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悼む人(下) 文春文庫
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悼む人(下) 文春文庫

天童荒太【著】

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悼む人(下) 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2011/05/10
JAN 9784167814021

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商品レビュー

3.9

217件のお客様レビュー

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2025/01/10

上巻に比べて、ひとつひとつの生死がより詳細に、読者の感情が揺さぶられないはずがないほどにリアルに細かく語られている。 誰よりも死に近い場所を旅しているのに、自分の死を恐れていること。自分が愛し愛された母の死を恐れていること。 静人の一人称の語りは一度も出てこないにもかかわらず、周...

上巻に比べて、ひとつひとつの生死がより詳細に、読者の感情が揺さぶられないはずがないほどにリアルに細かく語られている。 誰よりも死に近い場所を旅しているのに、自分の死を恐れていること。自分が愛し愛された母の死を恐れていること。 静人の一人称の語りは一度も出てこないにもかかわらず、周りの人間の視点から、静人の人間味がじわじわと現れていく。 こんなにもいろいろな死を考えたことはこれまでないし、ずいぶん暗いな…と途中何度か思いましたが、最後には心が軽やかになり、温かい涙が溢れる、非常に愛にあふれた物語でした。

Posted by ブクログ

2024/06/13

上下巻読了。 静人の行為は、蒔野やゆきよの言葉を借りるまでもなく、無意味なものに映る。 そんなことをして何になる。 自己満足じゃないのか。 その死に触れてほしく無い人にとっては迷惑だ。 読者もそう思って読み進める。 けれど、そんな風に悼みを無意味だと切り捨てることができるのは...

上下巻読了。 静人の行為は、蒔野やゆきよの言葉を借りるまでもなく、無意味なものに映る。 そんなことをして何になる。 自己満足じゃないのか。 その死に触れてほしく無い人にとっては迷惑だ。 読者もそう思って読み進める。 けれど、そんな風に悼みを無意味だと切り捨てることができるのは、死のリアリティを受け入れていない人の特権なのだ。 自分の死を、あるいは愛するものの死を、リアルに実感を持って受け入れた者にとっては、静人の悼みは、意味がある。 むしろ、悼みだけが、死を受け入れさせてくれる。 悼む人=静人の物語を、価値観の遠い蒔野とゆきよの目線から描いたことに、驚きと感動を覚える。 そして、読了した今、もうひとつの目線を、静人の帰りを誰よりも待っている、母=巡子の目線で描いたことに、更なる感動を覚えるのである。

Posted by ブクログ

2023/10/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

後半は一気読みに近かった。 序盤は静人の悼みに対して、自分の考えに合う死者の断片だけを切り取った解釈を行う事への理解が出来なかった。全ての死に同等の悼みが与えられる訳が無い。と。作中に登場する多くの人々と同じ否定的な考えを持った。が、後半は静人の人物像が深く掘り下げられ、共感とはいかなくとも理解は出来た。 巡子の死に寄り添いながら読み進めていくうちに、自身の生き方を考えるいいきっかけになった。 全てがままなら無いもの、人は不完全な生き物、そして完全に消化されずに逝く生き物、ただその先は決して暗い物ではない。そんな事を教えられた気がした。

Posted by ブクログ

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