1,800円以上の注文で送料無料

これからの誕生日
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍
  • 1221-04-06

これからの誕生日

穂高明【著】

追加する に追加する

これからの誕生日

定価 ¥1,650

220 定価より1,430円(86%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社
発売年月日 2011/06/22
JAN 9784575237290

これからの誕生日

¥220

商品レビュー

4

34件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/06/06

心が痛いほど共感した。 そして、それだけに終わらず、周りの人々の気持ちや事情が描かれていて、 すごくよく練られていると思う。

Posted by ブクログ

2025/01/26

バス事故で友人や教師を失った千春。一人生き残った罪悪感から引きこもる彼女の姿は、同情を呼び、一方では複雑な思いで受け止められる。弟、担任教師、友人の遺族である母親、新聞記者など、千春と関わる6人の視点で綴る連作短編集。 残された千春への周りの反応がリアル。優しく寄り添う家族もいれ...

バス事故で友人や教師を失った千春。一人生き残った罪悪感から引きこもる彼女の姿は、同情を呼び、一方では複雑な思いで受け止められる。弟、担任教師、友人の遺族である母親、新聞記者など、千春と関わる6人の視点で綴る連作短編集。 残された千春への周りの反応がリアル。優しく寄り添う家族もいれば、その反対に… こんなにも悪意のある言葉が投げかけられるんだと思う一方で匿名だと何でもありなのかもと。 性善説と性悪説のくだり印象に残りました。(誰もが細々とした悪意を持っているんですよね。p199) 伯母さんの悪意を人間なんてそう言うものと割りきることができてケーキ屋での伯母さんへの声かけ凄い。背負っている傷を分かっているんだと思うと涙が。新聞記者への取材には、何を答えたんだろう。読みたかったな。

Posted by ブクログ

2025/01/15

高校の演劇部の合宿に向かう途中で事故に遭い、たった1人生き残ってしまった千春と周囲の人たちの連作短編集でした。 自分だけ生き残ったことを、「よかったね、亡くなった友達や先生の分も一生懸命に生きなきゃね」と言って励ます残酷さや、慰めの言葉は簡単に言っていいものじゃないなと思いまし...

高校の演劇部の合宿に向かう途中で事故に遭い、たった1人生き残ってしまった千春と周囲の人たちの連作短編集でした。 自分だけ生き残ったことを、「よかったね、亡くなった友達や先生の分も一生懸命に生きなきゃね」と言って励ます残酷さや、慰めの言葉は簡単に言っていいものじゃないなと思いました。本人にしかわからない悲しみを癒すために必要なものは、時間と寄り添うことだけなのかなと思いつつの読書でした。いつものように元気になってほしいという気持ちが空回りしたり、ついいらだちをぶつけてしまうのも家族だからかなとも思いました。人の不幸は蜜の味という感じの悪意や、好奇心もありがちなことで、人って残酷だとも思いました。身内でも嫉妬したり、つい自分本意の考え方になるのは仕方がないのかもしれません。それでも千春の周りに、本気で心配する弟や、そっと見守るかんじの同級生がいるのが救いでした。そして、ケーキやさんと記者の小泉さんのような人がいることも、ほっとできることでした。 千春の周囲の人の気持ちが次々に語られるのに引き込まれて、一気に読んでしまいました。傷ついたこころを癒すのは、時間と本気でその人を思う気持ち、そして同じように傷を抱えている人なのかなと思いました。優しさと人を許すことを持ち合わせた千春のこれからにいいことがありますようにと、願わずにはいられませんでした。読んでよかったと思える一冊でした。

Posted by ブクログ