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悼む人(上) 文春文庫
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悼む人(上) 文春文庫

天童荒太【著】

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悼む人(上) 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2011/05/10
JAN 9784167814014

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悼む人(上)

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商品レビュー

3.7

177件のお客様レビュー

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2024/08/02

『おまえを〈悼む人〉にしたものは、この世界にあふれる、死者を忘れ去っていくことへの罪悪感だ。愛する者の死が、差別されたり、忘れられたりすることへの怒りだ。そして、いつかは自分もどうでもいい死者として扱われてしまうのかという恐れだ。』  ハードカバーで読んだけどなかったので文庫で登...

『おまえを〈悼む人〉にしたものは、この世界にあふれる、死者を忘れ去っていくことへの罪悪感だ。愛する者の死が、差別されたり、忘れられたりすることへの怒りだ。そして、いつかは自分もどうでもいい死者として扱われてしまうのかという恐れだ。』  ハードカバーで読んだけどなかったので文庫で登録。主人公・静人、天童荒太作品のイメージが凝縮された存在というか天童荒太のメンタリティそのものみたいな感じがした。繊細で、柔らかく見えるけど頑固で、愛とか生とか胡散臭くて、ちょっと暑苦しいくらいに切実。静人が結局母・巡子の死に目に間に合わなかった(間に合わせなかった?)の、辻褄が合っててよかったよね。どの死にも優劣はないというのを体現したのだなぁ。極悪人はいない性善説のお話だけど目を逸らしちゃいけない現実をていねいに書いている、天童荒太が書くから私も向き合えた話だったと思う。孤独の歌声と永遠の仔と家族狩りを読んでいたから、〈悼む人〉を鼻で笑わず斜に構えずに受け止められた。  ちなみにくだらない後悔だけど戯曲版では向井理が演じたらしいですね。読む前に知りたかった! 向井理の静人、いいよ…。

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2023/05/02

人の死、様々な死因があるが死後には殆ど死者に対する営みが家族以外されず、忘れ去られる。家族、親戚、同僚、更に鳥の死から死後に報われる世界を見ていた静人は「悼む」事でその死を弔った。知りたかったことは3つ、生前、誰に愛され、誰を愛し、誰から感謝されたのか。僧侶が悟りを受けるまでの修...

人の死、様々な死因があるが死後には殆ど死者に対する営みが家族以外されず、忘れ去られる。家族、親戚、同僚、更に鳥の死から死後に報われる世界を見ていた静人は「悼む」事でその死を弔った。知りたかったことは3つ、生前、誰に愛され、誰を愛し、誰から感謝されたのか。僧侶が悟りを受けるまでの修行のような旅を続ける。

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2023/03/25

不慮の死ー事故・家事・喧嘩等々ーを遂げた人々を 死を迎えた現場で“悼む”旅を続ける青年。 誰を愛し、誰に愛され、どんなことで人に感謝されたことがあったか。それを知り、そのことを覚えておく事で、悼む。 彼が悼みの旅を続ける意味合いを、エログロ記者を目撃者・偽善者として、余命わずかな...

不慮の死ー事故・家事・喧嘩等々ーを遂げた人々を 死を迎えた現場で“悼む”旅を続ける青年。 誰を愛し、誰に愛され、どんなことで人に感謝されたことがあったか。それを知り、そのことを覚えておく事で、悼む。 彼が悼みの旅を続ける意味合いを、エログロ記者を目撃者・偽善者として、余命わずかな母親を保護者・代弁者として、望まない夫殺しの殺人者を随伴者・傍観者として、解き明かそうとしている。 少なからず影響を受ける者、嫌悪する者、死者の記憶の共有を喜ぶ者。掴みどころのない彼の行為は、本人さえ理解できていないのか? うーん?どうなるのか、下巻へ。

Posted by ブクログ

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