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パル判事 インド・ナショナリズムと東京裁判 岩波新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2011/02/18 |
| JAN | 9784004312932 |

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商品レビュー
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パル判事といえば、田中正明氏による「パール判事の日本無罪論」の中で、太平洋戦争における日本のA級戦犯を裁いた東京裁判で日本の無罪を主張した人物として描かれた事で日本人にはよく知られた人物だ。私も同書を読んで感銘を受けた事もあり、靖国神社に併設する遊就館に建立されたパル判事の銅像の...
パル判事といえば、田中正明氏による「パール判事の日本無罪論」の中で、太平洋戦争における日本のA級戦犯を裁いた東京裁判で日本の無罪を主張した人物として描かれた事で日本人にはよく知られた人物だ。私も同書を読んで感銘を受けた事もあり、靖国神社に併設する遊就館に建立されたパル判事の銅像の前では、何か感慨深い想いを抱いた。因みに日本では「ラーダービノード・パール」と間に傍線を入れて、伸ばす発音で紹介されているが、これは北インドヒンディー語読みであり、本書では、書内に登場する同氏の子孫の意向で、英字読みの「ラダビノド・パル」の伸ばさない発音を採用している。日本における同判事のイメージを確立したのは、アジア・太平洋戦争でA級戦犯である東條英機や松井石根、広田弘毅の死刑判決に異議を唱え、戦犯の「平和に対する罪」と「人道に対する罪」に対して、戦勝国であるアメリカやイギリスが事後的に定めた法律による判決は、法的根拠がないという批判を展開した事が大きく影響している。A級戦犯達が共同謀議により戦争を開始したとされる頃、未だドイツを裁いたニュルンベルク裁判が行われる以前であり、同裁判で裁かれた罪について、東京裁判に準用される事は、あくまで事後法の範囲となるという論理展開である。確かにそれ自体は間違いなく、後から出来た法律で裁かれる事は原理原則あってはならない。よってパルはその点を主張のメインとしている。だが、戦後アメリカの占領政策が終わり、ある程度の出版の自由が確保されると(占領中はGHQによる厳しい検閲があり、東京裁判に批判的な書籍は発禁処分の対象になりかねない)、このパルの主張を拡大解釈し、日本が引き起こした戦争を「大東亜の解放戦争」と位置付ける右寄り勢力からは、「日本無罪」の主張の根拠の一つとして捉える動きが強まる。日本の主張それは「八紘一宇」の精神にもとづく、ヨーロッパ諸国からのアジアの占領政策の駆逐と解放であり、これを正当化する様な立場である。パルに対する評価の誤解は、同氏がこの日本の大義名分を支持したのではなく、実際には法的な側面から事後法による裁きを批判したに過ぎない。確かに意見書の中で、血を流して痛みを伴いながら欧米と闘う日本の姿については述べているし、その部分だけを切り取れば、「日本が戦争を起こした理由は正当なものである」という捉え方もできなくはないだろう。だが、実際には前述の通り、法律的な側面での無罪を主張したのであり、戦時における日本の道義的責任や平和とは対極的な暴力に手を染めた事を無罪と言ったわけではない。 本書はそうした「勘違いされた人物像」を払拭するにはもってこいの内容となっている。パルの生まれからの経緯、母親の期待を一心に背負いながら過ごした幼少期、そして確実に期待に沿って過ごしてきた青年期など、パルの生い立ちと思想の形成過程を観ていく事で、正しくパルを理解しようとする内容である。それらをパルの子孫に対するインタビューなども基にして、実際の経歴と共に描き出す本書は、1人の人間としてのパルを知る事ができるし、誤った解釈に基づく日本の保守層の主張の批判へと繋ぐ事を可能にする。読者である一個人としての私は先の大戦に対して様々なイメージを持ち、それに対してかなり中立的な考え方を持っている(勿論平和を希求する考え方は人一倍強いという自負もある)認識だが、本書のパルの生き方や考え方が、また一つの重要な参考になった。改めて戦争が何か、戦争という行為をどう評価するか、そこから生み出される数々の被害をどの様にして防ぐのか、考えさせられる一冊である。何より、偏った意見に振り回される事の多い現代人に向けられた良書であると感じた。
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以前に読んだ東京裁判について論じてる本で、何度も引用されているので手に取ってみた。表題の通り、東京裁判で「被告は全員無罪」という内容の少数意見書を書いたパル判事の評伝である。多くの一次資料に言及されたうえで「ガンディー主義者」「平和主義者」「国際法の専門家」といった俗説はすべて間...
以前に読んだ東京裁判について論じてる本で、何度も引用されているので手に取ってみた。表題の通り、東京裁判で「被告は全員無罪」という内容の少数意見書を書いたパル判事の評伝である。多くの一次資料に言及されたうえで「ガンディー主義者」「平和主義者」「国際法の専門家」といった俗説はすべて間違いなのを明らかにしている。また日本で上記のような俗説が広まってしまった過程も述べておられ、今後パル判事を語る上で避けて通れない一冊だと言ってよい。
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東京裁判のインド代表判事として知られるラダビノド・パルの評伝。周知の通り、被告全員無罪の少数意見から歴史修正主義者・国粋主義者によって神格化されているパルだが、本書ではインドや英国の公文書をはじめとする内外の一次史料や、一般の東京裁判研究者が語学上読めないであろうベンガル語資料...
東京裁判のインド代表判事として知られるラダビノド・パルの評伝。周知の通り、被告全員無罪の少数意見から歴史修正主義者・国粋主義者によって神格化されているパルだが、本書ではインドや英国の公文書をはじめとする内外の一次史料や、一般の東京裁判研究者が語学上読めないであろうベンガル語資料に加えて、パルの子息や親族のオーラルヒストリーを駆使して、その実像を厳密に実証している。「ガンディー主義者」「絶対平和主義者」、あるいは東京裁判判事唯一の国際法の専門家というような俗説は誤りで、少なくとも東京裁判以前には国際法の業績はなく、また独立前はガンディーとも国民会議派とも関係がなく、むしろヒンディー至上主義的な右翼勢力やボースの「インド国民軍」のシンパであったことが疑われている。戦後の日本におけるパル顕彰の政治的動向の検証も行っており(岸信介の役割を重視している)、パルの「神話」形成過程も示している。パル単体を対象とした日本語の研究では現状唯一のまともな(学術的水準を満たす)成果と言える。
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