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倍音 音・ことば・身体の文化誌
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 春秋社 |
| 発売年月日 | 2010/10/30 |
| JAN | 9784393957042 |

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商品レビュー
3.9
20件のお客様レビュー
音楽と人間の感覚の深い関係を探求した本作は、倍音の概念を通じて、私たちが普段見落としている音の世界を鮮やかに描き出します。著者は尺八奏者であり、音楽が持つ多様な側面を深く掘り下げ、特に日本の音楽文化における倍音の重要性に焦点を当てています。日本人特有の感受性が、自然音や生活音にどのように影響を与えているのかを考察し、デジタル音楽がもたらす危機感をも示唆しています。
また、整数次倍音と非整数次倍音の違いを解説し、これらがどのようにコミュニケーションや感情に影響を与えるかを具体的に示しています。日本の音楽が持つ空間的な楽しみ方や、リズムの捉え方の違いにも触れ、読者に新たな視点を提供します。音楽に興味がある方にとって、意義深い洞察が詰まった一冊となっています。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
尺八奏者による、日本人の音楽、文化、習慣まで広い範囲から倍音について述べている本。倍音と日本人という関係性から述べられている内容も面白いながらも、尺八奏者としてのアイデンティティの思いが詰まった本である。 私は昔尺八を演奏したことがあり「尺八ってなんかぼんやりとした音だな。もっ...
尺八奏者による、日本人の音楽、文化、習慣まで広い範囲から倍音について述べている本。倍音と日本人という関係性から述べられている内容も面白いながらも、尺八奏者としてのアイデンティティの思いが詰まった本である。 私は昔尺八を演奏したことがあり「尺八ってなんかぼんやりとした音だな。もっとハッキリしないんかな」と思っていたが、敢えて倍音を豊富に出して輪郭を曖昧にして演奏するのが日本の尺八という。更に言えば演歌なんかもそうである。 西洋楽器のオーケストラ1団体の演奏よりも尺八1本の演奏の方が広い範囲で多くの倍音が出ているということから驚きである。そうそう、西洋楽器は音がクリアだよな。基音と整数倍音の組み合わせだという。 他、有名な論文の引用である西洋人と日本人とで音を右脳左脳どちらで捉えるかが違う現象や、非整数倍音を多用するのは湿気の多い気候に関係するとか、興味深い内容が多く書かれている。さらに非常にわかりやすく、読みやすい。 曖昧で複雑な日本の音楽を「非線形」と呼んでいる著者のセンスはなかなかいいと思った。 一番面白かったエピソードは日本人が飲み会の締めでよくやる「イヨー、ポン」を西洋人がやろうと思うと、拍をカウントしなければならないというところ。「イヨー、ポンをやろうとしてカッコよくカウント取ってる外国人」という図を想像してなんだか笑ってしまったが、自分たちが当たり前にできていることは世界中の全員ができると思い込んでることって結構ありそうだなと思った。
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倍音という言葉は、楽器をやっている人には馴染み深いものです。 たとえばある楽器でド、という基音を出したとすると、そこにはソ、ド、ミ、ソ、シ♭…など高次の音も微妙に含まれていて、その多寡や強さによって音色が形作られている…というアレですね。 でも話はそれどころでは終わらない、と...
倍音という言葉は、楽器をやっている人には馴染み深いものです。 たとえばある楽器でド、という基音を出したとすると、そこにはソ、ド、ミ、ソ、シ♭…など高次の音も微妙に含まれていて、その多寡や強さによって音色が形作られている…というアレですね。 でも話はそれどころでは終わらない、というのがこの本の出発点。 人間の可聴音域は、だいたい20~20,000Hzと言われています。CDなどのデジタル機器や西洋音楽は、それ以外の周波数や雑音に分類される倍音成分をスポイルすることで合理化され発展したとも言えますが、人間は本来、耳だけでなく皮膚感覚などによってもっと広い領域を感じる能力も持っています。 森林の中の何者かの気配。雑踏や喧噪の中でも耳に入ってくる特定の音や言葉。暗やみの中での自分の位置。家族がふと漏らした吐息の意味。そうした意識下・無意識下で感じる何かが実は、音ならぬ音、すなわち倍音をかぎわけるチカラによってもたらされている。そしてコミュニケーションにとって重要なのは、むしろ明確化された音声よりもそっちなのではないか。本書は、その辺を強く示唆して行きます。 特に日本人においては、家屋が木や紙でできているせいもあり(音が反響しにくいので倍音がよく耳に届く)、また虫の声や草イキレなど自然の音が周囲に満ちているせいもあり、倍音に対する感受性が非常に研ぎ澄まされているといいます。 デジタル機器が全盛のいま、世の中には無機質な電子音ばかりが溢れている。それらは、日本人の鋭敏な感受性をスポイルしてはいないか。 西洋の純化された平明な音楽ばかりではなく、心の陰影を多く含んだ日本古来の盆踊りや民謡や歌謡曲のたぐいをもっと大事にしないとダメなんじゃないか。 そんな「日本人力の危機」みたいなことを漠然と考えていたんだけど、この危機意識に、これまで思ってもいなかった方向から鮮やかに切り込んでくれる良書でありました。
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倍音は意識と深く繋がっている。 無意識に声のトーンを使い分けたり、生活様式によって発声法が変化したり。
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