこれも同じように根拠なくない???」と動揺しちゃいますね。「これは後付け」「これはイエスの言葉」「これは創作」と、熱意をもって書かれれば書かれるほどに「そりゃ妄想の土台の上に生身の人間の人生を振りかけたのだからねぇ」っていう気になります。 著者の執着が炸裂すればするほどに(たとえそれが的を射たものであっても)「まぁまぁ、ただの世迷言の寄せ集めなんだから落ち着いて。」と、ちと冷める。 小説やドラマやアニメの二次創作や勝手な解釈をしている人が入り込み過ぎて見てて引いちゃう、的な。とでも言いましょうか。 ただ「神を信じていない」とされる著者が頻繁に見せる真顔というか、意識が2000年前から瞬時に戻ってきて急にまともなことを言い出すのが散りばめられていて、読んでいて退屈はしません。 ただ長くてしつこいのも事実。 400ページの中で最も好きなフレーズ 第3位(329ページ) (欲情を満たすために〜)「女を見れば心のときめくのを抑えることが出来ない者にしか言えないセリフだ。」 第2位(134ページ) (右の頬〜)「これは寛容ではなく底意地の悪い忍従の表情である。」 第1位(171ページ) 抑圧する権力がある限り、イエスのような男はいつの世にも必ずうまれくる。イエスの思い出など消え去っていいのだ。もしもイエスのような男がもはや生まれ出る必要もない、良い世の中になってくれればそれでいい。そうすればイエスについて語る必要もなくなる。 音楽や美術など、良いこともそれはそれはたくさんあるんですけど、いかんせん人を殺し過ぎなんですよね。昔も今も。 菊池秀じゃないですが、一神教を信奉している時点で「寛容」を唱えるのは無理筋でしょ。
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