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選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義
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選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義

シーナアイエンガー【著】, 櫻井祐子【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2010/11/13
JAN 9784163733500

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商品レビュー

4.2

319件のお客様レビュー

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2025/11/01

人はなぜ多くの選択肢に戸惑い、時には選べなくなるのか? 本書は、選択行動を心理学・社会学・経済学の視点から徹底的に分析しています。 選択肢の数、自由度、文化的要因などが、私たちの判断にどのような影響を与えるのかを実験・事例を通じて明らかにしていく。 「選ぶ自由」が必ずしも幸福...

人はなぜ多くの選択肢に戸惑い、時には選べなくなるのか? 本書は、選択行動を心理学・社会学・経済学の視点から徹底的に分析しています。 選択肢の数、自由度、文化的要因などが、私たちの判断にどのような影響を与えるのかを実験・事例を通じて明らかにしていく。 「選ぶ自由」が必ずしも幸福をもたらすわけではない点や、意思決定プロセスの"バイアス"や"制約"を見抜く力を育み、人間の理解を促進する一冊です。 (動態デザイン研究室 蘆澤先生より)

Posted by ブクログ

2025/10/31

本書はコロンビア大学ビジネススクールの著者が、さまざまな実験や研究を引用しながら、「選択」について解き明かそうとしたものです。 例えば、24種類のジャムと、6種類のジャムとを試食コーナーに設けた際、後者の方が実際に購入するものが多かったという「ジャムの研究」からは、比較的少ない...

本書はコロンビア大学ビジネススクールの著者が、さまざまな実験や研究を引用しながら、「選択」について解き明かそうとしたものです。 例えば、24種類のジャムと、6種類のジャムとを試食コーナーに設けた際、後者の方が実際に購入するものが多かったという「ジャムの研究」からは、比較的少ない選択肢を与えられた場合には実際にいずれかを選び取る可能性が高く、しかも自分の判断に確信を持ち満足度も高くなる一方で、選択肢が多くなりすぎると逆効果でありかえって害になりかねないことが示されています。 その他確証バイアスや誤った推論などによっても選択は左右されるほか、例えばファッションブランドによるトレンドの創出のように、選択は作られることもあると述べられています。 また、本書では、選択したいという欲求がわれわれに生まれつき備わっているとした一方で、国や文化の違い、個人主義(個人の意思)と集団主義(義務)の度合いの差異によって、だれが選択を行うべきか、選択に何を期待するか、選択の結果をどのように判断すべきかなど、選択に対する人々の考え方がまったく違うとされています。 鈴木孝夫が『ことばと文化』において、「どの単語でも、そのことばを含む言語の中で、他のことば、殊にそれと近縁類似のことばと密接な相互対立関係に立って」おり、「たとえ或る外国語の単語の使用法が、自国語の特定のことばのそれと、ある場合に合致するからといって、自国語のその単語の、他の使い方まで、これがあてはまると思ってはならない」と述べていますが、「選択」と「Choosing」も同様に、交換可能な単語として捉えるのではなく、認識される対象やそれに対する考え方もやはりその言語体系や文化によって異なるのであることを踏まえなければならないのだと思いました。

Posted by ブクログ

2025/07/26

 自由主義、そして「選べることのできる自由」。それは、いつの間にか正義として、私の中に深く根付いていました。 一昔前なら考えられなかったほど、現代の私たちは自由で、多くの選択肢に囲まれています。仕事、結婚、出産に至るまで。 けれど、なぜか満ち足りない。これほど自由で、縛られてい...

 自由主義、そして「選べることのできる自由」。それは、いつの間にか正義として、私の中に深く根付いていました。 一昔前なら考えられなかったほど、現代の私たちは自由で、多くの選択肢に囲まれています。仕事、結婚、出産に至るまで。 けれど、なぜか満ち足りない。これほど自由で、縛られていないはずなのに。 その答えが、この本には書かれていました。 -- 人は、敷かれたレールの上でも成長し、喜びを感じることがある。 -- そして、選択には責任や代償、時には苦痛が伴うこともある。 「選択できる自由は素晴らしいものだ!」という当たり前の前提に、真正面から疑問を投げかける著者の姿勢に、私はただ感動しました。 しかし、私たちはもう過去の時代には戻れません。 選べることの代わりに、私たちは責任や苦しみ、重みを抱えて生きていく。 その厳しい現実の中で、どうよりよく生きていくか――この本は、そんな問いに希望を示してくれる一冊でもありました。 この本を手に取った「私の選択」も、きっと最良のものであったと、今は感謝の気持ちでいっぱいです。

Posted by ブクログ