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若者を見殺しにする国 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2011/05/02 |
JAN | 9784022646064 |
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若者を見殺しにする国
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若者を見殺しにする国
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商品レビュー
3.7
11件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本の最大の欠点は、筆者の社会への問題意識や憤りが正確なものであったにも関わらず、「平和」を「敵」に置いてしまったことだと感じる。2020年代半ばになってみれば、この本で書かれている若者バッシング及び「貧困労働層」の放置の“結果として”取り返しの付かない少子高齢化、失われたX0年が到来し、「安定労働層」がどんどん減少していっていることは明らかで、つまり筆者は「平和」を敵として、彼らも自分たちも「戦争」に巻き込もうと叫ぶのではなく、「平和」が“そのまま”「戦争」に繋がっていることを示すこともできたのではないか。そのような視点はこの本では、「安定労働層」への反感の影に隠れてしまっているように思える。
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正直な感想は「(ちょっとくどいけど)これだけの文章が書ける人を雇ってくれる職場」がないとは思えなかった。もちろん労働者を階層化してかつては考えられなかった「使い捨て労働者」を堂々と社会システムに組み込んでいる現体制はあまりにひどいとは思う。身勝手な「自己責任論」にも賛成はできない...
正直な感想は「(ちょっとくどいけど)これだけの文章が書ける人を雇ってくれる職場」がないとは思えなかった。もちろん労働者を階層化してかつては考えられなかった「使い捨て労働者」を堂々と社会システムに組み込んでいる現体制はあまりにひどいとは思う。身勝手な「自己責任論」にも賛成はできないし、戦争になることで一時的に固定化されていた格差が「ガラガラポン」されることは事実だろう。だが、恐らく多大な犠牲を払って格差がなくなっても恐らく10年もすれば元の格差社会に戻っていてしかも戦争前の構造がほとんど維持されたままで再生すると思う。(高齢化などで這い上がれない人はいるだろうから、その点では若い人の方が有利だろうけど・・・) なんらかなドラスティックな変化が必要なことは筆者が訴えるとおりであるし、それに対して労働貴族に支配されたかつての労働組合がなんの助けにもなっていないのも事実だろう。ただ、筆者は「身近な格差」(正規の職を持ち家庭も持っている普通の人、と非正規労働者の間など)を特に問題視しているが、そこでいがみ合っていたのではピラミッドの上層に安住している支配者層の思うつぼである。 戦争によって丸山眞男をひっぱたくことはできるかもしれないが、ひっぱたいた本人も最前線で最も危険な状況に追いやられているわけだし、そもそもひっぱたく相手が違うだろう・・・
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http://yasuyukima.typepad.jp/blog/2012/02/the_country_which_kills_young_people.html
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