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月と蟹
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2010/09/14 |
| JAN | 9784163295602 |

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商品レビュー
3.4
402件のお客様レビュー
直木賞受賞作。 小学生が主人公で、思考や言葉遣いや行動が小学生らしいのに、緊迫感がすごい。 ブラックホールとかヤドカミ様とか、何気ない日常を描いているようで、そこに静かに佇む狂気。それは笑顔でアリを踏み潰すような、小学生にとってはありふれているが、大人の視点から見ると受け付け...
直木賞受賞作。 小学生が主人公で、思考や言葉遣いや行動が小学生らしいのに、緊迫感がすごい。 ブラックホールとかヤドカミ様とか、何気ない日常を描いているようで、そこに静かに佇む狂気。それは笑顔でアリを踏み潰すような、小学生にとってはありふれているが、大人の視点から見ると受け付けない気持ち悪さ。 中盤まではそれが嫌だなぁと思ってたけど、終盤にかけて見事に生きてくる。 改行多めだったのが少なめになって文章が重くなっていくのも、一躍かっていたのではと感じた。 終盤の鳴海の発言に、うるっときた。
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小学生とはいえ、高学年ともなれば個人差はあるけれどある程度のことは分かっていて、そうでないことを身近な大人に訊く以外の方法で知っていく術も心得ている。 ある意味、加害者家族とも言える慎一と、親から虐待を受けていると思われる春也、被害者遺族の立場の鳴海という、クラスメイトでもある...
小学生とはいえ、高学年ともなれば個人差はあるけれどある程度のことは分かっていて、そうでないことを身近な大人に訊く以外の方法で知っていく術も心得ている。 ある意味、加害者家族とも言える慎一と、親から虐待を受けていると思われる春也、被害者遺族の立場の鳴海という、クラスメイトでもある3人の思春期と成長の物語。 親の秘密(恋愛)を、暴いて暴露して泣いて喚いて怒って抗議して反対して暴れて…なんてできない年頃。 ヤドカリを神様に見立てて願い事をして、それが叶うカラクリ。 3人の心の動きが繊細で、説明できないのに共感したりして 急いで大人になる必要なんかないのに 我慢して本心を隠して駆け引きのように友達同士なのに牽制するようなマネまでして。 でも慎一が1番子どもらしいかな。 3人には損得とか何も考えずに、 これから出会う人や 可能ならば、この子達同士も純粋に友情を育む付き合いを経験して欲しい。 そして小学生はちゃんと分かっている。 大人はもっと真摯にその辺りを受け止めた方がいい。 万が一の場合《子どもがやった事だから》という常識?世論?に助けられることも多いことも含めて 高学年ともなればちゃんと分かっている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
道尾秀介の中では希望が見える部類、ちゃんと最悪の前に引き返すことが出来た作品。 感情の渦の言語化が上手く、想像しながら読むのが堪らない(気分が落ちるくらい感情移入するけど)。
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