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ふしぎなキリスト教 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/05/19 |
JAN | 9784062881005 |
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4.1
390件のお客様レビュー
西欧だけでなく、世界中で現代社会に大きな影響を与えているキリスト教。本書はキリスト教を社会学的な切り口から解説した画期的かつわかりやすい1冊。 ユダヤ教、イスラム教と比較しながら、なぜキリスト教が広まったのか、やや強引ともいえるような考え方が成り立った背景はなにかなどを解き明かす...
西欧だけでなく、世界中で現代社会に大きな影響を与えているキリスト教。本書はキリスト教を社会学的な切り口から解説した画期的かつわかりやすい1冊。 ユダヤ教、イスラム教と比較しながら、なぜキリスト教が広まったのか、やや強引ともいえるような考え方が成り立った背景はなにかなどを解き明かす。橋爪大三郎さん、大澤真幸さんという大先生の対談形式で、とてもわかりやすく楽しみながら読めました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
おもしろかった。一神教の特徴や、キリスト教の疑問あれこれ、近代とキリスト教の関係などを、社会学的な視点から、橋爪先生と大澤先生が対談して分かりやすく説明してくれている。 世界三大一神教のユダヤ教・キリスト教・イスラム教。どれも同じ神を信仰しているが、やっぱりキリスト教だけ特異だ。イエス・キリストという「神の子」の存在がやはり異色で、神の子が存在しながらそれでも一神教であるために三位一体というアクロバティックな学説を出して乗り切ろうとしている。ユダヤ教もイスラム教も預言者を通して神の言葉を聞き、その唯一の神の言葉を律法なりイスラム法なりとして守っていくことになるが、キリスト教は神の子が自らこの世界に介入して一人の人格を持って自ら語り、周囲の人がそれを証言する形で福音書が書かれているため聖書の中でも言っていることが人によってバラバラになる。そして律法主義のユダヤ教を否定する形で成立したキリスト教は、法律を持たない。よって、宗教としての法を持つユダヤ教やイスラム教と違い、人々が自由に法律を作ることができる。それが、キリスト教圏が近代化を進めていける鍵になった、という点が目から鱗だった。合理的でスマートなイスラム教は、イスラム法が厳格で利子を禁じていたり、精神的なものに重きを置き過ぎてもの作りが下に見られ製造業が発展しなかったり、意外と近代化で遅れをとってしまっている。一方キリスト教はイスラム教経由でギリシャ哲学とも出会い、神学と結びついてそこも発展するし、自然科学も発展するし、結局近代世界のヘゲモニーを握る。 キリスト教のこととしては、贖罪思想のもとには「眼には目を歯には歯を」の同害報復の発想があるというのも目から鱗。A集団のaさんがB集団のbさんを殺した時、B集団は報復としてaさんを殺せるが、間違ってaさんの弟を殺してしまった、という場合、同害報復の考えに則れば、もうB集団の報復としては一人に対して一人殺したのだからそれで済ませなければならない。このとき罪を犯したaさんは、罰を受けずに助かったことになる。キリストの贖罪思想はまさにこれで、キリストが身代わりになったことで人類の罪が許されたことになるのは、この古代法に則っているらしい。なるほど。 あと、パリサイ派とサドカイ派ってよく分かっていなかったけれど、ユダヤ教には神と繋がり神の意に沿うために3つあって ①捧げ物をする ②神の言葉を聴く ③神の与えた律法に従う このうち①を専門的に行う祭司をサドカイ派、③をパリサイ派と言い、②は預言者なんだけど、これらはそれぞれ対立しがちなので、イエスの時代には偽預言者と言われて殺されることがしばしばあり、洗礼者ヨハネもイエスも実際殺されている。当時山の中にこもって独身主義で祈りの生活を送るエッセネ派というのがいて、イエスはそれに近かった、というのは初めて聞いたけれど、遠藤周作の『死海のほとり』に似たような話が出てたな。 信仰の立場からの話ではないからなかなか教会では聞けない切り口で、十二使徒が出来が悪かったから、ローマ市民権もあってギリシャ語もできた国際人パウロが、イエスと直接の面識はなくてもキリスト教を大成する第一人者になっていったのだ、というのも、まあ言われてみればそうだよなぁと思う。というかパウロが偉大すぎる。パウロの手紙は「論文」というのも納得。 もともとは教義のすり合わせを、主教たちを集めた公会議で行っていたのに、東西のローマ帝国に分かれてからそれが開けなくなり、東の正教会と西のカトリックに分かれてそれぞれで変化していった、というところに世界史の流れを感じた。西ローマ帝国が早々に滅んだためにカトリックでは政治権力と宗教の権力が独立した。というか、早々にスポンサーを失って弱体化したカトリックは、西ローマよりも小規模なゲルマンの王権を頼るのではなく、聖書やミサにラテン語を使うことで超越性を醸し出し、終末論など人間には力の及ばない次元の話を武器にし、結婚を秘蹟として介入し、なんというかカトリックを守るために権威づけをしていったということか。 冤罪のような罪で惨めに死んだイエスを発端に、弱小な弟子たち、無理やり感のある三位一体説、すぐに倒れたスポンサーの西ローマ帝国、などなど、危なっかしい弱小感に溢れるカトリック・キリスト教が、西洋の文化文明ひいてはグローバリゼーションの中で世界の文化文明の基礎になっていることそれ自体が、神の業って感じがする。不思議。
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・話してる内容は抽象的で小難しいけど、対談形式だから文章が読みやすくて助かる。 ・「キリスト教の〇〇って変じゃない?」っていう単純な疑問に回答してくれて、楽しく読み進められた。 ・ユダヤ教からキリスト教への変遷とか、すっきりまとめてくれてありがたい。 ・対談形式だから読みやすいけ...
・話してる内容は抽象的で小難しいけど、対談形式だから文章が読みやすくて助かる。 ・「キリスト教の〇〇って変じゃない?」っていう単純な疑問に回答してくれて、楽しく読み進められた。 ・ユダヤ教からキリスト教への変遷とか、すっきりまとめてくれてありがたい。 ・対談形式だから読みやすいけど、その分、どの部分が主観で、どの部分は引用なのかちょっと混乱した。 ・なるほど!となる回答もあり、なんか腑に落ちないな〜となる回答もあり。そこも含めて、興味を持つきっかけをくれる楽しい本でした。
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