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逆説の日本史(13) 近世展開編 江戸時代鎖国の謎 小学館文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2010/09/06 |
JAN | 9784094085433 |
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逆説の日本史(13)
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商品レビュー
3.5
18件のお客様レビュー
最近は出張なんてしていないので、本当に久しぶりの出張のお供のシリーズである「逆説の日本史」を読んだ。 井沢氏の説に賛同するか、首を捻るかは別にして、毎回興味深く楽しい本。 今回は江戸初期。武断政治から文治政治に向かう過渡期であるが、恐妻家の秀忠、人斬りを楽しむ男色家の家光、病弱な...
最近は出張なんてしていないので、本当に久しぶりの出張のお供のシリーズである「逆説の日本史」を読んだ。 井沢氏の説に賛同するか、首を捻るかは別にして、毎回興味深く楽しい本。 今回は江戸初期。武断政治から文治政治に向かう過渡期であるが、恐妻家の秀忠、人斬りを楽しむ男色家の家光、病弱な家綱。家康の子孫がなんかパッとしない。 しかし変革者には著者は評価を高くする。信長しかり、綱吉しかり。
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鎖国を、三代家光の時代に、なしくずし的に成立されたことを幕末には「祖法」として敬ってしまった。成立に至る過程や、初代家康の外交政策などは忘れられ、観念としての祖法を守り続ける思考停止。 これは、平和憲法を祖法として敬う我々に酷似している。 世界情勢を理解せず、偶然を勝手に日本の力...
鎖国を、三代家光の時代に、なしくずし的に成立されたことを幕末には「祖法」として敬ってしまった。成立に至る過程や、初代家康の外交政策などは忘れられ、観念としての祖法を守り続ける思考停止。 これは、平和憲法を祖法として敬う我々に酷似している。 世界情勢を理解せず、偶然を勝手に日本の力と勘違いし、祖法を神聖なものとしてしまう思考停止。変わるのは黒船や原爆などの外圧があるときだけ。納得! というスケールの大きい日本人論。 また、二章では、大阪攻めからずっと浪人対策という観点から述べる。国政爺、天草一揆、由井正雪の乱と。急な戦後で仕事のなくなる食い詰め浪人をどうするかという政治問題
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本巻では、元禄時代にさしかかるまでの江戸幕府の鎖国政策、武断政治から文治政治への変遷、さらに茶道、歌舞伎、儒教などの文化史があつかわれています。 本巻があつかう江戸時代初期において朱子学が支配体制を正当化するイデオロギーの役割を果たしたという見方は、丸山眞男の『日本政治思想史研...
本巻では、元禄時代にさしかかるまでの江戸幕府の鎖国政策、武断政治から文治政治への変遷、さらに茶道、歌舞伎、儒教などの文化史があつかわれています。 本巻があつかう江戸時代初期において朱子学が支配体制を正当化するイデオロギーの役割を果たしたという見方は、丸山眞男の『日本政治思想史研究』(東京大学出版会、1952年)でも採用されていますが、こうした見方については尾藤正英が『日本封建思想史研究』(青木書店、1961年)においてつとに批判しており、朱子学がじっさいの政治にどのような影響をあたえていたのかということは、もうすこし慎重に判断するべきではないかと思います。 また著者は、「儒教は、こうした慰霊の問題に触れているにもかかわらず、自らは宗教(儒教)ではなく政治学(儒学)であると、言いたがる」と述べています。孔子を中心とする儒教が宗教であるということについては、たとえば加地伸行の著書などでも主張されていますが、儒教と宋学を区別せずにあつかっているのはやはり引っかかってしまいます。もっとも本書では、山本七平の主張する「日本教」の枠組みにそって「日本は儒教国ではない」というおおざっぱな議論をおこなっているにすぎないので、そのかぎりではこうした区別にあまりこだわる必要はないのかもしれません。 めっぽうおもしろい歴史の見方が語られている本シリーズですが、著者自身の「思想」が濃厚に示されているということに、いまさらながら思いいたったしだいです。
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