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天獄と地国 ハヤカワ文庫JA
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2011/04/22 |
JAN | 9784150310301 |
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天獄と地国
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商品レビュー
3.5
25件のお客様レビュー
「人類が太古に住んでいたという、原初の世界さ。そこでは重力が外から内へと向かってたんだろ。」 ハードSFを書かせたら、とことんハードな小林泰三の、短編から長編に昇格した一作。 頭上に地面、足下に星空が広がる世界、 全てのものは手を離しただけで空の彼方へ落ちて行く世界。 人々は...
「人類が太古に住んでいたという、原初の世界さ。そこでは重力が外から内へと向かってたんだろ。」 ハードSFを書かせたら、とことんハードな小林泰三の、短編から長編に昇格した一作。 頭上に地面、足下に星空が広がる世界、 全てのものは手を離しただけで空の彼方へ落ちて行く世界。 人々は僅かな資源を、分け合い、奪い合い、どうしようもなく衰退しながら暮らしている。 明らかに生き物が暮らすには向かない、過酷すぎる世界。 主人公カムロギは、地面の上にある、と神話が言う「地国」を目指して北限の地を目指す。 ちょっと読み進めれば分かるので書いてしまいますが、要するに巨大な宇宙コロニー(的な物)の外側にへばりついているのですね。 例によって出てくる数字を計算すると、世界の全容が詳しく分かる仕掛け、だそうです。 計算結果はこちらへどうぞ↓ http://www2s.biglobe.ne.jp/~ttsyhysh/diary/di0207d.html#020722 答えが分かるとものすごいセンスオブワンダーを感じることができるんですけどね。 これほどの驚きはなかなか他の人ではないですよ! でも、読者の何%が計算すると思ってるんだ…? 「リヴァイアス」みたいな怪獣大決戦がメインで、全体的にはスペクタクル。 ナタの出生話は、極限状態の狂気って感じで良かったです。 以下愚痴。 ラストはどう取れば良いかわからずぽかーんとするしかない感じ。 長老ザビタンのネタは、笑うところか悩む。萌えを狙ったのでは、ないよね…? カムロギ、生活困窮具合と比べてインテリ過ぎない?
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2018年1月9日読了。足元に宇宙の果ての天獄・頭上に巨大な天体を抱き減りゆく資源を奪い合い生きる人々、伝説にある天体の内部=地国を目指しカムロギたち一団は旅立つが…。相変わらず大量の数値データ・仮説が怒涛のように示され、登場人物たちはグチョグチョの肉や内臓にまみれ妙に緊張感のな...
2018年1月9日読了。足元に宇宙の果ての天獄・頭上に巨大な天体を抱き減りゆく資源を奪い合い生きる人々、伝説にある天体の内部=地国を目指しカムロギたち一団は旅立つが…。相変わらず大量の数値データ・仮説が怒涛のように示され、登場人物たちはグチョグチョの肉や内臓にまみれ妙に緊張感のないやり取りを繰り返すが、設定は非常にユニークで面白い。映像化されたらどんな感じになるのだろう…?「地国を目指す旅」なのにお話のメインが巨大ロボットバトルを生き延びるための必死な努力になってしまっているのは微妙なところだが、「強大な力を持つ同士が戦う場合決着がつくのは一瞬」という点が非常な緊張感をもって描かれており、小林節に慣れている読者としてはとても楽しめる。続編はあるのかな?これ以上の驚きがあるのかな?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルの通り、天と地が逆になった世界を舞台に展開するスペースオペラ。設定はいいし、巨大ロボット(バイオ兵器?)や宇宙艦体の戦闘シーンも迫力があって読み応えあり。なかなかオモロい小説だと思うんだが… どうも冗長すぎるキライがある。こんだけのページ使ってこの世界の成り立ちすら見えてこない、しかもラストはほったらかし。余韻を残すというレベルじゃなく、次のページ繰らないとアカんレベルのほったらかし。 最初も最後も曖昧模糊ってのは、短編もしくは中編でこそ生きてくる設定だと思う。あとがきで続編云々を述べているが、最初からシリーズ物として展開しているなら、あとがき以前にそう記すべき。 起承転結の承転だけで長編は実験とはいえ、無理があると思うがな。
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