1,800円以上の注文で送料無料

月と蟹 の商品レビュー

3.4

387件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    119

  3. 3つ

    146

  4. 2つ

    34

  5. 1つ

    12

レビューを投稿

2024/04/12

ヤドカリを殺したりする描写がリアルでかわいそうだった。道尾秀介さん作品読んだの、「向日葵の咲かない夏」に続いて2作目。私が選んだ作品がたまたまそうだったのか?小学生が主人公で、生物がかわいそうな感じの作品が多い?? また他の作品も読んでみたいです。

Posted byブクログ

2023/12/12

なんとも言えない雰囲気の話だった。 ドロドロの感情が渦巻く感じ。 それをうまく発散できない子供たち。 大人なも「子供だから」と侮ってはいけないと思った。

Posted byブクログ

2023/11/26

少しネガティブな感じの話で好きなスートリーではなかった。風景があまり変わらない日常的な感じであることも影響している気がする。

Posted byブクログ

2023/10/09

道尾秀介『月と蟹』 2010年 文藝春秋 2010年、第144回直木賞受賞作。 受賞直後くらいに購入していたものでした。 主人公の少年はちょうど僕と同じくらいの設定。僕は海辺の町で育ったわけではないけど、自身の昭和の少年時代の雰囲気や匂いがそのまま蘇ってくる中で読み進められま...

道尾秀介『月と蟹』 2010年 文藝春秋 2010年、第144回直木賞受賞作。 受賞直後くらいに購入していたものでした。 主人公の少年はちょうど僕と同じくらいの設定。僕は海辺の町で育ったわけではないけど、自身の昭和の少年時代の雰囲気や匂いがそのまま蘇ってくる中で読み進められました。 僕もそうだったけど少年時代は時に残酷だったり。また何てことないものを自分の神様や宝物にしたり。 子供の時って大人と比べると本当に狭い世界で生きています。でもその世界を狭いとも思わず、それがすべてだとも。だから学校や家の世界がすべてみたいなところもありました。家族とのつながりの影響は大きなものでした。特に母親の存在は。 そんなことを思いながら物語の世界に引き込まれ、時にはゾッとしながらも一気に読み終え、長い間、読後感の余韻に浸っていました。 #道尾秀介 #月と蟹 #文藝春秋 #読了

Posted byブクログ

2023/07/14

少年たちの夏休みっぽい無邪気な感じかな〜と思って読んでたら、それはほんの一部。 繊細な心理描写がされてて、その感情わかるかもっていうのがいくつかあったけど、それどんな状態??って思うのもあった。 終盤はハラハラしながら一気に読み終えた。

Posted byブクログ

2023/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヤドカリを神様に見立てて願いごとをする儀式をする、やり場のない気持ちをかかえた少年と友達のお話。 願いごとをしてそれがかなうという小さな喜びからはじまった遊びの中、ねじれた感情が大きく育ち歪んだ願いをしてしまう。 ラスト 母親が子供を一番に愛してくれていている人で救われた

Posted byブクログ

2023/05/19

大人でもない子供でもない 思春期特有の 不安定な気持ちの変化が細かく表現されとって 夜の海みたいな 暗い本やった

Posted byブクログ

2023/03/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

海と生き物の描写が美しく、そして生々しい。その中で生きる子供ならではの危うさや残酷さがひしひしと伝わってきました。田舎の子供ならではの残酷な遊び。自分にも少しだけ身に覚えがあり、思い出して少し物悲しい気持ちになりました。 腹の中で変なもん育てんなよ。という昭三の言葉が心に残っています。神々しい世界観が私は好きでした。

Posted byブクログ

2023/03/10

途中まで昔を思い出すような気持ちで読んでいたけど、どんどん暗くなっていった。それでも主人公の気持ちに入り込めた。 道尾先生だからミステリーだと思ってたけど、純文学のような作品だった。純文学初心者の自分もとても入り込めた。

Posted byブクログ

2023/01/11

ヤドカミ様にお願いをしよう…。 慎一と春也は一体ヤドカミ様に何を叶えて欲しいと願うのか・・・ とにかく全体を通して暗く、夜の海を思わせるような雰囲気でした。 思春期ならではの両親との距離感や、友達との関係性がぐらぐらしている不安定さがとてもリアルで水の中で息が出来なくなり、どうし...

ヤドカミ様にお願いをしよう…。 慎一と春也は一体ヤドカミ様に何を叶えて欲しいと願うのか・・・ とにかく全体を通して暗く、夜の海を思わせるような雰囲気でした。 思春期ならではの両親との距離感や、友達との関係性がぐらぐらしている不安定さがとてもリアルで水の中で息が出来なくなり、どうしたらいいのか分からない苦しさや切なさ、辛さを感じました。 そんな苦しさをヤドカミ様にお願い(縋ることで)することで救われると思わないと先が見えない現実。 でもそれは本当に救いなのか・・・ヤドカミ様は本当に願いを叶えてくれるのか・・・ 最後のシーンでは誰かが悪いというわけではないのになぜか、誰かを責めたい気持ちなりました。 この気持ちがなんとも言えない作品です。

Posted byブクログ