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脳の発生・発達 神経発生学入門 脳科学ライブラリー2

大隅典子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝倉書店
発売年月日 2010/11/25
JAN 9784254106725

脳の発生・発達

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2016/10/07

卵子と精子が受精して生じた、たったひとつの受精卵は、その後の卵割により細胞の数を倍々に増やしていき、外胚葉となる。 外胚葉の正中部分に、組織の厚みが増した神経板が誘導される。神経板は、巻き上がって背側正中部で癒合し、神経管を形作る。神経管は前方部では膨らんで脳胞が形成され、前方か...

卵子と精子が受精して生じた、たったひとつの受精卵は、その後の卵割により細胞の数を倍々に増やしていき、外胚葉となる。 外胚葉の正中部分に、組織の厚みが増した神経板が誘導される。神経板は、巻き上がって背側正中部で癒合し、神経管を形作る。神経管は前方部では膨らんで脳胞が形成され、前方から順に前脳、中脳、菱脳、脊髄となる。 脳の形態形成の進行と並行して、神経上皮細胞、すなわち未分化な神経幹細胞がひたすら分裂し、自分と同じ神経幹細胞を生み出す。やがて、1個の神経幹細胞が分裂する際に、片方の娘細胞は神経幹細胞に、もう一方はニューロン(神経細胞)になる。ニューロンは、また自分と同じニューロンに分裂し、ニューロンの産生が爆発的に生じる。 ニューロンは、その場に留まるものもあるが、遠くまで移動するものも多い。移動するニューロンは、移動を始める時点ですでに軸索を伸張しつつある。移動が完了したニューロンは、ニューロン同士、もしくはニューロンと標的筋肉との間にシナプスという特殊な構造が形成される。 ニューロンの産生が継続している中、アストロサイト、オリゴデンドロサイトといったグリア細胞が産生し、脳の重量や容積を増やしていく。 神経幹細胞は、生後も生き続け、ニューロンが継続して生まれる。これを神経新生という。加齢とともに幹細胞は減少するため、神経新生は老齢になると低下する。また、うつ病や認知症、統合失調症と神経新生の関係も研究が進みつつある。神経新生を向上させる方法として、運動や刺激の多い環境、DHAやアラキドン酸などの高度不飽和脂肪酸などが有効であり、このようなもので、神経新生を向上させ、精神疾患などの予防や治療に活かせる日が来るもの近いかもしれない。

Posted by ブクログ

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