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サンデルの政治哲学 “正義"とは何か 平凡社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2010/12/10 |
JAN | 9784582855531 |
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サンデルの政治哲学
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サンデルの政治哲学
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商品レビュー
3.8
37件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
• 現在進行形である政治経済の問題を議論する際には、どうしても実例を取り上げて論じる必要が出てくる。(21) • 具体例だけ論ずるのではなく、必ず抽象的な原理・原則と関連させて議論を進めるのも大きな特徴だ。実例だけでは哲学にならないし、他方、抽象的な原理・原則だけ検討しても机上の空論に陥りやすく、多くの人たちを惹きつける魅力に欠けてしまう。印象的でリアリティあふれる具体例と、原理・原則との絶え間ない往復運動が、前述した弁証法的な方法であり、彼の政治哲学の重要な特徴のひとつである(21-2) • 学問の原点回帰(26) 哲学の原点は、ソクラテスと登場人物との生き生きとした対話にある • なぜ日本では政治哲学が導入されなかったのか(31) 多くの学問が導入された明治時代には、政治哲学を研究すると、すぐに主権とか天皇制の問題などに触れてしまうので、その危険を避けた • 現代の主流派経済学の基礎にあるのは、「喜び」ないし「快楽」を「効用(utility)」とする功利主義(utilitarianism)の考え方である。(46) • 功利主義的発想が端的に現れてくるのが、経済指標のGNPを至上視する見方である。お金を持っていることが喜びないし快楽と連動していると考えれば、喜びや快楽の合計は、GNPという指標に表れることになり、GNPの成長が社会の幸福の増大ということになる。ここから、「経済成長を最も大きくすることが政治の目的である」という考え方が現れることになる。(46)
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リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリズム。 ハーバーマスはリベラリズム。アメリカと欧州では、その文脈が異なることに注意。
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マイケル・サンデルの主要著作を読み解き、彼の政治哲学の全体像を示している入門書です。 著者は、『正義論』におけるロールズのリベラリズムが「負荷なき自己」という考えに立脚していることを批判した、サンデルの『リベラリズムと正義の限界』の内容を解説している章で、この著作によってサンデ...
マイケル・サンデルの主要著作を読み解き、彼の政治哲学の全体像を示している入門書です。 著者は、『正義論』におけるロールズのリベラリズムが「負荷なき自己」という考えに立脚していることを批判した、サンデルの『リベラリズムと正義の限界』の内容を解説している章で、この著作によってサンデルは「ロールズの魔術を解く」ことに成功したと述べています。ロールズの『正義論』は、功利主義的な政治・経済思想が社会に浸透しつつあった20世紀において、「善」と「正義」を切り離すことによって政治哲学を一挙に活性化させることに成功しました。ところがサンデルは、こうしたロールズの戦略の背景に目的論的な「善」がひそかに前提されていることを指摘しました。そのような観点からロールズの「無知のベール」の仮説をみなおしてみると、それは私たちのコミュニティにおいて当然あるべき「公正な正義」を認知し発見していくプロセスだったと考えることができると著者は言います。そして、このような見方を可能にしたサンデルのロールズ批判を、「ロールズの魔術を解く」ことに成功したと表現しています。 そのほか、『リベラリズムと正義の限界』におけるロールズの立場の変化に対応し、サンデルが『民主政への不満』において「負荷なき自己」に対する批判から、「善に対する正(ないし権利)の優位性」に対する批判へと焦点を変えていった経緯を説明しています。また、コミュニタリアニズムの代表的論客とされるサンデルの立場とは、ウォルツァーのように共同体の内部における基準を絶対的なものとみなすのではなく、「負荷ありし自己」の立場から目的論的な政治倫理をめざす立場だということを解説しています。 私自身は、現代アメリカの政治哲学ではローティのプラグマティズムにもっとも親近感を抱いているので、本書で紹介されている具体的な問題に対するサンデルの主張には違和感を覚えることも少なくなかったのですが、コミュニタリアニズムとして一括されるサンデルの思想の具体的な中身について知ることができたという意味では有益だったように思います。
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