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ゴールデンタイム(2) 答えはYES 電撃文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2011/03/09 |
JAN | 9784048703819 |
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ゴールデンタイム(2)
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商品レビュー
3.9
45件のお客様レビュー
まだまだ青春真っ盛りというイタさとほろ苦さ
作者自身があとがきで『飲んで酔って飲んで酔って、そればっかり』と称した通りの大学生らしい飲み会三昧。しかし、その時々に少しずつ事態が動いていく第2巻である。 「柳澤光央にフラれた加賀香子にフラれた多田万里」で始まる本巻は、基本的にこのまま最後まで進む。フラれたから赤の他人。...
作者自身があとがきで『飲んで酔って飲んで酔って、そればっかり』と称した通りの大学生らしい飲み会三昧。しかし、その時々に少しずつ事態が動いていく第2巻である。 「柳澤光央にフラれた加賀香子にフラれた多田万里」で始まる本巻は、基本的にこのまま最後まで進む。フラれたから赤の他人。フラれたけど親友。今後も同じ場所に居続ける男女が恋仲になり損ねた後にどう折り合いをつけるか。それ以前に、フラれてもなお未練を残す自分の気持ちをどうするのか。持て余すほどに高ぶり、溢れ出てしまいそうな感情を何とか抑制しようとする甘酸っぱくもほろ苦い展開である。馬鹿馬鹿しく騒々しい学生ライフや、こっ恥ずかしかったりイタかったりする勘違いといった諸々の狭間で、平静を装いながらも内心では抑え切れない感情の迸る場所が飲み会という点に何とも言えない青春の息吹きを感じるのだが、ライトノベルらしいデフォルメを随所に散りばめながらも心情はリアルに描かれていて時に切ない。若気の至りとは何も中学2年生の頃だけではないことが示されており、この辺りは読み手の年代によって様々に色を変えて迫ってくるものがあろう。 そして、もう1つの要素は万里の過去であり、過去とは即ちリンダこと林田奈々とのことである。これもまた殊の外事態が動くのだが、酔いに任せて鬱憤を晴らすかのように問いただしてしまう独り善がりから「お互い様」に気付いてさらに自分を責めてしまう切なさとほろ苦さが描かれていた。“現在”も“過去”も女性は最後まで本意を内に秘めて、なかなか露わにしないものであり、それ故に本音と建前がチラチラ見え隠れする、得も言われぬ緊張感も全体に漂っていた。 「柳澤光央にフラれた加賀香子にフラれた多田万里」は、本巻の終わりに状況が変わっている。しかし、現在と過去が分断されている万里には、それぞれが別のモノとして存在しているようでもあり、今のところは“現在”が優勢に見えるのだが、“過去”とも何らかの決着をつけなくてはならない。そんな狭間で揺れに揺れるであろう今後の万里に注目したい。
DSK
読み始めてから読み終わるまでに2ヶ月以上の時が流れた……仕事が忙しかったなんてのは言い訳で、修羅場を脱してからひと月半ひたすら腑抜けていた。昔放送してたアニメを見てたから話の流れは把握できてるけど、この二ヶ月まともに本を読んでいないことが問題なわけで。つーかこれ、本の感想ですらな...
読み始めてから読み終わるまでに2ヶ月以上の時が流れた……仕事が忙しかったなんてのは言い訳で、修羅場を脱してからひと月半ひたすら腑抜けていた。昔放送してたアニメを見てたから話の流れは把握できてるけど、この二ヶ月まともに本を読んでいないことが問題なわけで。つーかこれ、本の感想ですらないわけで。 来月からまた頑張りましょう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大学生の、ビュアーでセンチなラブストーリーですね。コメディ要素はかなり後景に引いている。しかしまぁ、登場人物の皆の間の悪いこと悪いこと…。本当にイライラしてくるんだが、それがまたいい。転んで、間違って、グダグダになって…、それでも、大切な関係を、大切な人を思いやる。セックスも恋愛もお酒も行動も時間も、計り知れないほど自由になって、でも、責任があることを十分自覚せず、人の心を測りかねて失敗を重ね、人を傷つけ…。うまく言い表せないが、決して格好良くない等身大の大学生のラブストーリーである。 「青が散る」「春の夢」といった宮本輝の大学生の恋愛模様を描いた小説を思い返してしまった。リアルというか、等身大というか…。
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