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フェルディナント・フォン・シーラッハ【著】, 酒寄進一【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2011/06/14
JAN 9784488013363

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商品レビュー

3.9

241件のお客様レビュー

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2024/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

硬い筆致で感情を挟まず淡々と進む。 「棘」「愛情」「エチオピアの男」がよかった。 棘→棘が抜けるとスッキリするよね。わかる 愛情→猟奇的 エチオピアの男→犯人に感情移入して見ていた ドイツって事で登場人物に移民が多いのが日本との違いを感じた(もっぱら貧しく苦しむ側として登場するのが社会問題を孕んでいるなとも)

Posted by ブクログ

2023/10/25

連作短編集とあるが、実質は短編集である。一つ一つの話は繋がっていないし、謎解きがあるわけでもない。犯罪に走ってしまった人々の様々が描かれており、それも様々だ。個人的には今ひとつ、といったところ。

Posted by ブクログ

2023/06/21

文字通り「犯罪」の短編集。 薄い本で11も短編があるので、1篇あたりのページ数は少ない。あいかわらず感情が書かれず淡々と描かれているのは読みやすい。しかし、気をつけないとただの調書というか、判例集みたいな感じになって「だから」とか「あっ、そう」みたいな感想になってしまいそう。 ...

文字通り「犯罪」の短編集。 薄い本で11も短編があるので、1篇あたりのページ数は少ない。あいかわらず感情が書かれず淡々と描かれているのは読みやすい。しかし、気をつけないとただの調書というか、判例集みたいな感じになって「だから」とか「あっ、そう」みたいな感想になってしまいそう。 3冊目にしてやっと著者のデビュー作。 この人、刑事事件の弁護士さんだけにいろいろなネタを持ってますね。 1番好きなのは「棘」かな。 精神が壊れていく過程がおもしろい。 それから「緑」という作品で、自分もまちがって思い込んでいた知識が改善された。 「18という数字が怖いんだ。18は悪魔だ。6が三回で18。わかる?」 私はきょとんとした。 「黙示録。反キリスト。獣と悪魔の数字なんだ」 (中略) 「――ヨハネのいう666は悪魔じゃない。ローマの皇帝ネロを暗示していたんだ」 「えっ?」 「皇帝ネロをヘブライ語読みにして、それぞれの子音の持つ数値を合計すると666になる。それだけのことだ。ヨハネは名指しすることができなかったので、文字を数字に置き換えたのさ。反キリストとはなんの関係もない」 まさに「えっ?」ですよね。 これ、知らなかったー。 オーメンに騙されてた(笑) 今度から仲間内で飯食いにいったときなんかでお釣りが666円になったときに使えるな。よし。φ(`д´)メモメモ... そういや、作中にいちいちリンゴが出て来るし、最後のページにはドイツ語で「これはリンゴではない」と意味ありげに書かれていた。 オッシャレ―なんかね? なんかの隠喩かね? キリスト教の原罪的な。裏表紙もリンゴだったし。 残念ながらこちとらバリバリのアジア人で日本人だから知ったこっちゃねーわ。 味噌汁で顔を洗って出直してきやがれー(笑)

Posted by ブクログ

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