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錯覚の科学 あなたの脳が大ウソをつく
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2011/02/05 |
| JAN | 9784163736709 |
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錯覚の科学
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商品レビュー
4
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※このレビューにはネタバレを含みます
錯覚の科学 私たちの脳は生存に役立つように進化しているのであって、現代の複雑化した社会ではいろいろな不都合を抱えている。本書はそんな主旨から、人の脳が起こす錯覚を5つに分けて、具体的な事例を交えながら解説している、とても良質な科学解説書です。 5つの錯覚とは。 * 記憶の錯覚(記憶は正確でなくゆがむことがある) * 自信の錯覚(自信がありそうな態度を実力があると勘違いしてしまうことがある) * 知識の錯覚(見慣れたものに対して十分な知識をもっていると思ってしまうことがある) * 原因の錯覚(実際には関係がないことに因果関係を見いだしてしまうことがある) * 可能性の錯覚(能力は簡単な方法で伸ばすことができると思ってしまうことがある) 具体的な事例では、間違った証言で冤罪を作ってしまったこと(記憶の錯覚)や、能力がない人ほど自信過剰であること(自信の錯覚)、専門家と呼ばれる人でも十分な知識を持っていないことがあること(知識の錯覚、今般の原発事故で専門家の能力の無さが露呈していますが・・・)、はしかの予防接種によって自閉症になると思い込んでいる人が多いこと(原因の錯覚)、モーツアルトを聴くと能力がアップすると思い込んでいること(可能性の錯覚)などがあげられています。特に、原発事故の因果関係に関して、今後様々な”原因の錯覚”による問題が提起されて来そうなので、特に注意深く見ていく必要を感じました。 こういった錯覚に陥って問題行動を起こさないためにも、まずこういう脳の傾向を理解して、立ち止まって自分の認識を確認する、そんな態度が必要であることを実感した良書でした。 竹蔵
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・視界に入っていても注意が他に向けられていれば驚くほど目立つようなものでも見落とすという「注意の錯覚」 ・明確に思い出せて自信のあることでも覚え間違いをしていたり、知らず記憶が書き換わってしまう「記憶の錯覚」 ・自信のある人は本来の実力と関係なく信頼があるように見えてしまうという...
・視界に入っていても注意が他に向けられていれば驚くほど目立つようなものでも見落とすという「注意の錯覚」 ・明確に思い出せて自信のあることでも覚え間違いをしていたり、知らず記憶が書き換わってしまう「記憶の錯覚」 ・自信のある人は本来の実力と関係なく信頼があるように見えてしまうという「自信の錯覚」 ・人は自分が分かってるはずと思っているよりも実は本当に理解っていることは少ないのだという「知識の錯覚」 ・ある結果から遡れる時系列における前の出来事を直接的な原因であると決めつけ、間違った因果関係を見つけてしまう「原因の錯覚」 ・人間の脳には使われていない部分が眠っていて僅かな刺激で覚醒するはずだという「可能性の錯覚」 人間には様々な錯覚があることを豊富な実験から引いてきている。参考文献のページがめちゃくちゃ分厚い。 人間は根拠もなく自分の脳内で見えている世界を信じてしまうが、それは大いなる誤りだということを山ほどの根拠でもって提示しているのが本書だ。客観的な事実とは隔たりがあるにも関わらず自信満々な人が多いのも手に負えない。 人間の脳が当てにならないことを踏まえて、音声や映像や画像に残したり、思い込みや思想に偏りのないAIに計算してもらったりするのが確かなのかな〜。 あと、「自信の錯覚」の項で、話し合えば話し合うほど正解からズレてしまうのは悲しいなと思った。能力よりも自信のある人の考えにその場の力学は左右される。話し合うよりも、その場にいる全員が持ち寄ったものを合計して割ったほうが正解に近くなるのだ。人間社会がより良い方向になるように、人間の脳も進化しないかなあ。
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素人感覚でしかなかったけど、運転中のハンズフリーも同じように危険だとわかってスッキリした。どう考えたって注意が散漫になっているのに、なぜOKなのか未だに不思議だ。
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