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無限振子 精神科医となった自閉症者の声無き叫び
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無限振子 精神科医となった自閉症者の声無き叫び

Lobin H.【著】

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無限振子 精神科医となった自閉症者の声無き叫び

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 協同医書出版社
発売年月日 2011/02/10
JAN 9784763940087

無限振子

¥220

商品レビュー

4.4

8件のお客様レビュー

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2025/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私はASDのグレーゾーンだけど、Lobinさんの学生までの体験が、私の学生までの体験と酷似していて、共感するとともに当時の嫌な記憶がフラッシュバックして読み進めることが大変だった。 私とLobinさんとの大きな違いは、小さい頃に診断を受けているかいないか。Lobinさんは大人になってから診断を受けたけど、私は幼少期に診断を受けた。 過去、私が発達障害であると、私の了承なしに周りの人に言いふらされることが多かった。周りの人は私のためを思って言っているんだけど、そのせいで関わってない人にも障害者だからという理由で差別されることが多かった。だから、私は小さい頃にASDグレーゾーンという診断が下りなければ、もっと幸せな人生を歩めたのではないか?と思っていた。 でもこの本を読んでそれは間違いだと認識された。障害を持つ人に早期な支援は必要だということが理解出来た。 この本で最も大事な伝えたいことは、「良き理解者、支援者を見つけることが発達障害を持っている人には大事」ということ。それは海岸の砂の中から宝石を探すような果てしもない努力が必要だし、周りの人に限らず、発達障害者も自分をさらけ出す勇気が必要である。 でも、自分をさらけ出すという行為は、発達障害、特にASDの人にとっては特に難しいと思う。実際に私はLobinさん程では無いけど、常日頃仮面を被って生きている自覚があるし、本心を話そうとすると涙が出る。自分の辛い過去や特性を話すときは筆談じゃないと対応できない。 仮面を剥がすことが一番大切なんだろうけど、私にはそれが出来ないと思う。だから、私の場合は仮面とどう上手く付き合うかを大事にしようと思いました。

Posted by ブクログ

2015/03/01

最近よく聞く、大人の発達障害のこと。 自分に重なるところもあるが、 当事者の苦しみはもっと深く、 想像以上であることを知った。

Posted by ブクログ

2013/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

発達障害当事者本は最近多いが、「現役精神科の女医」という専門的な切り口のため、自伝として非常に臨場感に溢れている。Kanner型で受動型の女性の場合、「過剰適応」のために、私ではないいくつかの人格=仮面が発達過程で形成されることは理解できるが、解離性人格障害とは違い、場面場面で表に出る仮面を見ている「私」は奥深いところに小さくいて、意識や記憶として残っているというのが興味深い。    仮面の自分=彼、彼女は、日常生活で言語的なコミュニケーションを普通にしているのに、本当の自分=私は、心を開いていく理解者(主治医、セラピスト)の前では、喋らない筆談で意志を伝える、という。「書くこと、手紙」で自分の意志を伝えるということは時に一方的に意志を述べることになることもあるが、過剰適応する受動型の自閉症者では、直接的な言語による動的なコミュニケーションの相互作用の中で、自分の意志が歪曲され、結果自分が壊れていくような状態になるというのはなんともツラい。    過剰適応する自閉症者は、元来の性質であると思われる「取り組むことには真面目に取り組む」というのをベースとして、「適応人格」が形成されていく。作者の大学時代の記録にあるように、「分け隔てなく」人と付き合おうとし、自分の限界を考えずに飲み会に朝まで参加し(途中で切り上げる方法を知らない)、アルコールで躁状態となり、結果、性に対して「だらしない」と思われる。どの人がいい人なのか、を判断する方法がないから、断れないまま誘いに乗る。その結果傷ついていくのは、他ならぬ「根っこの私」であるというのが痛々しい。  この本の中で最も参考になったのは、「定型発達者」と「自閉症者」には、認知発達の様式の違いによる文化的な違いがあり、この文化的な壁を乗り越えるための「通訳」が早い時期から必要なのだということ。 柔軟な思考ができる定型発達者が、偏った思考回路に陥りがちな自閉症者の「通訳」になろうとすること。「早期に理解されること」の重要性である。  こと、日本の教育に目を向けると、依然として先生から生徒への「道徳的価値観」教育が目につく。定型発達=多数=善、逸脱行動=少数=悪、の図式は否めない。そのような「みんなと違う=悪』のレッテル貼り、「みんなと同じ=善」の安心に加担してしまうと、もはや「他人は自分とは考え方が違う」という当たり前の柔軟な思考自体が育ちにくくなってしまっている。  作者は言う。「自閉症者は、他者をわからないのと同様に、自分のこともわからない。」一方で、僕らは、自分を定型的な多数の他者に合わせることで自らのセーフティーゾーンを確保し、「自分と違う他者」に対して不寛容になってはいないか?  この作者の切実な訴えは、教育現場で悩む教師にもぜひ読んでもらいたいと思う。  

Posted by ブクログ