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ルリユールおじさん の商品レビュー

4.6

59件のお客様レビュー

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2024/08/03

絵本なので子ども向けかなと思うんだけど、漢字もちょこちょこあるので小学生向けかもしれない。年中のうちの子には響かなかったようだ。でも絵が素晴らしいし、フランスの伝統文化ルリユールのことが知れるし、面白い本だと思う。

Posted byブクログ

2024/07/21

絵がすばらしい1冊。本の修復にたずさわる、ある職人の物語。画家いせひでこが、職人の仕事場で、修復をしている様子を見ながら何枚も何枚もスケッチをして描き上げた絵本。まるで動いているようだ。「ルリユール」という言葉も初めて知った。

Posted byブクログ

2024/05/11

パリのまちに朝が来た。ソフィーが大切にしていた「植物の図鑑」が、バラバラになってしまい困ってしまいました。そこであるヒトに教えてもらったのが「ルリユールおじさん」でした。路地裏の静かな通りにひっそりとルリユールおじさんの店はありました。「ルリユール」とはもちろん“手作りの製本”の...

パリのまちに朝が来た。ソフィーが大切にしていた「植物の図鑑」が、バラバラになってしまい困ってしまいました。そこであるヒトに教えてもらったのが「ルリユールおじさん」でした。路地裏の静かな通りにひっそりとルリユールおじさんの店はありました。「ルリユール」とはもちろん“手作りの製本”のことです。ソフィーが歩き回って、やっと探し当てたお店でした…「はいっても、いいの?」 ふんわりとほんわかな水彩画タッチは優しい眼差しを感じる。ソフィーとルリユールおじさんが過去と現在、現在と未来をつなぐ絵本だった。 日本語タイトルは『ルリユールおじさん』なのに、表紙の上部には「RELIEUR ET ROBINIER」とフランス語の題があった。本作の中にも出て来るアカシアの木、つまり ROBINIERだ。本当はニセアカシアという植物名だが、日本ではアカシアの名前で通っている。RELIEURは製本者だから「ルリユール(製本者)とアカシア」ということなのだろう。 「ルリユール」ということばには 「もう一度つなげる」という意味もあるんだよ。 ルリユールおじさんが作り直したのはソフィーが大切にしていた”植物の図鑑”の本だけじゃなかった。最後のページには、成長したソフィーが植物学研究者となり大きなアカシアの樹の下にいる。ルリユールおじさんが本を再生している間に、アカシアの小さな芽が植え込まれた一鉢がソフィーの手の中にもあった。 P53、店頭に、ルリユールおじさんの手で新しく製本し直されたソフィーの植物図鑑があるのだが、その本の題は金文字で『ARBRES de Sophie 』(ソフィーの木たち)。その表紙にはアカシアの樹が葉をたわわに付けていて、まるで木漏れ日の中に本のタイトルが浮かびあがっているように私には見えた。ソフィが嬉しくてお礼に自分で用意した大切な小さなアカシアの樹を差し出すのも分かる。 現在、ヨーロッパの製本術の正しい伝統は、主にフランスやフランス語圏においてのみ受け継がれている。フランス・パリ市内でも、今でも約50軒のルリユール製本の工房が現存しているとあった。 第二外国語でフランス語を履修した際に「フランス人ほど母国語に誇りを持った国民はいない」と、先生が最初に話したのが思い出される。真面目な学生でなかったからか、フランス人気質は未だに不可解で、フランス映画や文学ましてや国策も独特に思える。

Posted byブクログ

2024/03/20

優しい水彩画のような絵に傷んだ本を直してくれるルリユールおじさんと植物図鑑を直してもらった女の子のお話。 ラストが、すごく好き。

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2024/03/02

Eテレの「テレビ絵本」で知り、図書館で借りたことがいせひでこさんの本との出会いです。 ルリユールとはフランス語で製本・装幀を手作業で行う職人を指す言葉だそうです。 女の子の本を大切に思う気持ちと、壊れてしまった大切な本が職人の手によって修復されてゆく過程もいせさんのイラストで丁寧...

Eテレの「テレビ絵本」で知り、図書館で借りたことがいせひでこさんの本との出会いです。 ルリユールとはフランス語で製本・装幀を手作業で行う職人を指す言葉だそうです。 女の子の本を大切に思う気持ちと、壊れてしまった大切な本が職人の手によって修復されてゆく過程もいせさんのイラストで丁寧に描かれていて、開けば優しい時間に包まれる素敵な絵本です。

Posted byブクログ

2024/02/17

久しぶりに本棚から出して読んだ。表紙の上に書かれた副題「RELIEUR ET ROBINIER」が気になって調べたら、「ルリユールとアカシア」という意味だった。樹齢400年以上のアカシアはルリユールの歴史を見守っていたのかもしれない。

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2024/02/06

職人さん、専門家、プロフェッショナル…… 一つの仕事を極めた人の呼び方は様々ありますが、 私は、「職人さん」というのが一番しっくりくる気がします 「職人さん」に、憧れの気持ちがあります 職人さんの手は魔法の手ですよね この絵本の中には、製本、装幀の職人さん「ルリユール」が登...

職人さん、専門家、プロフェッショナル…… 一つの仕事を極めた人の呼び方は様々ありますが、 私は、「職人さん」というのが一番しっくりくる気がします 「職人さん」に、憧れの気持ちがあります 職人さんの手は魔法の手ですよね この絵本の中には、製本、装幀の職人さん「ルリユール」が登場します ヨーロッパで印刷技術が発明され、手軽に本の出版が出来るようになってから発展した職業だそうです フランスでは、出版業と製本業の兼業を法的に禁止していたそうなので、 このルリユールという職人さんは大変実用的な仕事を担っていたということです この絵本では、植物が大好きなソフィーとルリユールおじさんの交流を通して、 ルリユールという仕事、製本・装幀の過程を知ることが出来ます とても興味深い仕事であると思いましたし、サスティナブルが注目される時代になり、長く残って欲しい仕事の一つだなぁと思いました 壊れたら直して使う、別なものに作り替えて使う 昔は、当たり前だった、ひとつの物を大切にするという気持ちをもう一度思い出させてくれるお話でした 考えてみると、そういう題材の絵本も沢山ありますよね 物を大切に!というのは世界共通の教訓談ということなのでしょうかね それだけ、物が貴重だったし、一つの物の価値が高かったことのあらわれなのかも知れません

Posted byブクログ

2024/01/16

大好きな本を直してほしいと思う女の子。 本を直してくれると聞いて「ルリユールおじさん」のもとへ。 その気持ちがいとおしい。 ルリユールおじさんとの交流もあたたかくて。 何かを大事に思う気持ちって素晴らしい。

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2023/12/28

絵が素敵であると推薦をされた作家の絵本。ソフィーはかけがえのない時間をルリユールおじさんと共有する。言葉ではくくれない、子どもの頃の核心となるような出来事を絵本を通じて追体験した気がする。

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2023/12/12

水彩で描かれたパリらしき街の風景が美しくお洒落な絵本です。ソフィーは、お気に入りの図鑑の修復をルリユールおじさんに依頼します。ページの綴じ直しから、新しい表紙の素材選びといったプロセスが詳しく語られていて、ソフィーと一緒にワクワクしました。おじさんは、同じく職人だった父親を思いな...

水彩で描かれたパリらしき街の風景が美しくお洒落な絵本です。ソフィーは、お気に入りの図鑑の修復をルリユールおじさんに依頼します。ページの綴じ直しから、新しい表紙の素材選びといったプロセスが詳しく語られていて、ソフィーと一緒にワクワクしました。おじさんは、同じく職人だった父親を思いながら仕事を進めます。敬意と誇りを持って。大切なものを大切に伝えていく姿勢に心打たれます。

Posted byブクログ