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西洋哲学史 パルメニデスからレヴィナスまで 文庫クセジュ956
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2011/03/20 |
| JAN | 9784560509562 |
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西洋哲学史
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商品レビュー
3.3
5件のお客様レビュー
哲学史に興味を持った人に最初にお勧めすることのできる哲学史はなかなか思いつかない。複数の執筆者によるものであれば真っ先に『概念と歴史がわかる西洋哲学小事典』を通史の哲学史としてはお勧めする。また、時代時代を画する思想傾向などに関しては岩田靖夫氏の一連の新書がある。そして熊野純彦...
哲学史に興味を持った人に最初にお勧めすることのできる哲学史はなかなか思いつかない。複数の執筆者によるものであれば真っ先に『概念と歴史がわかる西洋哲学小事典』を通史の哲学史としてはお勧めする。また、時代時代を画する思想傾向などに関しては岩田靖夫氏の一連の新書がある。そして熊野純彦氏の『西洋哲学史』二冊を手にする読者も多いことと思う。しかし、ここに紹介したどれもが「哲学史」を満遍なく手短に知りたいと思うには、哲学小事典では細かすぎてしまい、他の新書では通史としてはバランスを欠いてしまう。そんななか、納富信留氏の『西洋哲学の根源』のパルメニデスの章で挙げられていた本書ドミニク・フォルシェーの『西洋哲学史』は、すべての人にお勧めできる一冊である。 本書の冒頭にも書かれているように、小さなスペースに哲学史を書こうとすればその選択に関して党派性を免れない。しかしそのような留保を読者に促しながらも本書は哲学史で抑えておいてほしい内容が絶妙にカバーされている。もちろん網羅的な哲学史であれば比重が割かれていて然るべき人々が詳しく述べられていないという意見もあるかもしれない。がしかし、本書の簡潔な叙述は時代を画する柱となる思想家の著作群を短い紙幅で再現しながら哲学的洞察にも触れられるように工夫されている。 古代から中世にかけての叙述は、プラトン、アリストテレス、アウグスティヌス、トマス・アクィナスを核に思想的な時代の流れが意識できるような仕方で核心を突く叙述が随所に控えている。分量としてはデカルト以降が四分の三を占めており、一見バランスを欠いているようにも思われるが、本書の叙述は手軽さと詳しさを両立しながらも簡潔に哲学書を紹介し、明快な思想史的見通しを与えてくれる。短い紙幅にまとめるともなれば、早わかり的な図式的な見取り図を与えるのかと思いきや決してそうではなく、実に丁寧に哲学書のあらすじを生き生きと再現してくれるものである。 本書の特徴はその叙述の奥行きにある。プラトンの著作群を満遍なく拾いながらも哲学的根本問題を取り出す手腕は見事としか言いようがなく、あるいは哲学史的にはハイデガーに至る現象学運動の端緒としてのみ記述されがちなフッサールをむしろ十全な仕方で立ち上がらせ、決してハイデガーの思想には解消されない仕方で描き出している。哲学史ともなるとキリスト教的要素を省いてしまうものが多い中で、本書は神学的洞察にも目を配り、そのことが叙述に膨らみをもたらしている。そして本書は近世以降の哲学が手短に明快な見通しを以ってくっきりと記述されていることが印象的である。ともすれば近世以降の文献は膨大なものであるゆえに、明快な一筋の見通しを得られる哲学史はなかなかない。混迷を極める近世以降の哲学史を窮屈さを感じさせることなく描き出す本書の叙述は類を見ない。中でも印象的だったのは、マルクスといえば『資本論』と思う読者の予想をよそに他の著作からマルクスの根本的視座を明らかにし、なぜそしてどのように現代の思想家たちに影響を及ぼしたのかがうかがえるようになっていたことである。 2500年にわたる西洋哲学史をこれだけ手短にくっきりとしかも読者が求めるような仕方で提示している本は他にない。特に近世以降の細分化されてしまい全体像をなかなか捉えられない部分を実に手際よく現代へとつながる仕方で橋渡ししてくれる貴重な哲学史である。本書の叙述を通して哲学史を学ぶことが決して過去を学ぶことに留まるものではなく、絶えず新たな息吹を現代を生きる私たちにもたらすものであるかを知ることになるだろう。
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冒頭で、著者はチャレンジだと言っていたが、いくらなんでも各哲学者を端折りすぎ、何も得られないまま次に行ってしまう感がある。例えばパルメニデスが、2ページもないのだから。
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古代ギリシアから20世紀までの西洋哲学がかなり解りやすく解説されており、かつ読み物として楽しめるそんな珍しい一冊でした。 何より注釈の付け方が素晴らしいです。章の終わりにまとめて注釈ページがあるのではなく、言葉や表現の後に括弧され、短く且つ適切で解りやすい注釈が付けられていて...
古代ギリシアから20世紀までの西洋哲学がかなり解りやすく解説されており、かつ読み物として楽しめるそんな珍しい一冊でした。 何より注釈の付け方が素晴らしいです。章の終わりにまとめて注釈ページがあるのではなく、言葉や表現の後に括弧され、短く且つ適切で解りやすい注釈が付けられていてとても理解し易かった。あとがきによると、どうやら著者ではなく翻訳者の工夫からだとの事で、哲学の本では稀な素晴らしい翻訳でした。 プロティノスやマルブランシュという未知の哲学者との出会いがありました。 もちろん翻訳を担当された先生の著書も読みたいと思います。
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