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輝く断片 河出文庫

シオドア・スタージョン(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2010/10/01
JAN 9784309463445

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商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

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2024/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全体を通して読むと、最初の3篇とそれ以降の毛色がちがうことに驚く。 最初の3篇はライトで足取りも軽く、笑えるディテールもありながら結末まで連れて行ってくれる。読後も爽快で、もう一度読み返したくもなる。 特に「取り替え子」の、人間が赤ん坊を大事にしすぎるとーあるいは邪険にしすぎるとー取り替え子があらわれ罰をあたえる。っていう設定はユーモアが効いてて、この短編全体を、奥行きのある物語にしていると感じた。 で、それ以降の短編は、ドロッとした人間の感情(わかりたくないけどわかる黒い共感とでもいおうか)、と生傷を見せつけられているような緊張感がある。 後半の「マエストロを殺せ」はページをたぐるのを止めらないほど面白かった。持つ者の嫌味ない正しい生き方と、持たぬ者の劣等感にまみれた生き方の、対比を軸に見事に描かれていて、そのテクニックに脱帽した。

Posted by ブクログ

2023/11/23

前半読んでいてハマらなくて、数年積読にしていたが読了。後半の短編の方が印象深い。 少し不思議な話、という趣きのものが多く、後半は一つ一つの話が重かった。 個人的に好きだったのは「マエストロを殺せ」。バンドの設定が30〜40年代くらい?で想像し易くよかった。 柳下毅一郎さん、こんな...

前半読んでいてハマらなくて、数年積読にしていたが読了。後半の短編の方が印象深い。 少し不思議な話、という趣きのものが多く、後半は一つ一つの話が重かった。 個人的に好きだったのは「マエストロを殺せ」。バンドの設定が30〜40年代くらい?で想像し易くよかった。 柳下毅一郎さん、こんなの訳してるんですね。

Posted by ブクログ

2023/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集、8編収録。 ファンタジー系コメディといえる「取り替え子」、艶笑譚SF?な「ミドリザルとの情事」、侵略SFをおちょくったようにも思える「旅する巌」で油断させておいて、「君微笑めば」以降の5編でこの作家の”ヘン”さが如実に表れて来る。 スタージョンの描く愛は、男女間のそれや家族愛、友人愛といったものとは異なる生々しいもの、異様な“何か”……とは誰かの評だったけれども、確かにと頷ける。 スタージョンの作品にはMajorityへの恐怖と疑義、MinorityやOutsiderへの共感が描かれている―とはいうけれども、個人的にはそんな優しいものにはとても思えず、サイコホラーの先駆ともいえる「君微笑めば」以降の5編は、むしろ広義のモンスター小説のようにすら感じられる。「ルウェリンの犯罪」はネット上の書評を見ると これが好きというレビューをかなり見かけるのだが、自分にはこの主人公がどうにも不快で、かつ意味不明で怖いという感想しか持てなかった。

Posted by ブクログ

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