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ルリユールおじさん 講談社の創作絵本
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/04/13 |
JAN | 9784061324657 |
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ルリユールおじさん
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商品レビュー
4.6
59件のお客様レビュー
絵本なので子ども向けかなと思うんだけど、漢字もちょこちょこあるので小学生向けかもしれない。年中のうちの子には響かなかったようだ。でも絵が素晴らしいし、フランスの伝統文化ルリユールのことが知れるし、面白い本だと思う。
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絵がすばらしい1冊。本の修復にたずさわる、ある職人の物語。画家いせひでこが、職人の仕事場で、修復をしている様子を見ながら何枚も何枚もスケッチをして描き上げた絵本。まるで動いているようだ。「ルリユール」という言葉も初めて知った。
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パリのまちに朝が来た。ソフィーが大切にしていた「植物の図鑑」が、バラバラになってしまい困ってしまいました。そこであるヒトに教えてもらったのが「ルリユールおじさん」でした。路地裏の静かな通りにひっそりとルリユールおじさんの店はありました。「ルリユール」とはもちろん“手作りの製本”の...
パリのまちに朝が来た。ソフィーが大切にしていた「植物の図鑑」が、バラバラになってしまい困ってしまいました。そこであるヒトに教えてもらったのが「ルリユールおじさん」でした。路地裏の静かな通りにひっそりとルリユールおじさんの店はありました。「ルリユール」とはもちろん“手作りの製本”のことです。ソフィーが歩き回って、やっと探し当てたお店でした…「はいっても、いいの?」 ふんわりとほんわかな水彩画タッチは優しい眼差しを感じる。ソフィーとルリユールおじさんが過去と現在、現在と未来をつなぐ絵本だった。 日本語タイトルは『ルリユールおじさん』なのに、表紙の上部には「RELIEUR ET ROBINIER」とフランス語の題があった。本作の中にも出て来るアカシアの木、つまり ROBINIERだ。本当はニセアカシアという植物名だが、日本ではアカシアの名前で通っている。RELIEURは製本者だから「ルリユール(製本者)とアカシア」ということなのだろう。 「ルリユール」ということばには 「もう一度つなげる」という意味もあるんだよ。 ルリユールおじさんが作り直したのはソフィーが大切にしていた”植物の図鑑”の本だけじゃなかった。最後のページには、成長したソフィーが植物学研究者となり大きなアカシアの樹の下にいる。ルリユールおじさんが本を再生している間に、アカシアの小さな芽が植え込まれた一鉢がソフィーの手の中にもあった。 P53、店頭に、ルリユールおじさんの手で新しく製本し直されたソフィーの植物図鑑があるのだが、その本の題は金文字で『ARBRES de Sophie 』(ソフィーの木たち)。その表紙にはアカシアの樹が葉をたわわに付けていて、まるで木漏れ日の中に本のタイトルが浮かびあがっているように私には見えた。ソフィが嬉しくてお礼に自分で用意した大切な小さなアカシアの樹を差し出すのも分かる。 現在、ヨーロッパの製本術の正しい伝統は、主にフランスやフランス語圏においてのみ受け継がれている。フランス・パリ市内でも、今でも約50軒のルリユール製本の工房が現存しているとあった。 第二外国語でフランス語を履修した際に「フランス人ほど母国語に誇りを持った国民はいない」と、先生が最初に話したのが思い出される。真面目な学生でなかったからか、フランス人気質は未だに不可解で、フランス映画や文学ましてや国策も独特に思える。
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