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脳と心 クオリアをめぐる脳科学者と精神科医の対話
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 鍬谷書店 |
発売年月日 | 2010/09/01 |
JAN | 9784902465174 |
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
対往復書簡。常に最新は更新されているので、最新の成果を元に話しているかどうかは別にして知っている範囲で厳密に話す感じが良かった。クオリアは可能か? みたいな話。視点が違うとそもそも……という感じに。突っ込むのが斉藤さんで、それを受けて返すのが茂木さんという展開。往復書簡なので、結...
対往復書簡。常に最新は更新されているので、最新の成果を元に話しているかどうかは別にして知っている範囲で厳密に話す感じが良かった。クオリアは可能か? みたいな話。視点が違うとそもそも……という感じに。突っ込むのが斉藤さんで、それを受けて返すのが茂木さんという展開。往復書簡なので、結構シビア。注釈を飛ばして読んだんだけど正直、ぼんやりとしかわからなかった(笑)多くの成果を背景に話しているのでそのへんに明るくないと厳密にどっちの話が有意義かはわからない。ただ、理系の人のやりとりとして面白かったし、認知学や心脳関係も面白いなと思った。直観的には、見たままだと斉藤さんが切り込んでいるんだけれども斉藤さんの依拠するところも、考え方次第の域のような感じがしたり。斉藤さんの本やラカン周辺にも興味が湧いたし茂木さんにもクオリアに関して頑張ってほしい。
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心と脳というよりは、精神分析の見方とここ最近の脳科学の使われ方(茂木流)の対比のような。本来目指すところが同じで、脳科学が精神分析に追随していくような形になればいいのになーと思う。
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精神科医の斎藤環氏と、脳科学者の茂木健一郎氏が、往復書簡(といいつつメール)形式を使って「脳と心」について対話した。 という触れ込みなんだけど、どう見ても斎藤氏が茂木氏にいちゃもんをつけて、茂木氏がさらりと大人な対応をしてかわすという流れになっている、まさに「遇有性のある展...
精神科医の斎藤環氏と、脳科学者の茂木健一郎氏が、往復書簡(といいつつメール)形式を使って「脳と心」について対話した。 という触れ込みなんだけど、どう見ても斎藤氏が茂木氏にいちゃもんをつけて、茂木氏がさらりと大人な対応をしてかわすという流れになっている、まさに「遇有性のある展開」を見せてくれた一品。 最初の斎藤氏の問いかけを2年半も放置する茂木氏。突然の返答に「どういうことだ」といちゃもんをつけ始める斎藤氏。キャラ立ち過ぎだ。そして2年半の間に編集と仲良くなったのか、作中の注釈は斎藤氏に好意的な流れ。 専門的な話は分からないけれど、斎藤氏が「茂木氏がどういう考えの持ち主」なのかを突っ込み(あるいはやっかみや絡みと言う攻撃性)で探ろうとしたのに対し、茂木氏が「斎藤氏の出したネタの中から自分が楽しく語れるキーワードを抜き出した」というすれ違いっぷり。 恐らく斎藤氏は茂木氏の文章を隅から隅まで舐めるように読み「どこを突っ込めばいい反応が返ってくるか」と記したのに対して、茂木氏の「私はこんなエッセイが書きたいんです☆」といわんばかりの自分大好きオーラ爆発。実は大人ではないんだよね。 読み終えて感じるのは、この対話に対する二人の温度差。斎藤氏は言葉のキャッチボールをとおして自分や相手の位置を明確にしたかったのだろうし、茂木氏は、幾分か軽く、「脳と心」をキーワードにした談話のノリだったんじゃなかろうか。 まずそこを明確にせずに突っ込んでしまった斎藤氏が割りを食った感がある。そして空気を読んで分かりやすい文章を書く茂木氏、この人凄いなぁ……。一見大人で分かりやすいんだけど、よーく読むとかなり攻撃的であり、面白い。 何度か読み返しても面白そう。 まさしく「どうしてこうなった」という作品。 科学的というより、対話の一例として(クレーマー(斎藤氏)とやっちゃいけない店員の対応(茂木氏))もオススメできる一品。
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