庭のイモムシ・ケムシ

井上洋一【文・構成】, みんなで作る日本産蛾類図鑑【編】

• 販売会社／発売会社: 東京堂出版
• 発売年月日: 2011/06/25
• JAN: 9784490207385

商品レビュー

2012/06/23

もっさもっさ毛が生えてて
見るからに「私、毒持ってます」オーラを全身で発信しまくっている毛虫。

おしゃれなガーデニング本なぞ、開いてみても

「草花に対して深刻な害を与えます。・・・速攻駆除すべき」

駆除…？

駆除と言いますと…？

しゅっとか、ぶちゅっ、の刑を執行するって事？

ぶるる。

しかし、しかし、

よ～～く観ると・・・。

よくよ～～く近づいて観てみますとですね。

せっせ、せっせと、汗かき、汗かき必死で移動。
もっしゃもしゃもしゃもしゃおいしそぉ～に葉っぱ食べてる。

花が大事か？
やがて何かに成長する小さな虫の命が大事か？？

良し、調べてみよう、と借りた本。

これを借りた時の司書さんの反応が楽しかった。

「あ、これ、すごかったですよぉ～～！
いもむし、毛虫の写真がね、もう～こぉ～んなに大きいんですよっ！
でも、それが綺麗でね～～
私、感動しちゃいましたよ～～。」

この本で？

この本で感動したのか～。（なんて面白い司書さんだろう）

でも、

私も開いてみて、同じように感動した。

「毛虫」を「気持ち悪い害虫」としてしか見ていなかった既成の観念が、ぶち破られるような。

毒のある毛虫は案外少ないようですし、
ちょっと理解を深めて、駆除せずとも、共存なんか出来たらいいのですけど。
（・・・が、その道はまだまだ遙かに遠いかも！）

2011/09/26

蝶や蛾って飛んでるときよりも幼虫時代の方がじっくりと見る機会が多い。しかし普通の図鑑では成虫の写真ばかりが載っていて、幼虫の写真は少ない。この本はそんな盲点を突いてくる本。芋虫毛虫へのこだわりに脱帽。
それにしても蛾の中には、幼虫時代は美しいのに大人になるとグロいってのが結構いる。公園なんかで見つけた芋虫をうかつに持ち帰らないようにしないと。