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僕らが死体を拾うわけ 僕と僕らの博物誌 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2011/03/11 |
JAN | 9784480428011 |
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僕らが死体を拾うわけ
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商品レビュー
4.3
16件のお客様レビュー
普段自分から摂取したことのなかったジャンルの本 大体1ページの半分スケッチで、半分文章の形式。 文章自体も読みやすい。 スケッチと実物では同じ物でもまた感じ方が大分違うんだな、としみじみ思えた。
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ものすごく面白かった。ほぼ全ページに挿絵があり、標本好きのための絵本のような感じになっている。ところどころ、思うところはあるが、まあスタンスの違いなので、批判はしない。いろいろな生物や植物の標本を採取(言い換えると、死体拾い)し、自然を観察し、人間(生徒など)も含めて観察し、スケ...
ものすごく面白かった。ほぼ全ページに挿絵があり、標本好きのための絵本のような感じになっている。ところどころ、思うところはあるが、まあスタンスの違いなので、批判はしない。いろいろな生物や植物の標本を採取(言い換えると、死体拾い)し、自然を観察し、人間(生徒など)も含めて観察し、スケッチをのこしている。私も同じく標本を拾い、剥製を作る者として、興味深い箇所がたくさんあった。そのなかでも、 さすがにこれはすごい、と思ったのがp240 あるバンダーさんが、自宅近くの林での標識調査をしようとしていたら、白骨化しかけた人間の死体を発見した話。調査中に発見、というのは聞くはなしではあるが、自分が発見したくないものの筆頭です。発見した後の手続きなども含めて、本当に発見したくない。 そのバンダーさん曰く、 「盛口さん、死体すきでしょ。よっぽど電話して見に来るかどうか聞こうと思ったんだけど。絵を描きたかった?」 ある意味、人間も動物も平等、というエモーションを感じる。筆者は「人間のはダメなんです」と、断った、というEP。 その後は標識調査の見学のスケッチなどになる。 筆者が長年みたかったシラミバエをつかまえて、 興奮する様子が生き生きと描かれていて、 しかも”シラミバエちゃん”と、愛を感じるちゃん付で、 なんとも、知りあいにこう言う人おるな、、と思いながら 楽しく読了した。 昆虫や、死体全般苦手な人にはおすすめしないです。 が、博物学に興味のある人は一読をおすすめしたい。 ティーンにもおすすめ。
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大学の生物科を卒業したあと埼玉の飯能にある中高一貫校で教職に就いた著者は、「生き物の死体を持っていくと喜ぶ変な先生」として生徒に知られていた。子どもたちが持ってきた死体を一緒に解剖し観察するうちに、いつしか周りにも骨格標本づくりが天才的に上手い子や虫捕り上手な子が集まってくる。生...
大学の生物科を卒業したあと埼玉の飯能にある中高一貫校で教職に就いた著者は、「生き物の死体を持っていくと喜ぶ変な先生」として生徒に知られていた。子どもたちが持ってきた死体を一緒に解剖し観察するうちに、いつしか周りにも骨格標本づくりが天才的に上手い子や虫捕り上手な子が集まってくる。生き物たちの不思議を通して子どもたちと触れ合った生物教師のエッセイ。 文章以上に著者自身による博物スケッチが魅力的。虫は苦手なのでゴキブリを扱ったパート3はキツかったものの、絵ならギリ薄目で乗り切れることがわかった。メスしかいないナナフシモドキの生殖の話はSFみたいで面白い。 クジラの耳骨を通して進化の歴史を辿るパート2も、小さな骨から壮大な物語が見えてくる研究の醍醐味が詰まっている。陸上の哺乳類では頭蓋骨と一体化している耳の骨が、海中の雑音をシャットアウトするために分離されたのがクジラの耳骨なのだとか。クジラとイルカには自前のノイズキャンセラーが付いているのだ。
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